※ネタバレ注意:本記事にはドラゴンクエストシリーズ全般のストーリーに関する言及や、ドラクエ12に関する個人的な考察・予想が含まれます。未プレイの方はご注意ください。
いろいろなことがありすぎて、
鹿児島の旅行記もブログで出していこうと準備は進めているのだが、とてもじゃないけど間に合わない。
そこで今回はトレンディーな話題でいこうと思う。
僕の大好きなドラゴンクエスト。いよいよドラクエ12の新情報が発表された。
5年の沈黙と「選ばれし運命の炎」からの転換
ドラクエ12といえば、2021年に「選ばれし運命の炎」というサブタイトルで発表されていた。
ダークな世界観のドラクエ、大人のドラクエになるという触れ込みで、
ロゴも含めてちょっと怖い感じ、暗い感じになるんだろうなと思っていた。
僕はドラクエ11という作品が最高傑作の一つだろうと思っているくらい素晴らしいと感じていたから、
鳥山明先生、すぎやまこういち先生の遺作であるドラクエ12がどんなものになるのか、期待を持ちながら待っていた。
多くのファンと一緒に、ダークなドラクエってどうなんだろうと考えながら。
僕らのように少年時代にドラクエと出会い、今は大人になった人間、中にはおじいちゃんになっている人もいるだろう。
ドラクエでありながら新しいものを、みんなが期待していたと思う。
ところが5月27日の「ドラクエの日」に発表されたのは、サブタイトルが「夢の彼方へ」に変更され、
開発体制もリスタートしたという大きな方向転換だった。
矢沢永吉さんの曲みたいな名前だなと思ったのは僕だけだろうか。
堀井雄二さん、最後の一人
ここで僕が感じているのは、堀井雄二さんがドラクエのコアメンバーとして一人だけ残ったということの重みである。
すぎやまこういち先生と鳥山明先生が亡くなった。この二人の巨星を失った今、堀井さんは何を考えているのだろう。
僕の予想では、ドラクエ12はドラクエという一つの世界を、ある意味で完結させる、
着地させるような作品になるのではないかと思っている。
「夢」が意味するもの ドラクエ6との接続
ドラクエで「夢」といえば、やはりドラクエ6である。
天空シリーズのドラクエ6。夢の世界と現実の世界という二層構造を持ったあの作品が真っ先に思い浮かぶ。
「夢の彼方へ」というサブタイトルから考えると、天空シリーズのドラクエ6の前か、
あるいは天空シリーズのラストであるドラクエ5の後、この辺りの時間軸が濃厚なのかなと僕は見ている。
「夢の彼方」というのだから、すごく先の世界に行くのではないか。
鳥山メカの登場とドラクエ世界の時系列
ちょっと面白いのが、公開された映像にメカっぽい世界観が見受けられることである。
ちょうどクロノ・トリガーのような、鳥山明先生のメカがRPGに入っているような雰囲気だ。
ドラクエというのは基本的にあまりメカが出てこない。
もちろんキラーマシーンのような魔物はいるが、メカを使って何かを動かすという描写はほとんどなかった。
そうなると、やはりドラクエ世界の時系列の中では後ろの方に位置する物語ということになる。
ドラクエ5の後の世界になるのかなと思う。
一つの時代の終着点としてのドラクエ12
「夢の彼方へ」という言葉には、一つの時代を終わらせるところに向かうニュアンスを感じる。
僕の大予想はこうだ。ドラクエ12で、すぎやまこういち先生と鳥山明先生の世界を一つ終わらせる。
堀井さんが語った「ふしぎな夢が見えてしまう主人公」という設定を軸に、
ドラクエ6の上の世界、夢の世界のあたりを絡ませてきて、ロトの物語と天空の物語を繋げていく。
ドラクエ1、2、3のロトの物語と天空シリーズとの接点を描く。
そうやってドラクエという壮大な世界の一つの円環を閉じるのではないか。
そして別枠で、最初に開発されていた「選ばれし運命の炎」のコンセプトが、
ドラゴンクエスト13として新しいドラクエのデビューを飾る。13という数字は縁起がいい数字ではない。
だからこそダークな世界を持ってくるのにふさわしい。
13はロトの子孫が悪に染まるが、希望に戻ってくる、FF4のような感じの物語になり
ロトと天空の明確な接続を見せる気がする。
ドラクエの様式美と、新しいドラクエ
ドラクエというのはすごくポジティブな作品だと僕は思っている。
ドラクエ7にもドラクエ8にも悲しいところがある。ドラクエ5だって石にされるし、父親を失うし、
とんでもなく悲しい。だけど結局は希望を持ちながら終わっていく。
それがドラクエの様式美であって、
その世界はすぎやまこういち先生と鳥山明先生と堀井雄二さんの三人のタッグだからこそ
成立するドラクエなのではないか。
13以降は、今の世の中の混沌とした空気を反映して、かなり暗いところを見せていく。
新しい作曲家、新しいデザイナーによる新しいドラクエになっていくのだろう。
おそらく鳥山先生の絵やすぎやまこういち先生の曲は、ダークな世界観とは合わなかったのだと思う。
だから開発がリスタートされた。堀井さんはそれをわかった上で、
まず12で三人のドラクエに美しい終止符を打つことを選んだのではないか。
僕はドラクエ12が一つの終着点になるような作品になると予想している。もちろん予想が外れる可能性もあるし、
外れたら外れたでそれもまた楽しい。
ドラクエ好きな人たちはもう映像を見ていると思うが、改めてこの視点でもう一度見てみることをお勧めしたい。
鳥山メカの匂い、夢というキーワード、そしてドラクエ世界の終着と新生。
そういう目で見ると、あの短い映像がまた違って見えてくるはずだ。