* 「美しきマゲローネ」:ティーク より | HERR*SOMMER-夏目

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ドイツ詩の翻訳を主に。。。
バロック詩から現代詩まで、拙訳から。。。
詩と散文、& 散文と詩。
どうぞよろしく。)))

 苔むした墓標は  月に照らされ  その傍らで 敬虔に 

  森に そよ風が吹く中 死者たち と心をともにすれば

 戦慄は消え 歓びに浸り 旧知の友となれば

 彷徨うは 静かな遠つ国  祖先の信仰厚き時代

 目に映るは 古き良き メルヘンを楽しむ姿

 幾度も読み返されては 喜びに浸り 

 繰り返されると 聞き手は 生の悦楽を感じ

 幸せになり 春の陽ざしを浴びる 

 おお とうの昔に去りし日々の 古き調べの歌 

  語りしメルヘンを お聞きくだされたきと!..

 

 Tieck : Die wundersame Liebes-Geschichte  

   der schonen Magelone  

 ティーク「美しきマゲローネの不思議な愛の物語」 

     序章 より