* 寄席芸人詩人: リンゲルナッツ | HERR*SOMMER-夏目

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ドイツ詩の翻訳を主に。。。
バロック詩から現代詩まで、拙訳から。。。
詩と散文、& 散文と詩。
どうぞよろしく。)))

    20世紀の初め、ドイツに一風、変わった詩人がいた。

その名はリンゲルナッツ。まるでお菓子のような名の詩人。

 彼には船乗りの経験があり、絵も描き, 言葉の道化師, そして 唄うバガボンVagabund (放浪者)といわれ、ミュンヘンの寄席芸人ボードヴィリアンでもあった。 彼は風刺やノンセンスな詩も書いた。

         そんな彼の詩から:  ---   

愛してる きみを: でも ぼくは沈みっぱなし 

なにも してあげられなかったから-- 

 時は過ぎ去りぬ 瞬く間に: でも 忘れないさ

  旅立っていくが 忘れない 

そんな軽薄な男じゃない  だけど どんな生き物も

 歪められることはある --

  ひとつ処に留まるタイプじゃないのさ ぼくは

人生は笑ひ転げよ 高らかに ヘイ ヘイ へイ !.. 

おいら バガボン♫ 幸せの唄!.. 

おいら バガボン♫ 幸せの唄

 いつまでも 愛しているのさ きみを いつまでも🎶   

 

 Joachim Ringelnatz; Ich habe dich so lieb... 

 Aus; Dt. Liebesgedichte    Reclam   ebd. S.42f....

  Erste Ubersetzung: 2001.8.1.   

      

 Ich hab dich so lieb !   Ich wurde dir ohne Bedenken    

      Eine Kachel aus meinem Ofen  Schenken .  

    Ich hab dir nichts getan .   

Nun ist mir traurig zumut 

  An den Hangen der Eisenbahn  

 Leuchtet der Ginster so gut. 

      Vorbei -- verjahrt   

 Doch nimmer gegessen .   Ich reise .    

  Alles ,was lange wahrt ,  

              Ist leise. 

 Die Zeit entstellt  Alle Lebewesen  

Ein Hund bellt.  Er kann nicht lesen .  

  Er kann nicht schreiben .   

 Wir konnen nicht bleiben . 

             Ich lache

  Die Locher sind die Haubtsache   

    An einem Sieb.  

 Ich habe dich so lieb..  so lieb...

       【脚韻】:

 Bedenken- Schenken, getan- Eisenbahn, zumut- gut,

  verjahrt- wahrt, reise-leise,  Lebewesen-lesen,

 schreiben- bleiben, lache- Haubtsache, Sieb- lieb,

        

    *ヨアヒム・リンゲルナッツ: 1883-1934. 

                ***

・ヨアヒム・リンゲルナッツ:風変わりな詩人の世界

ヨアヒム・リンゲルナッツは、ドイツの詩人、作家、画家として知られていますが、彼の作品は日本ではあまり知られていません。リンゲルナッツは1883年に生まれ、1934年に亡くなるまでの短い生涯で、多くの詩や短編、絵を残しました。彼の本名はハンス・グスタフ・ベティヒャーで、学校を中退した後、水夫としての生活を経て放浪の旅に出ました。その後、ウィーンやベルリンのカバレットで自作の詩を披露し、新即物主義の代表的詩人として活躍しました。

リンゲルナッツの詩は、虚飾を廃した素朴な即興詩やナンセンス詩で知られており、日常的でささいなものや卑俗なものを題材にした作品が多いです。彼の詩は、ワイマール共和国時代のベルリンで暮らし、カバレティスト、コメディアン、詩人、作家として知られるリンゲルナッツですが、日本での知名度はいまひとつなようです。ドイツ語圏では今でも詩集や絵本や短編集が新しく刊行されており、学校の授業で詩が取り上げられることもあります。

リンゲルナッツの作品は、政治を風刺し、ナチスにも批判的であったため、1933年のヒトラー首相就任後、主な収入源だったカバレットへの出演を禁じられて困窮しました。彼の生涯は、多くの困難に直面しながらも、芸術への情熱を失わなかったことで知られています。リンゲルナッツの詩は、その風変わりな魅力とともに、今日でも多くの人々に愛され続けています。

 

・ヨアヒム・リンゲルナッツの詩の世界へようこそ

ヨアヒム・リンゲルナッツは、ドイツ表現主義の中でも独特の位置を占める詩人であり、彼の作品は今なお多くの読者に愛されています。リンゲルナッツの詩は、その風変わりな魅力とユーモア、そして深い洞察力で知られており、日常のささいな出来事から社会の矛盾まで、幅広いテーマを扱っています。

彼の詩集には、「体操詩」や「クッテルダデルドゥ」といった作品が含まれており、素朴で即興的なスタイルが特徴です。リンゲルナッツは、カバレットでの朗読を通じて、当時の社会に風刺の鋭い一撃を加えることで知られていました。ナチス政権下での困難な時期にも、彼の創作活動は衰えることなく、結核で亡くなるまで続けられました。

日本では、リンゲルナッツの詩集は板倉鞆音によって翻訳され、思潮社から出版されています。また、彼の詩の抄訳集「動物園の麒麟」も国書刊行会から発行されており、リンゲルナッツの詩の世界を日本語で楽しむことができます。

