明石昌夫さんが亡くなられた、心よりご冥福をお祈りします。
初期から最も売れたthe best treasureくらいまでのアレンジャーであり、ベーシストであり、
おそらく皆様が聴いてきた多くのB'zの曲の印象的なイントロやアレンジは明石さんが考えられたものである。
個人的にはヒット曲では愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないのどこか大陸的なオーケストラとシャープなデジタルビートのロックンロール
B'zで最も売れた曲だが、明石さんのアレンジなければここまでフックの効いた名曲にはならなかったと思う。
マニアックな曲ではstardust train、あんなにメロイックで空間を彩るピアノイントロを僕は知らない
夜にふられてもは深夜のタクシーやバスで聴くと、どこまでも行ってしまうようなトリップ感がある曲だ
まだシャウトの要素の少なかった稲葉さんの歌や松本孝弘さんの透明感あるリードギターはもちろんなんだけど
キラキラしたシンセサイザーとメロイックなアレンジは明石さんの名仕事だと思う。
音楽、特にポピュラー音楽は意外とコード進行の幅は限られていてヒット曲とかが似たようなコード進行ということは結構ある。
そんな中で曲の良し悪しを決定つけるのがアレンジという技術だ。
僕は曲を作り始める前からバンドスコアを読んでたし、曲を作り始めたからは明石さんのアレンジを打ち込みで模写するということがよくあった。
例えばそんな中で同じコード進行で夏を感じさせるのか、冬を感じさせるのか、春を感じさせるのか
楽しいのか、悲しいのか、
楽しいとしたら祭りのような楽しさなのか、それとも恋の高揚なのか。
明石さんのアレンジからは音色でそれらをコントロールする術を学んだ。
言語化できない部分も多く歯痒いのだが、例えば同じキラキラした音でもベルだけを流すと冬を感じる
ベルにストリングスをユニゾンさせれば春になるし
ビブラフォンやマリンバに変えると夏の香りがする。
ドラムがエイトビートの場合、ベースを八分音符で刻めば焦燥感を表現できるし
ベースの音数を減らす、もしくは裏拍にアクセントを置くと落ち着いた重みを出せる。
それを歌詞の世界や表現したい風景やシチュエーションと当てはめていく。
私は仕事で映像に音をはめていくこともやったが、そうした事の基礎はアレンジで色とりどりの世界を表現していたB'zから学んだと言っても過言ではない。
また私のやっているSWADISTHAという音楽ユニットでは明石さんとお仕事をする事を本気で検討していた時期もあった。
お会いして音楽の話をしてみたかった。
先生のような存在であった。
明石さんはB'zやZARDの仕事で日本のポピュラー音楽に多大な貢献をされた。
また晩年は洗足大学で音楽家の育成をされた。
知らない人も多いと思うが、間違いなく日本の音楽シーンに多角的に貢献された偉人である事をここに申し上げておく。
そして最後に少年の頃唯一持ってたB'zのbuzzというビデオの中で楽しそうにそして超かっこよくベースを弾いていた姿が浮かんでくる。
このブログを書いていて、涙が止まらない。
心よりありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。