資産家である龍宮寺家には、18歳のお嬢様がいらっしゃいます。
名を「龍宮寺彩乃(リュウグウジ アヤノ)」といいます、このお嬢様は、大富豪の良家に生まれたにも関わらず、生来のじゃじゃ馬娘でございまして…。父である旦那様は、そんなお転婆な彩乃お嬢様の事を大変心配なさっています。
・・おっと、申し遅れました。私は、龍宮寺家に執事として仕えております「美影(ミカゲ)」と申します。龍宮寺家には、幼少の頃よりお世話になっておりまして、それ故に彩乃様とは兄妹のように過ごした時期がありました。現在は執事として旦那様に忠実に仕え、彩乃様のお世話係りまでやらせて頂いております。
さて、先にも述べましたように、旦那様は彩乃お嬢様の、良家の娘らしからぬ様子に困っておりまして…。つい先日も、一人で家を飛び出てしまいまして、挙句に門限を守らないのですから、無理もありません。ついに堪忍袋の緒が切れた旦那様は、私に彩乃お嬢様への『お仕置き』を命じたのです。
その『お仕置き』とは…。
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彩乃
「…ねぇ、美影?」
美影
「はい、なんでございましょう、お嬢様。」
彩乃
「『なんでございましょう』…じゃないわよ!!
なんで私、ベッドに縛り付けられてんのよ!!!///」
美影
「はい、それはお嬢様が大変気持ちよさそうにお昼寝をされていましたので、
その隙に、大の字に縛り付けてしまいました。」
彩乃
「いや、おかしいでしょ!!// なんで縛るのよ!!// 」
美影
「それは、お嬢様があまりにお美しいので、ずっと見ていたくなりまして、このようにいたしました。今日はツインテールに白のワンピースでございますね、お嬢様。いやぁ、とてもお美しゅうございます。」
彩乃
「……ねぇ、ヘンタイなの??// 美影はヘンタイなの???///」
美影
「いえいえ、誰が見ても、あまりにお嬢様が美しいので、このようにしたくなると思いますよ?先日の舞踏会のドレスもお似合いでしたが、今日のような清楚なお姿も美しく思います。ほら、お嬢様も頬を赤らめているではございませんか。まんざらではないのでしょう。」
彩乃
「…なっ、な、…何言ってるのよ!!/// そんなわけないでしょ?!///
冗談やめて早くほどいてよ!!!」
美影
「…コホン。それでは冗談はこのくらいにして……。
お嬢様、実は旦那様が、先日の件で大変お怒りになっております。」
彩乃
「…パパが?」
美影
「左様でございます。そして、、実は、旦那様が私に、お嬢様へお仕置きをするように命じたのでございます。」
彩乃
「お仕置きって…、一体何するの……??」
美影
「分かりませんか?お嬢様は今、ベッドの上で大の字に縛り付けられています。両手・両足がベッドの四隅に括り付けられて、身動きがとれない状態でございます。腕は万歳の状態で、お嬢様の敏感そうな腋の下が丸見えになっております。これは『あること』をするのに大変有効な拘束の仕方なのですが…まだお気づきになりませんか?」
彩乃
「……も、もしかして、、くすぐるの??」
美影
「そう、「くすぐりの刑」でございます。」
彩乃
「何考えてんのよっ!!///超セクハラじゃない!!!///」
美影
「旦那様も色々思案なさった結果、このお仕置きが何よりも効果があるとお考えになったのでしょう。くすぐりなら、お嬢様の美しいカラダを傷つけることなく、確実に懲らしめる事ができます。お嬢様も大変くすぐったがりでございますからね。」
彩乃
「絶対イヤァッ!美影、私からの命令よ!!今すぐ拘束を外しなさいっ!!///」
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私は嫌がるお嬢様に構わず、か細いお嬢様の体に馬乗りになりました。
これも旦那様のご命令なのですから、仕方ありません。
そして、私がお嬢様の両脇のあたりに手を伸ばし、指をネチネチと動かせると、お嬢様はまだ触られてもいないのに、早速脇を閉じようと力んでいらっしゃいました。
そのしぐさはとても愛らしいものでした。
…私はお嬢様の弱点をよく知っております。
お召しになっているワンピースはノースリーブでございます故、
お嬢様の腋の下の窪みが綺麗に露出しております。
そう、お嬢様は腋の下がとってもお敏感なのです。
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彩乃
「…ねぇ美影、本当にやんの……?」
美影
「ええ、旦那様のご命令でございますから。
…思えば私とお嬢様は、昔は兄妹のように過ごさせて頂いておりました。当時は毎日のようにくすぐり合って遊んでおりましたから、お敏感な部位は熟知しているつもりでございます。例えば、腋の下の窪みと、そこから指三本分ほど下のあばらのあたり。この間を往復するように指でコリコリしながらなぞると、お嬢様は身を捩ってくすぐったがっていた記憶がございます。ほら、このような感じで……」
彩乃
「い、いやぁっ!!ぁあ、アッ、アハハハハハ!!!///」
