* ハイモン伯と四人の子ら: 3. | HERR*SOMMER-夏目

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    ハイモン伯には 四人の息子がいた: 

  ある時 広間に集められ騎士に叙せられる。

 そのうち 大きく強い末息子のラインハルトは、その日、黄金の拍車を靴につけ剣を提げ意気軒高と父の前に進み出た。

 すると ハイモン伯は何頭かの馬を引いてこさせ、彼に一番みごとな馬を与えたのだ。

              駿馬の名は バイヤール。

 烏のごと黒く毛も鬣もない。並みの馬20頭分の強き馬である。

ライノルトは凄まじく格闘するや、馬を見事に手懐けた。

 こうして ハイモン伯は息子たちを連れパリに出向いた。

    実に20年ぶりのことである。そしてシャルル王の出迎えを受けんがためである。

 ところが・・・>> *--))) -*

    ティーク: 「4人のハイモン伯の子らの物語」より