変わらぬ思い | 小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

小さなふれあい動物園のひげ園長が送る、日々の動物達との暮らし

動物とのふれあいを通じて、生き物の素晴らしさを伝えることが仕事です。動物気功師として活動しながら、亀仙人を目指して修行中。

事務所の片付けをしていたら、
昔の古い写真が出てきた

これはたしか
22歳くらいの頃の物だな
さすがに顔が若い
まだお子ちゃまな
若造の顔をしている

何かのコマーシャル用の
新聞広告に使われた物で

電通の人たちがわざわざ取材に
来て撮ってもらったんだ
その取材の中で、俺が言った言葉が
なんとそのまま文字になった。

それは、
本気で動物の飼育をしていると
だんだん世話をしている動物に
なんとなく顔つきや仕草、
雰囲気が似てくる。

そんな飼育の大先輩たちを見ていて、
カッコイイなぁ
俺もそうなりたいんだ。

という話を
撮影スタッフさんにした。

こうして出来上がった写真を
久しぶりに見ると

とても懐かしいけれど
なんとも恥ずかしい写真

だけど、この頃から今になっても
言っていることは、変わらないね!

ウチのスタッフにもいう言葉だけれど

動物のことが大好きで

大好きな動物と
向き合うことが仕事なのだから、

24時間自分の動物のことを
考えていなさい!

テレビを見ていても、
デートをしていても、

頭の中のアンテナは、
常に動物のことに
自然と向いているような、
そんな人になりなさいってね。

俺も昔から
デート中でも道端に
美味しそうな野草が生えていれば、
刈って持って行きたくなっちゃうし、

彼女を置いて草刈りを始めたり
木の枝を切り始めたり、

そんなものだから、
いつもすぐにフラれてしまったよ。

今でも、動物のところに行く途中
美味しそうは草や葉っぱを見ると
やっぱり取ってきてしまう。

動物を飼育するポイントの一つは、

常に意識が動物にある

ということなんだ。

草を食べる動物がいれば
その子が喜ぶ草を見ると
美味しそうに思うし、

虫が好きな動物がいれば、
イナゴやバッタを見ると
捕まえたくなってしまう。

いつも意識が
自分の飼育している動物にあれば、
当然の感情だと俺は思う。

なぜならば
自分が大好きな動物たちの喜ぶ顔が、
彼らが美味しそうにムシャムシャ
食べている顔が頭に浮かんできて

どうしても
喜ぶ顔が見たくなってしまうからね

ここで大事なことは、

実際にその動物が何を好きなのか?
しかも、それは身体に良いのか?
与えると
どんな良いことがおこるのか?

そのあたりをキチンとわからないと
感じられないかもね。

まあ、若いうちは、
これはどうかな?
こっちは喜ぶかな?
と色々試してみることは、
自分の経験値を上げるので
とても良いね。

だから今日も
クワの葉を見つけては、
イグアナやリクガメに

クマザサを見つけては
カピバラにあげたくなっちゃう。

それだけで
ワクワクしちゃうんだなぁ

そんな気持ち
わかるかなぁ

みんなわかってくれると
良いんだがなぁ
秋になって、
だんだん美味しそうな草や葉っぱが
少なくなってきたよ。

ちょっと寂しくなるね。