美影
「おや?お嬢様・・腋のムダ毛処理が少々甘いようでございますね……。
淑女たるもの、気品あふれる女性でなくてはなりませんよ?」
彩乃
「ヤッ!ちょっ!!…う、うるさいわよ!!///
……そんなにジロジロ見ないでぇ!!!///」
美影
「全く、けしかりませんな。これから毎日私がチェックさせていただきますね。こんな腋の下では淑女失格でございます。
……こちょこちょこちょこちょこちょ……。」
彩乃
「あっ!あ、アハハハハハハハハハハ!!!///
くすぐったいぃ!!!///」
美影
「これから脇のお手入れに手を抜かない事を私と約束して下さいますか?」
彩乃
「アハハハハハハハハハハ!!!///す、するわよぉっ!!するからやめてぇっ!!キャハハハハハハハハハハハ!!!///」
美影
「それとお嬢様、とあるメイドから聞いた話でございますが、バストサイズの事を気にされていらっしゃいますね?」
彩乃
「アハハハハハハハハハハ!!ふ、フハハハハハハハハ!!!!///
だ、誰からそんな事聞いたのよぉおっっ!!!///」
美影
「フフ…、私の耳は地獄耳でございますよ?バストサイズといいますと、実は腋の下のリンパをほぐすと、胸の成長を促進させる効果があるそうです。ほら、こんな風に……」
美影
「アハハハハハハハハハハ!!(だから、やめなさいってばぁ!!///
美影の馬鹿ぁっ!!ヘンタイぃぃ!!!キャハハハハハハハハハハハ!!!///」
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お嬢様は頬を真っ赤にし、顔をくしゃくしゃにして笑い狂っておりました。
よほどくすぐったかったのでしょう、両手・両足に括り付けた拘束具がミシミシと音を立てておりました。
身を捩って必死に抵抗しようとしておりますが、頑丈な拘束を振りほどけるわけもありません。
抵抗もむなしく、お嬢様はそのまま、私に腋の下をくすぐられ続けておりました。
…ところが、脇をくすぐり続けて3分ほど経過した時のこと。
私の背後で「パキンッ」という音が聞こえました。
振り返ると、なんと左足の拘束具が外れてしまっているではありませんか。
私は一旦ベッドから降りて、お嬢様の細い左足首を掴み、再び拘束具を装着させました。
お嬢様の綺麗な素足の足首には、拘束具の跡がハッキリと残っておりましたが、私は構わずに、先ほどよりもよりきつく拘束いたしまた。
他方、一時的にくすぐりから解放されたお嬢様は、呼吸を整えるのに必死でございました。
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彩乃
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…」
美影
「いやぁ、お嬢様、そんなにくすぐったかったのですか?まさか拘束具を壊してしまうなんて。」
彩乃
「だって、、はぁ、はぁ、
み、美影がくすぐるから、いけないんでしょう?…はぁ、はぁ、」
美影
「…いや、…けしからん足でございます。
足癖の悪い淑女など聞いた事がありません。
こんな足はたっぷりお仕置きをしなくてはいけませんね。」
彩乃
「…ッ、イヤッ!!///」
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お嬢様は足の甲からつま先をキュっと伸ばして、
足の裏側を隠すように、足を丸めました。
…これから何をされるのか、どこをどんな風にくすぐられるのか、
お嬢様は見当がついていらっしゃる様子でした。
私はお嬢様の左足のつま先をつまんで反らし、
隠そうとしている足の裏を露わにさせました。
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彩乃
「や、やだぁ!//お願いっ、そこはやめてぇ!!///」
美影
「いいえ、やめるわけにはなりません。これはお嬢様の為にやっていることですから。
…子供の頃のお嬢様は、足の裏も大変敏感でございましたね?今もお変わりございませんか?素足の土踏まずを爪の先で引っ掻く様に擦ると、火が付いたように笑っていらっしゃいましたね?
…ほら、こんな風にくすぐると……。」
彩乃
「ひぃっ!ひ、ヒャッ!ハッ!ハハハハハハハハハハ!!!///
そ、それホンットやだぁっ!!!///キャッ!キャハハハハハハハハハハハ!!!///」
美影
「あぁ、昔とちっとも変っていらっしゃいませんね。ではこのまま、先ほどと同じように、暫くくすぐり続けるとしましょう。指の付け根のあたりはいかがですか?くすぐったくお感じになりますか?」
彩乃
「イヤァッ!!アハハハハハハハハハハ!!!///
くすぐったいぃっ!!くすぐったいに決まってるじゃないのぉぉお!!///
やめてぇえええーーーー!!!///」
美影
「やめて欲しいのでしたら、きちんと謝っていただかなければなりませんね。拘束具を壊してしまってごめんなさいと。」
彩乃
「アハハハハハハ!!!///
だ、たからっ、美影がくすぐるからいけないんでしょうっ!!!
