まだ十代だった頃、借り物シンセで作った即興的インスト曲が 『Icurus』 で、このブログでは過去に作った当時のデモ音源と、数年前に耳コピ状態でリビルドした新音源を公開してます。
2分足らずのシンプルで短い曲なんだけど、短いわりにドラマチックな曲で、我ながら気に入ってる曲の一つなんですな。
で、そんなIcurusを数年前にリビルドした訳なんだけど、アレンジで結構悩んだんですよ、そもそもが短くてシンプルなだけに。
結果的にはティンパニーとか足して、よりドラマチックに演出したんだけど、途中で地味にアコギの音を足してるんです、一部。
ただ、そのアコギの音って実際にちゃんと弾いた訳じゃなくて、その当時の持ち合わせの音源を使って簡単に打ち込みしただけのもの。
なんせ最後の最後に思いつきで足してみた程度の事だったんで、なんとなく鳴ってたら良いやって感じだったんですな。
それから数年経ち、改めて聴き直してみたりすると、やっぱりその部分の雑な仕上げが気になって仕方無い訳ですよ、今更ながら。
で、いずれ直そうと思ったままスルーして来たんだけど、ここらでまた音源の手直しを始めようって思ったもんで、まずは喉の小骨の様に引っ掛かり続けてるやつを始末してやろうじゃないかと。
まぁ、ここまではIcurusの元音源のリミックスに関する話で、今回の音源はそこから派生したというか、結果的に生み出された別バージョンってやつです。
つまり、曲のごく一部の後ろで鳴らす予定のアコギパートをですね、曲全体に拡大してみたらどうなるのかって試してみたくなっちゃった訳ですよ。
んで、本来なら数秒かそこらで済むはずのアコギパートを、メインとして再構築してみました。
Icurus -Acoustic- [Instrumental] take.1
主旋律と伴奏の二本のアコギのみで仕上げたんだけど、これはこれで味があるんじゃないかなと。
一応、リズム楽器を足そうかとか、軽くストリングスを乗せた方が良いんじゃないかとか、色々とアレンジについて考えてはみたんだけど、最終的にはアコギだけでシンプルにまとめました。
実はこのバージョンで鳴ってる二本のアコギ、どちらも手弾きはしてません。
要するに本物の音源を使った打ち込み演奏です。
ってのも、これは自分的な実験として、『打ち込みのみでどれだけ本物っぽく作れるものか』 を試す意味もあったんですね。
これが結構大変な作業なんだけど、なかなか上手くいったんで上々かなと。
無論、血の通った音とは言い難いけどもね。
という訳で、音の印象どうのってより、俺としては実験的な試みの遊びでした。
ちなみに、今回はイメージ画像も少しアレンジして描き直しまして、いずれオリジナルのIcurusの方も差し替え予定。