11時半頃に起床。
目が覚めかけた時、廊下からサイの鳴き声・・・恒例行事。
立て篭もり犯に拡声器で投降を呼びかける様な鳴き声・・・と言えば解り易いか。
とにかく五月蝿い。
せっかく目覚まし時計に縛られない生活になってても、我侭猫が一匹居れば寝起きの憂鬱は変わらない。
むしろ、気まぐれで何分もがなり続ける猫の方が、目覚ましとしては性質が悪い。
可愛いからといって何でも許される訳じゃないが、可愛いのでわりと何でも許してしまっている。
『可愛さ』 というのは偉大である。
トイレに行ってから部屋に戻り、目覚めの一服。
何時間寝たんだろうかと考える。
些か寝不足で調子が悪い。
ここ最近、ずっとリミックス作業を続けている。
自分の昔の曲のリミックスはコンスタントに続けているが、この二週間ほどは別のリミックス・・・とは言っても自作の曲だが。
この二週間やってるのは、ここ数年で僅か数名に贈った曲のリミックス。
かれこれ3年ほど前、知り合いや友人の誕生日にバースデーソングを贈るってのも面白いなと思いついた。
当初はホントに思いつき程度のもので、実行する気はさらさら無かったんだが、年末が誕生日のとある人に何か贈りたいと思った際、なかなか贈るべき物が決まらずにいた。
結果的にちゃんと音源化したバースデーソングを贈る事にしたんだが、さすがに時間的な問題もあってオリジナルは作れず、定番の Happy Birthday to You をアレンジしたものになった。
シンプルな曲だけに、通常どういうアレンジにするかは悩みどころなんだろうが、リズムをファンキーな感じに決めてしまったんで悩みは無かった。
むしろ、レコーディングとミックスの時間的制約の方が問題で、僅か数日でそれなりに仕上げるのは至難の業・・・ってか、フツーに無茶とも言う。
で、それは自分的に結構面白い試みだった。
自分の楽曲を音源化するのとは違うアプローチやら手順がわりとあって、いわゆる思い入れや感情論を抜きにしたスタンスでのアレンジ作業ってのは、なかなか学ぶべき事とか発見があるものだなと。
その後、翌年にはもう一人のとある人の誕生日にも、同じ様に Happy Birthday to You のアレンジバージョンを贈った。(勿論、アレンジは全く別。)
当然、年末にも前年同様に音源を作って贈った。
PC普及率が高まった昨今、ボカロなんかも売れてDTM人口は史上最多になってるだろうが、同じ曲を全くの別アレンジで幾つも作るって人は少ないと思う。
マニアックな領域の話だが、これは色々と面白いし、得るものも意外と多い。
自分の楽曲じゃない分、実験的なアプローチなんかも潔く出来たりするのは、創り手としても刺激になる。
まぁ、やるなら誰かに贈る前提のバースデーソングは絶対に避けるべきだとは思うがw
時間的制約にヒーヒー言わされてみたいドMさんにはオススメしようw
ともあれ、そんなこんなでバースデーソング作りは恒例の事となって来てて、去年は更に別の二人にも曲を贈った。
あ、そうそう、去年は自分ルールとして 「全てオリジナル楽曲を贈る」 という縛りを作ったもんで、その都度、基本的に曲を書き下ろした。
まぁ、要するに、この3年の間にバースデーソングがミニアルバム程度に溜まったという事。
殆どが急ぎで作って仕上げた音源だけに、どれもクオリティは正直低い。
という事で、その全曲をリミックスしたくなっちゃったんだから仕方無い・・・やるしかない。
現状のミックス力ならそれなりに恥ずかしくない音源に仕上げられると思ったし、とにかく気になって仕方無いんだから、出来る事はやっちまえば良いじゃないか・・・という結論。
前置きが長くなったが、要するにそんな経緯で今はバースデーソングのリミックス真っ最中。
ようやく残り2曲ほどまで漕ぎ着けた。
あと一息なんだが、連日のミックス疲れがいよいよ顕著になってきて、首やら肩やらコリまくりだし、基本ヘッドホン作業なんで耳も若干痛い。
なにより、同じ曲のあらゆる音に集中して何十回も聴き続けるから、精神的にも非常に消耗する。
満身創痍と言うと大袈裟かも知れないが、疲労困憊なのは間違いない。