キャハハハハハハハハハ!!!///」
美影
「…ではこのまま続けましょう。当たり前ですが、私には腕が二本ございます。その気になれば右足も同時にくすぐれますよ?こんな感じで……。」
彩乃
「イヤァァァ!!アハハハハハハハハハハハハ!!!///
だ、誰かぁ!!助けてぇ!!///」
美影
「お嬢様、助けを求めても誰も来てはくれませんよ?さぁ、素直に謝るのです。」
彩乃
「アハハハハハハハハハハ!!!///は、はは、ヤハハハハハハハハハ!!!///
ごめんなさいぃぃっっ!!!お願いだから、もうやめてぇぇ!!!///」
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お嬢様の哀願と謝罪の言葉を聞き、私は指を止めました。お嬢様の顔を見ると、余程辛かったのでしょう、目尻にはうっすらと涙を浮かべておりました。
一呼吸置いて、私はお嬢様の足の先から体の上の方へと、ゆっくり指を這わせました。
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彩乃
「…ふ、ふぇっ///
……なによ、まだくすぐるのぉっ?もうやめてよぉ……///」
美影
「ええ、拘束具を壊してしまった事に関しては謝罪のお言葉を聞けましたが、
肝心なことに対する反省のお言葉はまだ聞けておりませんので。」
彩乃
「…分かってるわよ、、もうパパのこと怒らせたりしないからぁ……。」
美影
「いいえ、その事ではありません。確か脇の下をくすぐっていた時、お嬢様は私に馬鹿とおっしゃいましたね?その事でございます。」
彩乃
「…だって、だってだって!美影っば酷いんだもんっ!!///
こんなに激しくくすぐれなんて、パパは言ってないでしょ!!///」
美影
「いいえ、あの様な暴言を吐いてしまうとは、良家のお嬢様失格でございます。ちゃんと反省していただかなくては。…あぁ、そう言えば、お嬢様のくすぐりに弱い箇所をまた思い出しました。」
彩乃
「思い出さなくていいわよ!!///」
美影
「…確か首元の鎖骨を触ると、笑いが暫く止まらなくなくくらいくすぐったがっていた記憶が蘇って参りました。それではやってみましょうか。鎖骨の出っ張りをこんな風にグリグリと…」
彩乃
「や、イヤァッ!!ヤメッ、、てっ、ハッ!!ハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!///くすぐったい!!キャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!///」
美影
「鎖骨がこんなに弱い方は珍しいのではありませんかねぇ?では鎖骨を触りながら、首元も撫でていくと、しましょうか。こんな感じで…。」
彩乃
「イヤッ!!ヤメテェ!!くすぐったいぃい!!!ハハハハハハハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハ!!!///」
美影
「さぁ、反省のお言葉を聞かせていただけますか?」
彩乃
「ハハハハハハハハ!!///
ごめんなさいッ、ごめんなさいいぃいい!!!///」
美影
「いけませんねぇ。ちっとも心がこもっておりません。もう少し続けましょうかね。」
彩乃
「キャハハハハハハハハハハハハハ!!!///
お、お願いです!もう二度とバカなど、はッ、言いませんからっっ!!ハハハ!!!///
許して下さいぃっ!!お願いぃ!イッ!イヤハハハハハハハハハハハハッ!!!///」
美影
「……、
まぁ、いいでしょう。次に同じ事を言ったら、今の倍ではすみませんからね?
お嬢様、、」
彩乃
「はっ、はぁっ、ハッ、、……はっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
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私が指を止めると、お嬢様はぐったりしたご様子で、またしても、荒々しく呼吸をしておりました。
笑いすぎて苦しかったのでしょう、胸が大きく上下に動いておりました。
---------------------------------------------------------------------------
彩乃
「……ねぇ、、美影、これで満足?//」
美影
「満足と言いますか、、全てはお嬢様の為に施したまででございます。
これでお嬢様が、より良家に相応しい方になっていただければ、それが一番の満足でございます。」
彩乃
「……あ、そう、、…ふーん…、、//」
美影
「寧ろ苦しむお嬢様の姿を見るのは、とても心苦しいものでございました。」
彩乃
「そんな風には見えなかったけど?//」
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私はお嬢様の両手足に括られた拘束具を外しました。意識が朦朧としながらもベッドから起き上がったお嬢様は、大変色艶があり、私はとてもお美しく思いました。
