『たそがれ酒場』『魔性の女』『吸血鬼ゴケミドロ』『女のみづうみ』『桜の代紋』他、2020.12月 | レイモン大和屋の <シネ!ブラボー>

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映画感想、読書感想を備忘録として書いてます。
三浦しをん氏のエッセイを愛読しています。
記憶に残る映画と1本でも多く出会えることを願っています。

 今週は水漏れトラブルで鑑賞本数が少なめでした。水漏れトラブルの修理はネットで色々な業者が宣伝していますが、修理料金は安くても出張費等で高額請求されるがありますので注意が必要です。ネットで探す選択肢もあると思いますが、地元の専門業者さんに依頼するのがいいのではないでしょうか。(過去の苦い経験から)。水漏れトラブルが発生した際はアパート、マンションの場合先ずは管理会社さんに連絡し、もし自分で修理される場合は水道の元栓を閉める事をお忘れなく。星取りは観客的観点から見た満足度が基準で☆5が満点。★が0.5点。評価が違う際はご容赦ください。今年最後のブログになりますが、この一年間ご拝読ありがとうございました。来年が皆様にとって良いお年でありますように。          

 

 

『潮騒』(1964年 原作三島由紀夫 監督森永健次郎 

脚本・須藤勝人・棚田吾郎) 

日焼けした吉永小百合の衝撃のセミヌード。

浜田光夫の親友の漁師が前野霜一郎。(☆☆☆☆)

 

 

 

『魔性の香り』(1985年 原作結城昌治 監督池田敏春

 脚本・石井隆) 

アイドルだった天地真理の初ロマンポルノ作品。

石井隆らしさがよく出ていた脚本で作品的にも面白く、ご贔屓女優・風祭ゆきや伊藤幸子(こうこ)の出番がもっとあれば更に良。(☆☆☆☆)     天地真理とジョニー大倉 

 

 

『たそがれ酒場』(1955年 監督内田吐夢 脚本灘千造) 大衆酒場に集う人々の人間模様。内田吐夢復帰第2作。

津島恵子のストリップショーが見せ場。

こんな酒場があれば毎晩通いたくなる?(☆☆☆☆☆)       左、小野比呂志 中、津島恵子 右、宮原卓也     演出する内田吐夢監督(右端)        左、小杉勇 右、野添ひとみ

          右、東野英治郎 左、加東大介      左、中村彰 右、津島恵子 

 

 

『爆弾を抱く女怪盗』(1960年 監督土居通芳 脚本・大貫正義・土居通芳) 

菅原文太×吉田輝雄×沼田曜一。

高倉みゆき×三原葉子×三条魔子。

新東宝スター総出演。文太さんの鉄道公安官。(☆☆☆☆)       左、高倉みゆき 右、三条魔子          鉄道公安官菅原文太と女怪盗高倉みゆき 

 

 

『吸血鬼ゴケミドロ』(1968年 監督・佐藤肇 脚本・小林久三・高久進)

松竹製作の怪奇特撮映画第一作。

アメーバ状のなぞの宇宙生物ゴケミドロ。

地球侵略のシナリオ。もしも、こんな小型旅客機に乗り合わせたら・・・恐るべき傑作。(☆☆☆☆☆) 左、吉田輝雄 中、高英男 右、佐藤友美      左、佐藤友美 右、高英男       高英男と楠侑子   

 

 

『夜の牙』(1958年 監督井上梅次 脚本・井上梅次・渡辺剣次)

浅丘ルリ子がスリのお銀、森川信が卓然和尚。

悪党一味のボス・土曜日の男が意外な人物。(☆☆☆☆)  

 

 

『みな殺しの拳銃』(1967年 監督・長谷部安春

 脚本・中西隆三・長谷部安春) 

この年立て続けに製作された宍戸錠主演モノクロハードボイルド路線の秀作。(☆☆☆☆☆) 

 

 

『女のみづうみ』(1966年 原作川端康成 監督吉田喜重 脚本石堂淑朗・大野靖子・吉田喜重) 

「みづうみ」は深く哀しい女の性。撮影は名手、鈴木達夫。(☆☆☆☆☆)

 

 

『紙屋悦子の青春』(2006年 原作松田正隆 監督黒木和雄 脚本黒木和雄・山田英樹)

冒頭の原田知世と永瀬正敏の老人姿のメークに驚くが、次第にじわじわと沁みてくる感動と余韻。黒木和雄監督の遺作。(☆☆☆☆☆)      左、原田知世 右、永瀬正敏 左、本上まなみ 中、小林薫 右、原田知世

 

 

『幸せの黄色いハンカチ』(1977年 原作ピート・ハミル 監督山田洋次 脚本朝間義隆・山田洋次)

久し振りに再見。渥美清と健さんの共演作はないと思っていたが、この作品で実現していた。武田鉄矢と桃井かおりの話が進行していく中で、健さんと倍賞千恵子夫婦の物語が巧みに語られて、道中健さんに説教されていた武田鉄矢が終盤にきて健さんに説教する逆転劇の面白さ。この頃武田鉄矢は全く売れず、奥さんと二人皿洗いのアルバイトをしていたとか。(☆☆☆☆☆) 

 

 

『ツィゴイネルワイゼン』(1980年 監督鈴木清順 脚本・田中陽造) 

幻視と怪奇の鈴木清順の世界に迷い込む。(☆☆☆☆☆)        藤田敏八と大谷直子         大楠道代 

 

 

『桜の代紋』(1973年 原作若山富三郎 監督三隅研次 

脚本・石松愛弘)

刑事の若山富三郎にいたぶられる石橋蓮司があわれ。(☆☆☆☆☆)     石橋蓮司を締め上げる若山富三郎 

 

 

『バージンブルース』(1974年 監督藤田敏八 脚本・内田栄一)

藤田敏八の作品は時代の経過とともに風化し兼ねない不安もぬぐい切れないが、久しぶりに見た『バージンブルース』は今観ても十分に面白い。<シラケ世代>の代表秋吉久美子。(☆☆☆☆☆)左、清水理絵 中、秋吉久美子 右、長門裕之 

 

 

『栄光への5000キロ』(1969年 原作・笠原剛三 

監督・蔵原惟繕 脚本・山田信夫) 

蔵原惟繕×山田信夫×石原裕次郎×浅丘ルリ子。

サファリラリーをクライマックスにしたもう一つの

『憎いあンちくしょう』。(☆☆☆☆☆)