『地下アイドルYoutuberがくすぐり企画を本気でやったらこうなった』ep.04"じっけん"
【前回までのあらすじ】
Cure2シスターズはYoutube活動を行っている4人組の地下アイドルグループで一年で登録者数を10万人にすることを目指している新人ユーチーバーだ。
リーダーの夏希はくすぐりネタで動画を投稿して再生数を稼ぐことを考え、リクエストが多かった春華のくすぐり動画を撮ろうとする。
しかし深冬の提案から他メンバーもくすぐられる流れになり、くすぐりの感度が分からないと発言した夏希が他メンバーからくすぐられることになる。
【もくじ】
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夏希
「・・えっと、秋音、なんで私、こんなことされてんの??」
秋音
「だって、暴れるかも知れないでしょ?ちゃんとくすぐれるように固定しておかないと♪」
夏希は拘束されていた。
4人がいつも撮影を行う場所がシェアハウスをしている家のリビングなのだが、そこには3~4人掛けの長いソファーがあった。
撮影の時はそのソファに4人が並んで座り、カメラと照明を正面に設置して撮るようにしている。
そのソファーに、夏希は仰向けに寝かされて秋音に両腕を拘束されていた。
一体どこで買ったのか分からないが、秋音はジョークグッズの手錠を夏希の両手にはめて、さらに手錠とソファーの脚の部分を縄で繋いだ。
これで誰かにマウントポジションを取られると、夏希は完全に両腕を下せなくなる。
脇腹も脇の下もくすぐり放題である。
夏希
「・・どのくらいくすぐりに弱いか試しにくすぐってみるだけでしょ?こんなに本格的にしなくても・・。」
なお、この時はカメラを回していなかった。
撮影以前に夏希がくすぐりに弱いのかどうかを検証したいだけなので、その必要はなかった。
それなのに秋音が急に「拘束をしてみよう」といってやり始めたのだ。
秋音
「いやいや、やっぱ色んなくすぐり方をしてみて、どこが弱いか、とか、どんなくすぐり方をすれば効くかとか、そういうことも調べてみたいじゃん♪良いリアクションが撮れれば再生数伸びる『くすぐり動画』が夏希でも撮れるってことになるでしょ?」
夏希
「まぁ、そうだけど・・」
秋音
「それに、手錠だって折角買ったんだから有効活用したいじゃん。まぁ、本当はこれで春華をくすぐる予定だったけどww」
秋音の発言を聞いて春華はぞっとした。
春華は知らされていなかったが、今夏希が両手にはめられている手錠は、本来は自分が付けられる予定のものだったらしい。
拘束された状態でくすぐられるなんで、考えただけでも春華は恐ろしいと思った。
・・ただ一方で、春華は少しだけ、夏希が拘束されている姿をみてドキドキしていた。
このドキドキ感がどこから湧いて出てきているのかは分からなかった。
少なくとも、普段は強気な夏希がこんなにも弱々しくしている姿は珍しいので、それを見ることができているだけでも貴重だと春華は思った。
秋音
「で、どうしよっか?くすぐる人はだれがやる?春華?それとも深冬?」
春華は秋音の質問に対してすぐに首を横に振った。
夏希からの仕返しが怖かったからである。
深冬
「私もいいかな、くすぐるのは。もし夏希が良い反応をし始めたらカメラで撮影したいし。」
夏希
「・・深冬、撮影する気なの?」
深冬
「夏希が良いリアクションをはじめたらね。ほか、サブチャンにアップする用の動画素材として使えるかも知れないし。」
Cure2シスターズはYoutube上にチャンネルを二つ持っていた。一つはメインのチャンネルで、もう一つはサブチャンネルといって、無編集の動画などを気軽にアップできるチャンネルだ。
このようにメインとサブでチャンネルを二つ持つやり方は大概のYoutuberがやっている手法で、彼女たちも取り入れていたのだった。
秋音
「まぁ、とりあえず春華も深冬もくすぐりはしないんだね?じゃあ私がやるね♪」