ちなみにそれ以降、くすぐりの刑の効果がお嬢様には覿面に出ました為、その後も何度かお仕置きの時はくすぐりが使われました。
勿論、くすぐる役は私で。
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この世界には、代々伝わる伝説の勇者たちがいる。その勇者たちとは、世界滅亡を目論む竜王や魔王たちを倒し、世界の平和を守った者たちのことである。
その伝説の勇者の中に、ただ一人、「笑わせ師」という職業で魔王を倒した勇者がいた。
彼は「伝説の笑わせ師」として世界中に知られる事になり、今も、彼の「笑わせテクニック」を受け継ぐ笑わせ師のスペシャリストがいるという。
…そして、そんな伝説の笑わせ師にどうしても会いたい少女がいた。「ティクナ」という名のその少女は、生まれながらのくすぐりフェチ。田舎の小さな村で育ったティクナは、その村の長老から、伝説の笑わせ師が極度のくすぐりフェチであったことを聞かされ、
会いたい気持ちがどうしても抑えられなくなってしまった。
ティクナは村を飛び出し、各地のフェチが集まると言われるフェチ酒場で、メイドとして働くこととなる。ここならきっと、伝説の笑わせ師と会うことができるという淡い希望を持って…
そして遂に、ティクナと伝説の笑わせ師が巡り会う日が訪れたのであった。
ティクナ
「……あ、あのぉ、、」
笑わせ師
「なんだね?」
ティクナ
「あ、あなたがあの、伝説の笑わせ師なのですか?///」
笑わせ師
「ふふ、伝説の笑わせ師かぁ。
まぁ、世間がそう呼んでいるだけなのだがね。」
ティクナ
「じゃあ、やっぱり!!」
笑わせ師
「左様、私が巷で噂の、伝説の笑わせ師、コチョル三世さ。」
ティクナ
「あぁ…ずっとお会いしたいと思っていました、コチョル三世様……///
私はこの日を夢に見るほど望んでいました。」
笑わせ師
「ふふふ、それは光栄だね。
…しかし、あれだね。私に憧れるレディー達は、この世界にたくさんいるのだが、、君は特別、私に会いたがっていたようだね?」
ティクナ
「…は、はい///」
笑わせ師
「…君はもしかして、くすぐりフェチなのかい?」
ティクナ
「…はい、そうです///」
笑わせ師
「ふふふ、君は素直なレディーだね。…そういえば聞いたことがある。西の空で太陽と月が重なる時、遥か東の大地にくすぐりの性癖を持った天使が空から舞い降りると。あの言い伝えは本当だったのだね。」
ティクナ
「私が天使だなんて、そんな…///」
笑わせ師
「…それでは、始めるとするかね。」
ティクナ
「はい、お願いします…///」
笑わせ師
「ふふふ、恥じらう君に乾杯。」
…五分後。
ティクナ
「アハハハハハハハハハハ!!///」
笑わせ師
「いいねぇ。
君の笑顔は最高だねぇ。首筋を触れられただけで、こんなに笑うレディーはナカナカいないよ。」
ティクナ
「…い、いえ、コチョル三世様のくすぐりテクニックが、あまりにも凄いので、、///」
笑わせ師
「いや、君の笑顔があまりにも可愛いからね。もっと見たくて、ついつい本気を出してしまったのさ。では、もっと激しく笑ってもらおう。さぁ、脇の下を見せてごらん?」
ティクナ
「…は、はい。こうですか?//」
笑わせ師
「そうだ、それでいい。うん、実に綺麗な脇の下だ。
それではお見せするとしよう。秘儀!ファンタジック・フィンガー!!」
ティクナ
「アハハハハハハハハハハ!!//
くすぐったいっ!くすぐったいぃぃーー!!!///」
笑わせ師
「いいよ、君の笑顔は最高だね。まるで満点の星空のように、キラキラと輝いている。
さぁ、もっと見せておくれ。秘儀!ミステリアス・タッチング!!」
ティクナ
「キャハハハハハハハハハハハ!!!//
もうだめぇ!!!///」
笑わせ師
「ふふふ、脇腹も弱いのだね。さぁ、君の素敵な笑顔をもっと見せておくれ。
秘儀!エクセレント・スマイル!!」
ティクナ
「キャハハハハハハハハハハハハハ!!///」
…さらに5分後
ティクナ
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…///」
笑わせ師
「ふふふ、くすぐられた後の表情も素敵だね。君はまさに、天使そのものだ。」
ティクナ
「い、いえ、コチョル三世様の秘儀が、もう、素晴らし過ぎて、私は笑いっぱなしでした。///」
笑わせ師
「君はまだ、この酒場で働くのだろう?」
ティクナ
「ええ、まだ暫く働くつもりでございます。」
笑わせ師
「ではまた、君に会いにここへ来るとしよう。その日までに、縄師のジョニーから脇晒しという縛り方を教わっておくからね。」
ティクナ
「まぁ、、とっても光栄です。///」
笑わせ師
「それでは今日はこれで。…くすぐりに乾杯。」
Fin
