『Wの悲劇』『赤ちょうちん』『日本脱出』『高校大パニック』『さらば夏の光』他、2020.12月 | レイモン大和屋の <シネ!ブラボー>

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映画感想、読書感想を備忘録として書いてます。
三浦しをん氏のエッセイを愛読しています。
記憶に残る映画と1本でも多く出会えることを願っています。

 今年もマイペースの記事更新になりますが、宜しくお願い致します。作品評価観客的観点から見た満足度が基準です。(☆5が満点 ★が0.5点 ) 評価が違う際はご容赦ください。 

 

 

『Wの悲劇』(1984年 原作夏樹静子 監督・澤井信一郎 

脚本・荒井晴彦・澤井信一郎) 

薬師丸ひろ子演技開眼。

☆☆☆☆☆ 

 

 

『赤ちょうちん』(1974年 監督藤田敏八 脚本中島丈博・桃井章)

昭和の引っ越しはあんな感じで身につまされる。

5回目の引っ越しは何処へ。横山リエがはまり役。(☆☆☆☆★) 

 

 

『エロス+虐殺』(1970年 監督吉田喜重 脚本山田正弘・吉田喜重) 

三人の女性を対等に愛する事は可能か。

アイデンティティと自由。

言葉とイメージの乱反射。

(☆☆☆☆☆) 

 

 

『美しい夏 キリシマ』(2003年 監督黒木和雄 

脚本黒木和雄・松田正隆) 

1945年8月日本軍敗戦、そのころキリシマでは・・・

『戦争レクイエム三部作の2作目』☆☆☆☆☆ 

 

 

『妹』(1974年 監督・藤田敏八 脚本・内田栄一) 

秋吉久美子は旦那を本当に崖から突き落としたのか。

 

感覚派?藤田敏八らしいわけの分からなさ。(☆☆☆☆) 

 

 

『日本脱出』(1964年 監督・脚本吉田喜重) 

東京オリンピックが開催される1964年の東京で、

バンドボーイの若者が追いつめられて日本脱出。

(☆☆☆☆☆) 

 

 

『高校大パニック』(1978年 監督石井聰互・澤田幸弘 

脚本神波史男) 

原案は石井聰互(現・岳龍)が大学の仲間たちと作った自主制作の同名タイトルの8ミリで、石井聰互は共同監督とは言っても「実質的には何もできなかった」とか。この過激な脚本は神波史男。序盤から一気に畳みかける演出はニューアクションの才腕・澤田幸弘だと思った。ほぼ素人の石井聰互に大人数を捌くこの脚本の演出は厳しかったろう。人質にされる同級生・浅野温子に注目。青木義朗と梅津栄の登場シーンで思わず笑ってしまう。

『数学できんが、なんで悪いとや!』の台詞が身に染みる。

九州博多の歪んだ名門進学校。(☆☆☆☆☆)​​​​​​ 

 

 

『CURE』(1997年 監督脚本・黒沢清) 

自分の行動が他人に仕掛けられた催眠状態で無意識のうちに行われるとしたら恐怖。(☆☆☆☆☆) 

 

 

『わが道』(1974年 原作・佐藤器ほか 

監督脚本・新藤兼人) 

出稼ぎ労働者が東京で行倒れ、身元不明人として勝手に医大の解剖材料にされた事件の裁判闘争記録「ある告発ー出稼ぎ裁判の記録」(日刊東北社 1972年刊)の映画化(wikipedia)。

後半はほぼ裁判シーン。(☆☆☆☆☆) 

 

 

『赤い殺意』(1964年 原作藤原審爾 監督今村昌平 脚本今村昌平・長谷部慶治) 

「どうせ死ぬんだからご飯食べてから」・・・ 貞子という女。

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

『網走番外地 北海篇』(1965年 監督脚本・石井輝男) 健さんのトラック野郎。吉野寿雄と砂塚秀夫、オカマの覇権争い。大雪原に冴える石井演出。(☆☆☆☆☆) 

 

 

『喜劇 体験旅行』(1970年 原作舟橋和郎 監督瀬川昌治 脚本舟橋和郎・瀬川昌治・増田彬) 

『旅行シリーズ第7作』

女医に扮した城野ゆきが色っぽい。(☆☆☆☆★) 

 

 

『上を向いて歩こう』(1962年 監督・舛田利雄 脚本山田信夫) 山田信夫と言えばジャズ。正義の仕置き人吉永小百合。(☆☆☆☆)  

 

 

『さらば夏の光』(1968年 監督吉田喜重 脚本長谷川龍生・山田正弘・吉田喜重)

白い街リスボン、情熱のマドリード、彷徨いのパリ、白夜のストックホルム、コペンハーゲンの夕暮れ。

 

ヨーロッパを巡る観念の旅。夏の光は遠い幻。(☆☆☆☆) 

 

 

『黄金の7人』(1965年 監督マルコ・ヴィカリオ)

白昼の市街で道路にドリルで穴をあけ、酸素ボンベで潜水。

大銀行から空前の金塊を盗み出す男たちと七変化の謎の美女。「ルパン三世」はこの作品をヒントにしたとか。(☆☆☆☆☆)