ギバーとテイカー

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最近ふと、東洋経済の記事を読み返していて、改めて「ギバーとテイカー」という言葉の意味を考えた。

ビジネスの現場、特に経営者交流会のような場で、たくさんの人に出会う。
そこで気づくのは、本当にすごい人、結果を出している人ほど「ギバー」であるということだ。

つまり、自分の利益よりもまず相手に与える姿勢を持っている人。

実際に音楽の仕事でもそういうことが多い。
最初は「仕事」というよりも、友達として飲んだり、曲を一緒に作って遊んでみたり、そんなふとしたつながりからスタートする。
そこに打算はなくて、ただ一緒にいて楽しかったり、「この人、何か面白いことをやっているな」と感じたり。

そういう“与えるつながり”が、後になって「仕事」という形で返ってくる。

そして何よりすごいのは、その相手がまた、僕を誰かに紹介してくれることだ。
「伴さんって面白い人がいるよ」って。
そこからまたご縁が広がっていく。

もちろん、与え続けることにはエネルギーもかかるし、時には損した気分になることもある。
だけど結局、長期的に見て“ギバー”が勝つというのは、自分の体験からも実感している。

音楽だって、人間関係だって、まずは信頼と共感が先にあること。
それが「与える」ということの真の意味なのだと思う。

今日も一つ、誰かに与えよう。
その一手が、未来の自分を助けてくれるかもしれないから。