そう言って秋音は仰向けになってソファーの上で横たわる夏希の体の上にちょこんと乗っかって、早速マウントポジションをとった。
秋音
「夏希、私がこれから色んなトコロをくすぐるから、よろしくね♪」
夏希
「わ、分かったから、、もう、とっととやんなよ・・。」
夏希はそう言って、顔を横に向けた。
表情を秋音に見られたくないらしい。
春華はその様子を体育座りの姿勢で床に座った状態で見ていた。
いよいよ夏希がくすぐられる時になって、春華は体をきゅっと小さくさせた。
そして胸の鼓動が更に高鳴っている事にも気付いていた。
秋音
「じゃあ、いくねー♪・・・こちょこちょこちょこちょこちょ・・♪」
秋音は夏希の脇腹を優しく撫でるようにくすぐりはじめた。
服の上から撫でるようにくすぐっても大して効かないだろうと秋音は思っていたが、いきなり激しくくすぐるよりも徐々にくすぐり方を強くしていくようにくすぐりたいと思っていたようだ。
しかし夏希は、秋音の指が少し脇腹に触れただけで体をビクンと動かした。
その反応を見て、夏希はくすぐりに強くはないと秋音や深冬は確信した。
そして春華はただドキドキしながら様子を見ていた。
夏希
「・・・んッッ・・・・・!!」
秋音
「あれ、くすぐったいの?まだ全然本気出してないんだけど♪」
夏希
「べ、別にそんなんじゃ・・・ん・んッッ・ん・・・・//」
秋音は両手の指をワシャワシャと動かせながら、くすぐる手を夏希の脇腹から脇の下までゆっくりと移動させていった。
夏希
「・・・ふ、フェ・・あ・ア・・//」
秋音
「あれ?なんか変な声でてるよ?w」
秋音は脇の下まで移動させた手を今度は脇腹の方へ、そして脇腹までたどり着いたら再び脇の下の方へ・・という感じに、夏希のあばらに沿って、脇腹から脇の下までを何度もゆっくり往復させてみた。
くすぐる指の力も徐々に強くさせていき、初めは撫でるようなくすぐり方だったが、だんだん夏希の皮膚を服の上から揉むようなモゾモゾとしたくすぐり方に変わってきている。
そして、夏希の反応も次第に大きくなっていた。
夏希
「・・ん、フッッッ・・・、く、、、ク、、クフッ・・・・・んんンッッ・・・//」
夏希は必死で口を閉じているが、くすぐったそうにしている様子が一目瞭然だった。
秋音の指は夏希の脇腹から脇の下までを優しくくすぐりながら数回往復したのち、スッと夏希の体から離れて、今度は夏希の耳の方に移動していった。
そして耳から首筋までをなぞるようにそっとくすぐり始めた。
夏希
「・・・・・・・ヒャッ!!!//」
思わず変な声が出てしまい、夏希は肩を竦めた。
秋音は構わず、耳から首筋をたどって、鎖骨の辺りまで指を移動させ、鎖骨の辺りにたどり着いたら逆に耳の方へ・・という具合に、首筋を何度も往復するように優しくくすぐった。
夏希は声を出すまいと必死で口をつむったが、さっきよりも反応が大きくなったのは明らかで、足をバタつかせる様子も見せた。
春華はその光景を見て、高鳴っていた鼓動が更に早くなっているのを感じた。
秋音にくすぐられる夏希を見て、興奮してしまっていた。
こんな場面を見ることで自分が興奮してしまうという事が自分でも意外だったが、もう春華は目を反らすこともできずに、ずっと凝視してしまっていた。
頬を赤らめながら。
深冬は夏希の様子を見て、カメラを持ち、録画ボタンを押して撮影を始めた。
深冬は秋音のくすぐり方があまりに妖艶だったため、これを撮影して公開しても年齢制限がかかってしまうかも知れないとも思ったが、夏希も良いリアクションをしそうな雰囲気を強く醸し出していたので、撮っていて損はないだろうと判断したのだ。
夏希
「フッッッ・・・、く、・・・ふ、く、・・クックックックク・・・//」
夏希は必死に強がって我慢していたが、もうくすぐったさを堪えきれない様子で、笑いが閉じた口から少しずつ漏れ始めていた。
秋音
「ねぇ、夏希ぃ、ホントは笑いたいんでしょ??くすぐったくて、もう笑いたくって、仕方ないって顔してるよ??」
夏希