その伝説の勇者の中に、ただ一人、「笑わせ師」という職業で魔王を倒した勇者がいた。
彼は「伝説の笑わせ師」として世界中に知られる事になり、今も、彼の「笑わせテクニック」を受け継ぐ笑わせ師のスペシャリストがいるという。
…そして、そんな伝説の笑わせ師にどうしても会いたい少女がいた。「ティクナ」という名のその少女は、生まれながらのくすぐりフェチ。田舎の小さな村で育ったティクナは、その村の長老から、伝説の笑わせ師が極度のくすぐりフェチであったことを聞かされ、
会いたい気持ちがどうしても抑えられなくなってしまった。
ティクナは村を飛び出し、各地のフェチが集まると言われるフェチ酒場で、メイドとして働くこととなる。ここならきっと、伝説の笑わせ師と会うことができるという淡い希望を持って…
そして遂に、ティクナと伝説の笑わせ師が巡り会う日が訪れたのであった。
ティクナ
「……あ、あのぉ、、」
笑わせ師
「なんだね?」
ティクナ
「あ、あなたがあの、伝説の笑わせ師なのですか?///」
笑わせ師
「ふふ、伝説の笑わせ師かぁ。
まぁ、世間がそう呼んでいるだけなのだがね。」
ティクナ
「じゃあ、やっぱり!!」
笑わせ師
「左様、私が巷で噂の、伝説の笑わせ師、コチョル三世さ。」
ティクナ
「あぁ…ずっとお会いしたいと思っていました、コチョル三世様……///
私はこの日を夢に見るほど望んでいました。」
笑わせ師
「ふふふ、それは光栄だね。
…しかし、あれだね。私に憧れるレディー達は、この世界にたくさんいるのだが、、君は特別、私に会いたがっていたようだね?」
ティクナ
「…は、はい///」
笑わせ師
「…君はもしかして、くすぐりフェチなのかい?」
ティクナ
「…はい、そうです///」
笑わせ師
「ふふふ、君は素直なレディーだね。…そういえば聞いたことがある。西の空で太陽と月が重なる時、遥か東の大地にくすぐりの性癖を持った天使が空から舞い降りると。あの言い伝えは本当だったのだね。」
ティクナ
「私が天使だなんて、そんな…///」
笑わせ師
「…それでは、始めるとするかね。」
ティクナ
「はい、お願いします…///」
笑わせ師
「ふふふ、恥じらう君に乾杯。」
…五分後。
ティクナ
「アハハハハハハハハハハ!!///」
笑わせ師
「いいねぇ。
君の笑顔は最高だねぇ。首筋を触れられただけで、こんなに笑うレディーはナカナカいないよ。」
ティクナ
「…い、いえ、コチョル三世様のくすぐりテクニックが、あまりにも凄いので、、///」
笑わせ師
「いや、君の笑顔があまりにも可愛いからね。もっと見たくて、ついつい本気を出してしまったのさ。では、もっと激しく笑ってもらおう。さぁ、脇の下を見せてごらん?」
ティクナ
「…は、はい。こうですか?//」
笑わせ師
「そうだ、それでいい。うん、実に綺麗な脇の下だ。
それではお見せするとしよう。秘儀!ファンタジック・フィンガー!!」
ティクナ
「アハハハハハハハハハハ!!//
くすぐったいっ!くすぐったいぃぃーー!!!///」
笑わせ師
「いいよ、君の笑顔は最高だね。まるで満点の星空のように、キラキラと輝いている。
さぁ、もっと見せておくれ。秘儀!ミステリアス・タッチング!!」
ティクナ
「キャハハハハハハハハハハハ!!!//
もうだめぇ!!!///」
笑わせ師
「ふふふ、脇腹も弱いのだね。さぁ、君の素敵な笑顔をもっと見せておくれ。
秘儀!エクセレント・スマイル!!」
ティクナ
「キャハハハハハハハハハハハハハ!!///」
…さらに5分後
ティクナ
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…///」
笑わせ師
「ふふふ、くすぐられた後の表情も素敵だね。君はまさに、天使そのものだ。」
ティクナ
「い、いえ、コチョル三世様の秘儀が、もう、素晴らし過ぎて、私は笑いっぱなしでした。///」
笑わせ師
「君はまだ、この酒場で働くのだろう?」
ティクナ
「ええ、まだ暫く働くつもりでございます。」
笑わせ師
「ではまた、君に会いにここへ来るとしよう。その日までに、縄師のジョニーから脇晒しという縛り方を教わっておくからね。」
ティクナ
「まぁ、、とっても光栄です。///」
笑わせ師
「それでは今日はこれで。…くすぐりに乾杯。」
Fin

千葉県の海辺に近い某所。
窓から眩い朝日が差し込む各駅停車の電車に揺られ、
とあるセーラー服の女子高生が数学の教科書とノートを開いて、座席に座っていた。
車窓の向こう側には海が一面に広がっており、
実に綺麗な風景が映し出されていた。
しかし、その女子高生にとっては、
毎日通学に使っている電車の車窓など、もう見慣れた光景で特に興味はなかった。
…寧ろ、近くにスーパーもコンビニもないような、そんな田舎町にうんざりしていた。
彼女の名前は相坂 海羽(アイサカ ミウ)。
ショートカットで色白な高校二年生。
木更津市内の高校に通っており、内房線の電車でおよそ30分かけて通学している。
