最近よく思うことがあります。「プロ」って何だろう？「アマチュア」と「プロ」の違いって何だろう？と。
自分はご存知の通り、テニスとバレーが好きなんですが、テニスはプロ選手、バレーはアマチュア選手であることが多いです。その時に、プロ選手とアマチュア選手に何が大きく違うのか？と考えることがあります。
テニスはプロになるためのテストなどはありません。自身がプロ宣言し、プロテニス協会に登録すればOKだと聞いています。バレーも同じですね。バレーは非常に特殊かもしれませんが、海外はほぼプロリーグなので、自動的にプロ選手になります。
しかし日本に帰ってくると、いきなりアマチュア企業に属します。しかし昨年ロシアリーグにいた栗原、トルコリーグにいた狩野は1年更新でのプロ契約だと思います。
アマチュア選手は、バレー選手に見ての通り、バレーだけでない場合が多い。午前中は社内の業務、午後から練習という場合が多い。しかしプロ選手は当たり前ですが、常にバレーを中心とした生活。年棒制で、結果を残し他から評価されなければ、引退という可能性が大きい。
しかしアマチュアは、生活の1部であり、仕事全てがスポーツであることは少ない。しかし給与は仕事とスポーツ両面で補われている場合が多い。
錦織選手のジャパンオープン優勝の賞金が約300,800ドル(約2430万円)で、これは世界ツアーの中位レベル。この賞金からコーチ契約の金額も支払われています。もちろんその関係もIMGのマネージメント会社が管理しているようです。
今年の錦織の賞金総額は、残り2大会を残しているが、約7655万(＄981,467：＄=78円換算)で、木村沙織の1億円にも届かない。ただし錦織の場合は、個人スポンサーが日清食品、ユニクロ、タグ・ホイヤー、アディダスなど大手のスポンサーが数々についているので、年間5億円ほどは行くと思われます。
上記は、ATP男子ツアーの獲得賞金ランク上位20名。世界ランク15位の錦織でさえ、100万ドルに届くかどうか。
あくまで個人的な感想ですが、
アマチュア・・・生活水準に関係なく、自分の利益に応じた行動が可能
プロ・・・生活そのもので、他人(スポンサー)が認める結果が必須
なのかなあと思います。ちょっと言葉が難しいですかね。ざっと思いつかないので、このまま進みます。そこで、気になるのが、今一番視聴率が取れるスポーツ、日本中が最も一体感のある環境になる「男子サッカー」です。
確実に強くなった日本サッカーが、世界トップレベルにどれだけ通用するのか？が集まった先日のアウェイでのフランス戦。試合には1-0勝ちで、マスコミは大々的に歴史的勝利を祝ったが、自分的には納得がいかないというか、完全に負け試合だったと思いたい。
中盤でボールキープができずに、パスコースを全て読まれ、完全にフランスに日本の弱点をつかれ、中盤を支配された完敗のゲーム。ボールキープ率も59％フランスー41％日本と圧倒的に支配されている。最後の一瞬のすきを狙った永友・香川のコンビは本当に素晴らしい世界レベルの得点でしたが、あとはちょっと難しかったですね。
1試合見ただけでは、本来の実力はわからず、更に16日の今日、運命の1戦。2014年W杯の開催地のブラジルと対戦する。ある意味、この試合が本当の実力を知るうえで、何をしたいのか？何ができるのか？がはっきりわかる試合だと感じています。その中でも注目しているのは、
サッカー日本代表の「本田圭祐」
本田選手は、フランス戦を打撲のため欠場し、フランス戦について日本代表を客観的に述べています。
「分かりやすく言えば、前半が（世界との）差だった。結果はできすぎで、満足している。でも、あれ（内容）は最低ライン。今の日本代表はもっと、できる。内容には全然、満足していないですね。あくまでも、あれが最低ラインだから。前半はビビッていた」
「日本が（Ｗ杯で）そこそこ、ベスト8くらいを目指そうというのであれば、今後2年くらい、ゆっくり成長していけばいい」
「大事な（Ｗ杯の）一発勝負では、ほんのちょっとしたことが致命傷になる。監督の（フランス戦の）采配は良かった。代えた選手がどんどん仕事をした」
「あくまでも世界のトップを目指すための意見です」
※スポニチアネックスより
そう、本田圭祐は、世界大会でベスト8にも入ったことがない日本を本気でW杯優勝できると信じている。それがヒシヒシと伝わってくる。多分、日本の意識づけとして、勝つために何をすべきか？を明確にしている。そして選手達の能力を信じている。
何かこういう選手の存在って、本当に大事ですよね。一見、ビッグマウスとか生意気とか言われてますが、本当にサッカーが好きで、日本代表が勝ち抜いていく、勝たせていくという意識付けの素晴らしさがあります。
世界一を目指すには、世界一のプレーをしなければならない。今はアジア最終予選の真っただ中ですが、本田選手は2014年のW杯から逆算して、あと2年もないという意識です。
2年もない状態で、日本代表が今すべきことをしっかりと把握してやっている。世界との差がどれだけあって、選手個人個人が成長し、日本のチームとしてどう戦うべきか？がはっきりとしている。
本田のような選手がいる限り、日本サッカーの母体は揺るがないでしょう。学生のスポーツや社会人の仕事も同じだと思います。分野は違えど、目標が低ければ、低い努力しかしない。目標が高く、やるべきことが明確になっていれば、実現できる可能性が高い。
本田圭祐、こういう選手がいることを誇りに思いますし、この選手に全てを賭けてみたいと自分は思いますね。そういう意識を持って、今日のサッカー中継を見てみたいと思います。おそらく2010年の南アフリカW杯以来、楽しみなサッカーの試合だろうなと思います。
今日のブラジル戦で、勝敗ではなく、内容的に日本サッカーに何かが見えれば、今後大きく変わり、成長する気がしますね。
本日、フジテレビ系列で、21時くらいからです。ボロボロになるのか？期待以上の勝利になるのか？楽しみです。特にW杯を優勝を目指すと言っている本田圭祐に注目したいと思います。
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