「別に、フフ、くすぐったくなんか・・・」
夏希が何かを言い終わる前に、秋音は首筋をくすぐっていた指を止め、今度は夏希の脇腹まで手を移動させ、急に横腹のくびれを掴んで揉み解すように激しくくすぐり始めた。
夏希
「キャッッ!!あ、アア、ハッ!!!アハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッハハッハハハ!!!!!」
秋音
「ほーら笑ったぁ~~♪わきばら弱いんだねーー//」
夏希
「アハハハハッハハッハハ!!!!急に激しくくすぐり始めるなんて反則だよぉおお!!!キャハハハハハハハハハハハアハハハハハッハハハアハ!!!!!」
夏希は激しく悶え、喚くように笑い始めた。
拘束をされてない脚はバタバタと動かしてもがしているが、秋音が乗っかっている脚の付け根の辺りから上の上半身は、両腕が拘束されているのでもがくこともできず、身を捩るくらいの抵抗しかできないでいる。
春華
(うわぁ・・夏希、めっちゃくすぐったそう・・・//)
春華は興奮を抑えられず、頬を赤く染めて、両手を口につけた。
秋音は春華の様子に気付き、春華に向かって言った。
秋音
「春華もくすぐってみる?夏希、めっちゃ弱いみたいww」
そう言っている間も秋音は指を止める事なく、夏希をくすぐり続けた。
夏希が笑い続ける中、春華は少しだけ考えて、自分もくすぐってみたいと思った。
春華
「・・・じゃあ、ちょっとだけ・・・//」
秋音
「おっけー、じゃあ、ここ交代しよっか♪」
秋音はそう言ってくすぐる指を止め、夏希の体から身をずらして立ち上がった。
夏希
「・・・ッハアァ!!!・・はぁ、・・はぁ、・・はぁ、・・はぁ、・・はぁ、・・・。」
夏希は束の間の休息ができて、呼吸を急いで整えはじめた。
顔は真っ赤で目尻にはうっすら涙を浮かべているように見えた。
秋音は春華の方へ歩き、春華の耳元で(脇の下はもっとくすぐったがると思うよ♪)と囁いて座った。
春華は静かに立って、夏希の方へ近寄り、秋音と同じように夏希の両脚の付け根の辺りに乗っかってマウントポジションについた。
笑いすぎて発汗しているのか夏希の体は火照っていて、春華は座った時にじんわりとした暖かさをお尻の辺りに感じた。
そして夏希の腹部は呼吸を整えるために僅かに上下していた。
そんな夏希の様子を上から眺めて、春華の胸は更に高鳴った。
しかも、これから夏希のカラダを自分はくすぐろうとしている。
春華
「・・夏希、じゃあ、、これからくすぐるね?//」
夏希
「待って、春華、、まだ呼吸が・・・」
夏希が言い終わる前に、春華は脇の下へと手を伸ばして、窪みの中をかき回す用にくすぐり始めた。
夏希
「い、いやぁあぁああああああああ!!!!アハハハハハッハハハハハハハハハハハッハハハハハハハハーーーー!!!!!くすぐったぁああぁあああーーいいぃぃ!!!!!!」
夏希は先ほどの反応よりも更に大きなリアクションを見せた。
秋音の言った通り、夏希は脇腹よりも脇の下の方が弱かったらしい。
初めに軽いくすぐりで脇腹から脇の下を往復するようにくすぐっていた時に、秋音は夏希の反応を探ってたようだ。
春華
(う、うわぁ・・・・めっちゃくすぐったそうにしてる・・///)
くすぐっている春華も満面の笑みを浮かべた。
さらに春華は興奮とはまた別の感情が胸の奥底から湧き上がってくるのを感じた。
春華
(・・なんだろうこの感じ・・・。人をくすぐるのってめっちゃ楽しい・・///)
人をくすぐる事の楽しさを知ってしまった春華は、さらにくすぐる指を強くした。
夏希の脇の下の窪みを強くこすればこするほど、夏希は大きな声で笑った。
夏希も必死で抵抗するが、両腕が拘束されて腕を下ろして抵抗することすらできないでいる。
秋音は夏希の両手に手錠を付けて良かったと思いながら、ニヤニヤして様子を見ていた。
夏希
「アハハッハハハッハハハッハハハッハハハ!!!は、春華、もうやめてぇ!!アハハハハハハハッハハハハッハッハ!!!!」