将来は東京の大学に進学して、都会で一人暮らしを始めたいと思っおり、
勉強に割く時間も多めにとらなければならなかった。
幼少から無口で友人も多くない海羽は、
休日のほとんどの時間をPCに向かって過ごしていた。
ネットゲームをしたり、CGソフトを使って絵を描いたり、
独学でプログラミングを覚えたりと、そんな事をする毎日。
その為、PCに関する知識は人一倍長けており、
進学先の大学も都内の工科大学を目指していた。
海羽
(f'(x)=0とすると、x=0,3、…増減表は、えっと、、……)
ノートに数式をスラスラと書き続ける海羽。
30分の通学時間も、今の彼女にとっては貴重な勉強時間だった。
…というのは、昨日は家でネットゲームに嵌ってしまい、
全く勉強に時間を割けなかったからだ。
電車がトンネルをくぐったところで、海羽はふと手を止めた。
車窓を見ると、先ほどの風景とは違った光景が流れていた。
海羽
(…あ、もうすぐ着く。)
車内では、次の到着駅を告げるアナウンスが流れ始めた。
駅に着けば、高校までは徒歩で行ける距離である。
今日もいつもの、変わり映えのない一日が始まる。
そしてこの時間になると、海羽はいつも、【ある事】が頭を過るのであった。
海羽
(………、今日もコチョコチョされるのかな……。//)

『おはよー!』
『おっはよー!!』
『あー!どうしよう!化学の教科書忘れちゃった!』
『C組の子に借りてきなよーっ』
始業前の高校の教室内は、ガヤガヤと雑談を交わす生徒で賑わっていた。
そんな中海羽は、特に会話の中に入っていくわけでもなく、
自分の席に座り、淡々と荷物を机の中にしまっていた。
別にクラスメイトから嫌われている訳ではなかったが、
無口で表情が乏しい海羽に、積極的に話しかける者は少なかった。
海羽自身も、それを変えようとは思っていなかった。
友人が全くいない訳でもないし、現状で困っている事もなかったからだ。
…いや、友達との交流が少ないことより、
寧ろ、表情が乏しい海羽を無理やり『笑わせよう』としてくる者が数人いて、
強いて言うならそっちの方が、彼女にとっては困り事だった。
『海羽ちゃん、おはよっ!』
海羽
「…、おはよ。」
座っている海羽に話しかけたのは、クラスメイトの優花だった。
ツインテールがよく似合う、童顔の女の子だ。
優花
「海羽ちゃんさ、今日、数学の予習やってきた?」
海羽
「……、うん、してきたよ。(電車の中で、だけど。)」
優花
「さすが海羽ちゃん!
…で、あのさ、よかったら見せてくんない?私すっかり忘れてて…。」
海羽
「…そっか、…別にいいよ。」
優花
「ありがとー!!マジ助かるよ!!」
海羽
「まぁ、困った時はお互い様だし……」
海羽がそう言いながら、机の中から数学のノートを取り出そうとした時、
優花は海羽の脇腹を『ムギュッ』と掴んで、こちょこちょとくすぐり始めた。
海羽
(ー!//)
海羽は一瞬、『ゾクッ』とする感覚を覚えながらも、平静を保った。
海羽
「……ちょっと、、やめてよ。 //」
海羽が優花の顔を見ると、優花は残念そうな表情を浮かべていた。
優花
「やっぱり効かないんだねー。なんで?全然くすぐったくないの?」
そう言いながら優花は、脇腹の他に、海羽の首筋や耳たぶのあたりを
さわさわと撫で始めた。
『ゾワッ』とした感覚が、海羽の首筋の、薄い皮膚の内側で流れた。
海羽
「……、あの、だから、効かないって言ってんじゃん。//」
優花はしゅんとして、くすぐっていた右腕を引っ込めた。
優花
「ちぇ、つまんないなー。海羽ちゃんってさ、普段でも滅多と笑わないじゃん?
くすぐられる時くらいは、笑うかなーと思ったのにさ。」
海羽
「そ、そんな事より、ほら、ノート。」
優花は海羽が差し出したノートを手に取り、
とぼとぼと自分の席へと戻っていった。
海羽
(ふぅ…。)
海羽は小さくため息をついた。
…このクラスでは、一部の女子の間で、なぜか『くすぐり合い』が流行っていた。
いつから、誰からやり始めたかは定かではないが、いつも休憩時間になると、
どこからともなく、女同志でくすぐり合っている声が教室内から聞こえてくるようになっていた。
初めのうちは特に何とも思っておらず、
寧ろ冷ややかな目で見ていたくらいだったが、、
ある時ある人物から、『海羽ちゃんを笑わせたい』と言ってくすぐられた事がきっかけで、
海羽も些細なことでくすぐられるようになっていた。
海羽
(……さっきの、ちょっと危なかったかも…。//)
くすぐられても、全くくすぐったくないか、と言われれば、そうでもなかった。
海羽自身、自分はくすぐりに強い方だと思っていたが、
ゾワッとする、不思議な感覚は感じていた。
しかし、普段から喜怒哀楽の表現が豊かでない海羽にとって、
可笑しくもないのに笑わせられるという状況は抵抗感を感じざるを得ず、
その為、くすぐられても極力平静を保つように心がけていた。
…簡単に言うと、海羽は "強がるタイプ" だった。