えらいもんで、マウス操作のしすぎで右手にまで痛みが出る始末。
それでも恐らく、明日も続ける。
どうせやらなきゃやらないで気掛かりなままになるだけだし。
昔からそう。
自分の中で区切りがつかない限り、それは止め時じゃないって事。
メシを作りに下へ。
いつも俺が下りてくと 「撫でろ」 だの 「遊べ」 と注文をつけてくるサイが見当たらない。
今さっき鳴いてたのに居ねぇなぁ・・・と思ってると、姉貴が 「サイは上で日向ぼっこ中」 と。
あれだけやかましく鳴いといて、自分は日向ぼっこで寝てるんかい・・・という内心ツッコミ。
とりあえず、腹が減ってたんでメシでも食うか・・・と。
ここ最近、寝起きから空腹って事が頻繁になった。
腹が減って起きる事もたまにある。
去年まではまず有り得なかった事なんだが、これもまた歳を食ったせいなのか・・・あるいは、元々悪い胃腸の具合が少し改善されてきたのか。
先週、例によって寸胴で大量に作ったハヤシライスは、一昨日になって食い切った。
ルーを入れる前に小さい鍋に分けて作ったカレーはまだ二食分ぐらい残ってるが、寝起きでカレーの気分にはなれなかったんでパス。
じゃあ何を作って食ったかってーと、麻婆豆腐。
「寝起きでカレーもないけど、麻婆豆腐もねぇだろ」 の声、ごもっともですw
でも、一昨日ぐらいから食いたい衝動に駆られて材料は揃えてたもんで、思い立った時に作って食っちゃうのが一番だなと。
仮にそれで二口三口しか箸が進まなかったとしても、少なくともその次の食事は、おかず作らずに済むだけ楽になるってもん。
特に作業に明け暮れてる時期は料理に費やす時間すら惜しいんでね、バイキング並みに手間要らずでメシが食えたらそれで充分。
とりあえず麻婆豆腐を作って食ったが、案の定、コープの100円の麻婆豆腐の素はちっとも美味くなかった。
一応、自分なりに手は加えて作ったんだが、気合い入れて作った訳でもないんで素の味のダメさが勝った。
せめて山椒の買い置きがあれば、少しは誤魔化せたのかも知れないが。
一服しつつPCに向かい、庭やら島やらのノルマごなし。
なんだかんだでひと段落つくまでに一時間ぐらい掛かる・・・人生の無駄遣いだ。
まぁ、どっちにしても頭が起きるまでにその程度の時間は掛かるし、作業を始めるとコーヒー飲むのも忘れがちになるんで、淹れたてのコーヒーを何口か啜るぐらいの猶予は必要かも知れない。
Twitterのチェックなんかもこなしてからリミックス作業開始。
昨日までの仕上がりを一旦聴いて確認。
今日はブラスとギターのバランス調整が主・・・という様に、一応は大体の目的を決めて作業に入る。
これをしとかないと、ホントに完成するか力尽きるまで続けてしまうから危険。
で、まぁ、作業内容については詳細に書いても俺にしか解らない事だらけになるので割愛。
16時前頃、そこまでで仕上がった音を確認してたら猛烈な睡魔。
これもまた最近多いんだが、自分の曲を聴いてると耐え難いほどの睡魔に襲われる。
退屈なのか、心地良いのか・・・と最初は考えたけども、作業の大変さに対する拒絶反応なんじゃないかとも思えてきた。
むしろ、後者の方が自分的には納得出来てしまう。
いずれにしても眠いもんは眠い訳で、眠くなりすぎると集中力も判断力も乏しくなる。
とりあえず中断して別の事に意識を向けるか、あるいは潔く寝てしまうしか無い。
で、今日は後者を選択する事にした。
する事にしたってより、ヘッドホンをキーボード上に外し置いたら後はもうどうでもよくなった。
TVも垂れ流しのままだったし、PCもそのまま放置でタオルケットだけ引き寄せた。
寝るのはあまり好きじゃないんだが、本能の力業にはやはり勝てない。
「これでどうなっても知ったこっちゃねぇ」 と本気で全て投げ出して寝てるから恐ろしい。
起きたらすっかり薄暗い部屋。
大方、サザエさんの頃合だな・・・と思いつつ、枕元のリモコンを探ってTVのミュートを解除。
案の定、カツオがなにやら喋っていた。
ってか、サザエさんはイライラするから好きじゃない。
