時々気まぐれに、⚪︎⚪︎さんと友達になって⚪︎年ですなどと急に表示される。
つい数日前も急に写真が表示されて、5年前のこの日を覚えていますか？と。
忘れるはずもない。
それは地元の大親友たちとディズニーに行った写真だった。連休にかこつけて留学前の僕に友人が会いに来てくれたのだ。連休中日にいったディズニーはそれはものすごい混みようで、何時間も炎天下の中並んでヘトヘトになりながら、それでも楽しかった思い出しかない。帰りには新丸ビルでビールを飲んで、真っ赤になった友人をみんなで笑った。とにかく笑った。
とりあえず2年。
とりあえずもう1年だけ。
やっぱりもう少し、もう少し、、、と言いながら5年。
この5年で何が変わっただろうかと思い返し、最初は新鮮でも今や日常になってしまった毎日をもう一度改めて感じながらここ数日を過ごした。あいにく僕はまだ学生という身分のまま。けれども周りは大きく変わっている。大親友のひとりは、ついに来月結婚だ。
東京にいた頃は色んな節目を一緒に見届けたり、一緒に過ごす事ができた。ドイツにきてからは遠くから願う事の方が圧倒的に多い。日本ではこうだったかもしれないという事をたくさん手放して、それでも日本では得難い何かを得ようとここで皆んなと共に踏ん張っている。若くて何でも出来る、そういう時期を僕は多少の犠牲と共にここで過ごしているのかもしれない。若くて何でも出来るからこそ、ここで過ごしている。僕がここで見届けられないものが多いのを悔しく思う一方で、同様に僕の事をそういう風に思ってくれている人もいるのだろう。遠くで願う、それしか今の僕には出来ないけれど、今やるべき事があってそれが出来るこの環境を、改めて本当に幸せだと思った。
まだ留学したての頃、コンクールの要項を印刷して先生に束で持っていったところ、一瞥して投げられたことがあった。
最低5年ここで勉強してから言ってくれ。他にやること、勉強すべきことがいっぱいあるだろう？
そう言われた日からもうすぐ5年がたつ。
これから始まる新しい1年、そしておそらく最後になるであろうこの1年を、悔いなく充実したものにしようと、いつもよりも強く強く思う。
そして友人の新たな人生の門出を、ベルリンより心から祝福し想っています。
うーーーむ、しかしね。やはり結婚式は出たいぜ、、、