ただ、そんな海羽にも危うく取り乱しそうになる時があった。
具体的には、『耳たぶ』や『首筋』などをくすぐられる時だ。
海羽は、服の上から揉むようにくすぐられる分には全く平気だが、
地肌を直接触れられるようなくすぐり方には、若干弱かった。
彼女の髪はショートヘアで短い為、耳や首筋が綺麗に露出しており、
その為、それらの部位をくすぐられる事も多かった。
…髪型のせいで、比較的敏感な耳や首筋を狙われやすいことが、
彼女の悩みの一つだった。
海羽
(平常心、へいじょうしん……。)
海羽がそう自分に言い聞かせていると、
今度は別のクラスメイトが近づいてきて、彼女を指さし声を荒々しく張り上げた。
『海羽、今度こそ決着つけるわよ!!』
海羽は声に驚き、肩を一瞬震わせた。
声の方に視線を向けると、
ロングヘアーの女子がこちらを強いまなざしで見ている。
彼女の名は明日香(アスカ)。
優花と同じく、海羽の友人の一人だ。

海羽
「…あ、明日香ちゃん??」
明日香
「決闘よ、決闘!昨日はよくも返り討ちにしてくれたわね!!」
海羽
「…ごめん、ちょっと意味が分かんないんだけど、、」
明日香
「とぼけたって無駄よ!昨日、アンタの事をくすぐってた私に反撃して、私を笑わせたでしょ!//
今日はその復讐をしてあげるから!!//」
海羽は昨日の事を思い出した。
そう言えば、そんな事があった。
『今日こそは笑わせてやる』と言って明日香が海羽をくすぐったのだが、
海羽はクスリとも笑わず、逆に明日香が海羽にくすぐられて、
明日香の方が馬鹿笑いするハメになった事が…。
海羽
「…そっちがくすぐってくるからイケないんでしょ?//
たまにはこっちが反撃したっていいじゃん…。」
明日香
「ダメよ!…今日こそは笑わせてあげるから!
そして、海羽が私よりくすぐりに弱いって事、証明してあげるから!!」
どうやら明日香もプライドが高いらしく、
先日の一件を相当気にしているらしい。
海羽
(そんなことでムキにならなくたっていいじゃん……。)
そう思いながら、海羽は昨日の事を回想した。
明日香のくすぐりは強く揉み解すような手法だったため、
海羽にとっては少しもくすぐったくなかった。
今日もきっと楽勝だろうと予測し、
海羽は明日香との決闘に応じる事にした。
海羽
「…そんなにやりたいなら、いいよ、やっても。//」
それを聞いた明日香は、後ろの空いている席から椅子を取り上げると、
それを海羽の右横に置いて、さっと座った。
明日香
「はい、私を向き合って!」
海羽
「…こう?」
海羽は言われるままに応じた。
椅子を自分の机に対して、反時計回りに90度回転させた。
向き合って座りなおした海羽は、再び自分に言い聞かせた。
海羽
(平常心、へいじょうしん……。)
明日香は、指を軽く曲げた状態の両手を海羽の胸の前あたりに出した。
明日香
「いい?先に笑った方が負けよ?」
海羽
「…うん、分かってる。」
海羽も同じく、指を軽く曲げた状態の両手を明日香の胸の前あたりに出した。
明日香
「……スタートッ!!」
明日香の号令で、二人はすぐにお互いの脇腹に自分の両手を潜り込ませて、
お互いのカラダをくすぐり合った。
明日香
「………んっ! くぅうっーっ、ーっ、ーーーーー!! ///」
すぐに反応を見せたのは明日香だった。
笑いを堪えてはいるが、早速身を捩って、くすぐったそうな表情を浮かべている。
しかし、本当に困惑したのは海羽の方だった。
明日香のくすぐり方が、昨日とは違う。
海羽
(…………あ、あれ?……な、なんか、あっ、アッッ………!//)
明日香の指は、細い触手の先のようなネチネチとした動きをしていた。
海羽の、ブラウス越しの脇腹の表皮の上を、
明日香の細い指先が這うように蠢いていた。
…カラダの奥が『ゾクッ』とする感覚が、
これまでの、どんなくすぐりよりも強かった。
…認めたくはないが、なんとなく、『笑いたくなる』感覚だ。
海羽
(…あれ、そんな、アッ、、クッッ……!)
今、目の前の明日香がそうしているように、海羽も、身を捩らせたくなってきていた。
…いや、そうせざるを得ない。
明日香
「…あ、あれ? 海羽ったら、くすぐったいんじゃない? //」
海羽
「そ、そんな、ことは、、……あ、アッ、ちょっと、そこはっ……!! //」
明日香の左手の指の先が、海羽の首元を触り始めた。
そして、その指先が、透き通るように白い海羽の首を、
ゆっくり撫で回し始めた。
海羽
(チョッッ!!、ーーー&#☭〄;$※♂”&$♀”!!! ///)
海羽は、言葉にならない叫び声を胸の中で張り上げた。
海羽
(……く、くびがっ、…く、"くすぐったい"………!!! ////)
海羽は両足を思いっきり内股にして、
まるで尿意を我慢する子供のように小刻みに震わせていた。
そして、顔を下に向け、表情が見えないように必死で隠した。
明日香
「……や、やっぱり、こういうくすぐりの方が弱いのね?