まぁ、どうせ寝起きの頭じゃイライラする余裕もないし、今日はまたうたた寝の恒例パターンで非常に気持ちが悪く、体調最悪状態で目が覚めたんでそれどころでもなかった。
体調が悪ければ機嫌も悪くなるって事で、心身共に不愉快の塊と化した状態で起き出した。
その後、再びキッチンに下りてコーヒーを淹れ、残った麻婆豆腐でメシを済ませ、「さぁ、どうぞ」 とばかりに目の前でゴロ~ンとするサイを構ってやったりしつつ、なんだかんだで0時近く。
最終的には再び作業を少ししたけども、ラジオのタイマー録音が始まったんで作業切り上げ。
ボーカル調整のメイン部分は目処ついたんで、次はコーラスパートの調整とメインボーカルとのバランス調整。
実質、音いじりが出来ない状態になったんで、読みかけだった本をひと月振りぐらいで開いた。
布袋の最新エッセイ本だが、序盤に目を通した段階であまり読む気にならず放置してた。
というのも、内容が俺向きではない・・・ってか、もっと未熟な人達向けの内容で、どちらかといえば苦労人に分類されるであろう俺なんかには特に得るものの無いエッセイだ。
別に批判ではないし、むしろFC会員なぐらいのファンではあるが、どうも昔から人生のレクチャー的な事を主とした本や文章は好きになれないのだ・・・誰が書き手であろうと。
何故なら、それらがいくらまともで真面目で正しい事を書いてるとしても、そんな事は重々承知で生きているから。
正直、他人からそういったものを学ぶ事は今後もほとんど無いと思う。
なんせ、宗教の勧誘で訪ねて来た人を逆に説き伏せる様な奴だから、俺はむしろ書き手側、送り手側の人間だろう。
そういえば、信者よりも教祖が向いてると知り合いに言われた事もあった。
まぁ、そういう奴に人生のレクチャー本は釈迦に説法でしかないという事。
若い内の苦労を買ってでもした人にレクチャーは無用だろうけど、否応もなくそんな状況に追い込まれて生きて来た人間にはもっと無用。
買った覚えもないのに背負い込んでた苦労ほど、人間を悟りに近づけるもんもない。
ともあれ、本をなんとか完読した頃にはラジオの録音も終わっていた。
リミックスを続けるかどうしようか少々悩んだが、夜中で集中力も無くなってきてるんで、今日はもう手出ししない事にした。
ちょっとだけのつもりで手出しすれば長くなるのは目に見えてるし。
ふとラーメンが食いたくなり、一食分残ってるつけ麺があるのを思い出した。
普段なら麺類はとっとと食ってしまうんだが、今回買ったのは普段なら絶対買わない類の物で、たまたま半額で120円程度になっていたから買ってしまったが、どうせ美味くないのは予想がついていた。
が、それにしてもつけ汁が予想を超えた不味さだったもんで、どうも二食目を作る気がしなかったのだ。
とは言って捨てる気も無かったし、半額になるぐらいだから賞味期限も近いんだろうし、だったら思い立った時に作るべきだと思った。
食いたくなったのはあくまでラーメンであってつけ麺ではなかったんで、麺だけ茹でてスープは適当に自作する事にした。
昆布だしと豚バラでダシを取って、鶏がらスープと付属のつけ汁を投入すればそこそこ食える味になるだろうと考えたんだが・・・つけ汁はやめとくべきだった。
考えてみたら、つけ麺で不味いならつけ汁のせい以外に有り得ない訳で、そのつけ汁を足しちゃったら美味くなりっこないのである。
ごく当たり前の事をすっかり忘れて作ったおかげで、完成したラーメンも不味かった。
完璧につけ汁の変な鰹系の風味が邪魔してたが、まぁ、それでも麺を食ったから5割ぐらいは目的を果たしてる。
ちゃんと作る気が無いんだから、ちゃんとした味のものにならなくても仕方無い。
そういえば、ラーメン調理時にもサイが下りてきて 「さぁ撫でて」 と儀式を要求された。
なんか、メシを作りに下りる度、9割9分ぐらいの確率でサイの撫でろ攻撃を食らっている。
可愛いからって要求を呑みまくりなのがいけない。
わかっちゃいるけどやめられない。
ア、ホレ。スイスイ スーダラッラッ・・・。
※ この記事は、5月5日の何気ない一日を文章化する事に面白味が生まれるかどうかを確認する為のやや実験的なものである。