リンゲルナッツの詩を読むことは、彼の風変わりな世界観に触れ、日常を新たな視点で見ることができる貴重な体験です。彼の作品を通じて、私たちは人生の奥深さと多様性を感じ取ることができるでしょう。ヨアヒム・リンゲルナッツの詩は、今もなお、私たちの心に新鮮な風を吹き込んでくれます。彼の詩の世界を探求することは、私たち自身の創造性を刺激し、日常に彩りを加えることに繋がるのです。

リンゲルナッツの詩を手に取り、その言葉の魔法に触れてみてください。きっと新しい発見があるはずです。彼の詩は、時代を超えて多くの人々に影響を与え、心に残る作品となっています。ヨアヒム・リンゲルナッツの詩の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか?

リンゲルナッツの詩は、そのユーモアと深い洞察力で、人々の心に響くものがあります。彼の作品は、時には社会の矛盾を鋭く指摘し、時には人間の愚かさや美しさを愛おしく描き出します。リンゲルナッツの詩は、私たちにとって、日常の中に潜むユーモアと詩的な美を再発見する機会を与えてくれるのです。

リンゲルナッツの詩を読むことは、彼の風変わりな世界観に触れ、日常を新たな視点で見ることができる貴重な体験です。彼の作品を通じて、私たちは人生の奥深さと多様性を感じ取ることができるでしょう。ヨアヒム・リンゲルナッツの詩は、今もなお、私たちの心に新鮮な風を吹き込んでくれます。彼の詩の世界を探求することは、私たち自身の創造性を刺激し、日常に彩りを加えることに繋がるのです。。

 

・ヨアヒム・リンゲルナッツの詩の魅力と代表作

ヨアヒム・リンゲルナッツは、20世紀初頭のドイツを代表する詩人の一人です。彼の詩は、そのユニークなスタイルと深い感情表現で知られており、今日でも多くの人々に読まれ続けています。リンゲルナッツの詩は、しばしば日常生活の風景や感情を捉え、読者に強い印象を与えます。

リンゲルナッツの代表作としては、「体操詩」や「クッテルダデルドゥ」が挙げられます。これらの作品は1920年に発表され、新即物主義の流れを汲む作品として評価されています。彼の詩は、素朴で即興的な響きを持ちながらも、ナンセンス詩としての要素を含んでおり、読者を楽しませると同時に、当時の社会への鋭い風刺も込められています。

また、リンゲルナッツは自身の経験を詩に反映させることが多く、水夫としての生活や放浪の旅から得たインスピレーションを作品に落とし込んでいます。彼の詩は、時にはコミカルでありながらも、孤独や憂愁を表現することで、人間の感情の深さを探求しています。

リンゲルナッツの詩は、その時代を超えた普遍性と、言葉の遊び心に満ちた表現で、今もなお多くの読者に愛されています。彼の作品は、ドイツ語圏だけでなく、世界中の文学愛好家にとって貴重な宝物となっており、彼の詩の世界に触れることは、言葉の力と詩の美しさを再発見する機会を提供してくれます。

ヨアヒム・リンゲルナッツの詩を読むことは、単なる文学作品を超えた体験です。彼の詩は、私たちに人生のさまざまな側面を考えさせ、感情を揺さぶり、心に残るメッセージを伝えてくれるのです。リンゲルナッツの詩の世界に足を踏み入れてみることで、新たな発見と感動があなたを待っているでしょう。

 

・ヨアヒム・リンゲルナッツの詩の世界

ヨアヒム・リンゲルナッツは、ドイツの詩人として20世紀初頭に活躍しました。彼の作品は、そのユニークなスタイルと深い感情表現で知られており、今日でも多くの人々に読まれ続けています。リンゲルナッツの詩は、しばしば日常生活の風景や感情を捉え、読者に強い印象を与えます。

リンゲルナッツの詩集には、「体操詩」や「クッテルダデルドゥ」といった作品が含まれており、素朴で即興的なスタイルが特徴です。彼の詩は、カバレットでの朗読を通じて、当時の社会に風刺の鋭い一撃を加えることで知られていました。ナチス政権下での困難な時期にも、彼の創作活動は衰えることなく、結核で亡くなるまで続けられました。

日本では、リンゲルナッツの詩集は板倉鞆音によって翻訳され、思潮社から出版されています。また、彼の詩の抄訳集「動物園の麒麟」も国書刊行会から発行されており、リンゲルナッツの詩の世界を日本語で楽しむことができます。

リンゲルナッツの詩を読むことは、彼の風変わりな世界観に触れ、日常を新たな視点で見ることができる貴重な体験です。彼の作品を通じて、私たちは人生の奥深さと多様性を感じ取ることができるでしょう。ヨアヒム・リンゲルナッツの詩は、今もなお、私たちの心に新鮮な風を吹き込んでくれます。彼の詩の世界を探求することは、私たち自身の創造性を刺激し、日常に彩りを加えることに繋がるのです。

リンゲルナッツの詩を手に取り、その言葉の魔法に触れてみてください。きっと新しい発見があるはずです。彼の詩は、時代を超えて多くの人々に影響を与え、心に残る作品となっています。ヨアヒム・リンゲルナッツの詩の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか?