トキにとって「晩ごはんどうする?」はしばしば「何作りやしょうか」を意味します。もちろん私とて何にもしない訳ではありません。たまたま家がトキのスタジオ兼用で、在宅時間の差も大きい。じゃあ週末作ってもらったアレやコレは何なのか。ふむ。・・難しいことを考えると眠くなるのはなぜでしょう。寝る子は育つ(主として横に)。
これはそんな惰眠中に閃いたレシピ。
西方出身のトキは昆布をよく使います。昆布だけのことも少なくない。そこでお出汁をとった昆布の有効利用を(寝ながら)考えたのでした。ヨカコンブと我が家では呼ばれています。
(1)昆布を適当な大きさに切ってお皿に。縁が高く、昆布は互いに重なり過ぎない程度に広げられるサイズ。でも大きすぎると調味料が勿体ないので我が家ではパン皿くらいのものにしてます。
(2)お酒とお醤油をジャ、ジャとかける。
(3)我が家のレンジは温度・目的別に5段階あって、強い方から2または3で調理(量で調節)。途中で1回混ぜるといい感じ。調味料の減り方で時間も調節。だいたい10分もやればOK~
(4)出来上がり~。実際4つに分けるほどの事もなし。
蓋はしません。アルコールが蒸発するときに昆布にいいことしてくれてるみたい。煮汁が昆布にすべて入らず余るようだったらお料理に使ったり、お刺身にもヨシ。日持ちもします。
さて美味しくできる秘訣はこれ。
このお醤油、3年熟成ながら透明感があります。これみよがしなところが一切なく、スキッとした旨みが素晴らしい。味醂も不要。
一昼夜煮込んだシチュウとか飴色の玉葱ソテー、そういうのもとっても美味しいけれど、短時間で、材料と道具の使用に論理が透けて見えるもの、そんな感じが私たちは好きみたい。冷凍庫で保存している実山椒の炊いたの(こと路製)と合わせると、もう他所の昆布はいらないと、言ってウキウキ、結局これもトキが作っているのでした。