春華
「・・えーどうしよっかなぁ?私がくすぐられた時も、止めて欲しかったけど、夏希はちっとも止めてくれなかったしなぁーーw」
夏希
「アハハハハッハハハッハハハハッハハハ!!!ごめん、あの時は、ホントに、、あ、ア、ハハハハッハハハッハハッハハハッハハーーー!!!!」
春華はくすぐる指を止めなかった。
しかし、同じ個所をくすぐり続けていると感覚に慣れてしまうと思った春華は、くすぐる手を脇の下から脇腹へと移動させて、今度は腸骨の辺りをコリコリと揉み解すようにくすぐり始めた。
夏希
「キャハハッハッハハハハハハッハハハハハハハハッハーーーーーー!!!!!くすぐったいぃい!!!」
夏希の笑い声は途絶えることなく続いた。
深冬はそんな中でも冷静にカメラを回し続けた。
秋音は、だんだん自分も参戦したくなってきた様子で、今度は夏希の頭の方に回り、春華に言った。
秋音
「ねぇ春奈、二人で同時に夏希をくすぐってみない?//」
春華
「いいねー、やろやろ//」
夏希
「だ、ダメだよぉおお--!!!!!キャハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーー!!!!!」
秋音は夏希の頭の方から手を伸ばして、がら空きになった脇の下に指を突っ込み、指の先で脇の下の窪みをこねくり回すようにくすぐった。
夏希
「アハハハハッハハハハッハハハハハッハハハハハハハハハ!!!!!!やめてぇえええぇえ!!お願い、ワキはやだぁぁああーーー!!!」
夏希の両腕がもしも自由だったら、秋音と春華を突き飛ばしていたかも知れない。
でもそれができない。
突き飛ばすどころか、脇を閉めて、くすぐりを防ぐことすらできない。
されたい放題である。
それを良いことに、春華は笑いのツボを探すように指をくにゅくにゅと動かしながら夏希の脇腹をくすぐり続けた。
秋音も秋音で執拗に夏希の脇の下の窪みをくしゅくしゅとくすぐり続けた。
夏希
「アアッハハハハハハハハハッハハハハハッハハハハハハハハハーーーー!!!!助けてぇえ!!もうやめてぇええええ!!!!」
夏希は顔を真っ赤にさせて、表情をくしゃくしゃに歪めながら笑い続けた。
唯一自由に動かせる両足をバタつかせたり、もぞもぞと動かしたりしていた。
深冬はその様子もカメラで撮りながら、夏希の、この足の動きだけでもくすぐったさが伝わってくる気がした。
笑い悶える夏希を見て、秋音はさらに調子にのって、くすぐる指を動かし続けながら、今度は顔を夏希の左耳の方へ近づけ、小声で""こちょこちょこちょ・・""と囁き始めた。
夏希
「いやあぁぁああーーー!!//// アハハハハハッハハハハハハッハーーー!!!耳もだめぇえええーーー!!!そんなことしないでぇぇえええええーーーーー!!!!アハハハハッハハハハハハハハッハハーーー!!!!」
夏希は耳も敏感らしく、笑いながら頭を動かして左耳を防ぐようにした。
しかし今度は春華がそれを真似して、夏希の右耳へ顔を近づけて""こちょこちょこちょ・・""と囁き始めた。
右耳からも左耳からも吐息交じりで""こちょこちょこちょ・・""と囁やかれ、聴覚まで敏感にされ、しかも弱点の脇の下と脇腹をくすぐり続けられ、夏希はもう狂ったように笑い散らかした。
夏希
「やめぇえ、もう、お願いだから、や、ヤメテえぇえエエエエエエーーーー!!!//// アハハハハハッハハハハハハハハッハハハハハハハハーーーーー!!!!//// キャハハッハハハッハハハハッハハアッハハハッハハハハハハハーーーーーー!!!!////」
夏希は何度も哀願したが、春華も秋音も指を休めることはなかった。
特に春華は人をくすぐる楽しさを知ってしまい、夏希をもっと笑わせたい、もっと悶えさせたいと必死で、決してくすぐる指を止めようとしなかった。
秋音も楽しそうにくすぐり続けた。
そんな中、深冬だけは冷静さを保っており、心の中で静かに(この部屋、防音でよかった・・)と思いながらカメラを回し続けたのであった。