
風野真知雄作『恋の川、春の町』角川書店(2018.6)、デス
昨年、本作が連載されている無料雑誌を頂いて、黄表紙の世界を扱った小説が出ているのねーー!!と大興奮

しかし、無料雑誌であるが故、その後はその雑誌を手にする機会がなく、とーっても気になっておりました。そんな折、先月、既に出版されていたことを知り購入♪
ここからはネタバレ。
戯作者恋川春町と女性たちとの関わりを描きながら、彼の自死に向かっていく過程を綴った物語。
そこでの春町は、堅気な(ワタシの勝手な)イメージとは異なった女たらしなので、かなりショック

春町は、黄表紙だけでなく、洒落本も書いているし、そもそも戯作者なので、その堅気さは武士っていう出自だけのイメージですが^^;
物語をどう描こうと、作者の自由なのは十分承知しておりますが、ワタシは春町の女性との関わりより、戯作者たちとの交流をもっともっと見たかったーー
が第一の感想。

でも、黄表紙界隈のコトをこのように時代小説で扱ってくれたことは嬉しかった~~