ほ、ほら、、が、我慢する必要ないのよ??
くすぐられたら、だ、誰だって、、、わ、笑うんだから……!!//」
そう言って明日香は、脇腹をくすぐっていた右手を、
海羽のブラウスの中に侵入させた。
海羽
「ーーーそ、そそ、それ反則っ!!!! ///」
明日香は構わず、侵入させた右手の指先を使って、
海羽の柔らかい腹部をチロチロと弄り始めた。
海羽
「アッ!!、ハッッ、、ハッ、!!!! ////」
くすぐったさで、海羽の腹筋は一時的にきゅっと固くなり、
その後5秒くらいの間隔をあけて、ヒクヒクと腹部が細かく動き始めた。
"くすぐったい"。
全身が疼くほどに、"くすぐったい"。
海羽は座ったまま、地団太を踏むように両足をパタパタと動かせた。
…そして、明日香の右手の人差指が、海羽の臍の窪みに『ヌルッ』っと入った瞬間、
彼女の平常心は、音を立てて崩れ落ちた。
ダムが崩壊し、それまで溜めていた水が物凄い勢いで溢れ出てきたかのように、
それまで堪えていた笑いが、海羽の小さい口から、しぶきを上げて噴き出した。
海羽
「………ーーーキャハハハッハハハハッハハハハッハハハハハハッハハハーーーー!!!! ////」
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海羽
「………はっ!!!!」
海羽はベットから勢いよく上体を起こした。
そこは、海羽の部屋の中だった。
『白羽メゾン』の202号室だ。
海羽
「……あれ? //」
海羽が『平常心』を取り戻し、現状を把握するのに数秒の時間が必要だった。
…自分は今、都内の工科大学に通う一年生。
今年の春から白羽メゾンに引っ越し、一人暮らしを初めて、およそ2か月が過ぎた。
高校時代はもう終わっている。
…そう、先ほどまでのはすべて、夢だったのである。

海羽
「夢かぁ…。」
海羽は大きくため息をついた。
胸の鼓動はまだ高まっており、しばらく治まりそうになかった。
カラダの中の、ゾワゾワする感覚も、まだ余韻になって残っていた。
海羽
「…コチョコチョされる夢、見ちゃった……。///」
…高校時代を振り返っても、あんなくすぐられ方をした記憶はなかった。
不覚にも、くすぐられて『反応してしまった経験』は、実はある。
ただ、くすぐられた『場所』が違うし、首や腹部なら、実際はもっと耐えれるはずである。
それなのに、何故そういう夢を見てしまったのか。
…海羽には、思い当たる節が一つあった。
海羽
「やっぱ、『あの人』に影響されてんのかな…。 //」
時計を見ると午前10時を指していた。
今日は午前中の講義が休講となったため、
まだ少し寝ていてもいいくらいの時刻だった。
しかし、体中が汗ばんでおり、喉が激しく乾いている。
海羽はヨタヨタしながらもベットから起き上がった。
海羽
「水、飲んでこよ……。 //」
海羽は寝間着のまま、部屋の扉を開け、リビングへと向かおうとした。
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海羽
「わっ!!」
里奈
「きゃっ!!」
海羽は、部屋から出た途端に、
勢いよく2階の廊下を走っていた長髪の女性とぶつかりそうになった。
里奈
「ご、ごめんなさい、びっくりさせちゃって!」
海羽
「…い、いや、こちらこそ…。(頭、ボーとしてたから…)」

海羽が見たところ、その女性は自分と同い年くらいの女性だった。
…まだボーとする頭の中で、海羽は妙子から聞いた事を思い出した。
「海羽と同い年の大学生2人が引っ越してきた」と。
そういえば、先日はセミロングの子と会った。
たぶんあの子も同い年なのだろう。
そして、目の前にいる、この子も、そうなのだろう。
里奈
「…え、えっと、あ、はじめまして!
私、204号室へ引っ越してきた戸川里奈です!」
海羽
「…あ、はい。あ、私、相坂です、、よろしくお願いします…。」
海羽はオドオドしながら返事をした。
先日の子も可愛かったが、この里奈という少女もなかなかの美形だ。
…というか、この子がある人物に酷似していた。
そう、先ほど夢に出てきた、高校時代の友人の明日香にそっくりなのである。
したがって、海羽には里奈という少女が明日香と重なって見えていた。
里奈
「ごめんなさい、私ちょっと急いでて!
…相坂さんって確か、私と同い年だよね?妙子さんから聞いたんだ!
これからもヨロシクね!!」
そういって里奈は、勢いよく階段を駆け下りて行き、玄関を飛び出してしまった。
どうやら、相当急いでいたらしい。
そして海羽は、その里奈の様子を、ただぽかんと見ていただけだった。
カラダの中にまだ残る、微かなくすぐったさを感じながら。
