サシバサミットって?! | 小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

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動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

ネットニュースで
サシバというタカの国際的なサミット
国際サシバサミットというものが
開かれていることを知った。

サシバというのは
日本で繁殖するタカの仲間で
俺の大好きなタカの一つだ。


長年ハリスホークや
フクロウたちと共に
バードフライトショーなど行っているが


今でも、
彼らのトレーニングをしている時
飛んでいるタカたちのカッコイイ姿に
見惚れてしまうことがある。

タカに憧れ、大好きになったのは
高校一年の時、
西丹沢の皆瀬川で
このサシバというタカに
初めて出会って以来なんだ。

毎週サシバに会えるのが楽しみで
丹沢に行っていた。
サシバに会えるのは
4月から10月

彼らは繁殖のために
沖縄、台湾、フィリピンから
飛んでくる。

河原でキャンプしながら待っていると
「キスミー」と鳴きながら
近づいてきて
俺の上空を飛んでいく。
その姿のカッコ良さに痺れていたよ。


今でも毎日のように走る
東名高速や小田原厚木道路など
移動中にも
横目でサシバがいないか?
探している。

そんなサシバのサミットは
今年で4回目、
フィリピンで開催されたそうだ。

この国際サシバサミットは
渡り鳥であるサシバの
繁殖地・中継地・越冬地で
サシバの保全活動を推進するために
多くの国や団体が集って
行われている。

このサシバサミット
第1回目は
栃木県の市貝町という
小さな町で行われた。


実は、この市貝町は
日本で1番サシバの繁殖期の
生息密度が高い町なんだ。




サシバは深い山奥に住むのではなく
人が自然と共に暮らしている
いわゆる里山に住んでいる。

山があり、川があり、田畑がある
そんな自然環境の中で
カエルやヘビ、ネズミなどをとって
暮らしている鳥なんだ。


その鳴き声はピックイーとも
キンミー、キスミーとも聞こえる、
地方によってはこの鳥を
その鳴き声から
キミタカと呼ぶところもある。

市貝町のサシバも
里山の人口減少による荒廃など
様々な要因により
その数が少なくなっている。

キスミー!
と鳴きながら飛ぶ素敵な猛禽類
サシバたち
今、ちょうど子育ての季節だから
食べ盛りの雛たちのために
懸命に狩りをしていることだろう。
頑張ってね!

実はこの市貝町には
俺の娘が嫁いでいる。

孫の顔を見に行くついでに
サシバたちにも会いたいものだ。