『現代人』『からみ合い』『堕靡泥の星 美少女狩り』他、8月の映画鑑賞記録 2020 | レイモン大和屋の <シネ!ブラボー>

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映画感想、読書感想を備忘録として書いてます。
三浦しをん氏のエッセイを愛読しています。
記憶に残る映画と1本でも多く出会えることを願っています。

 8月中に観た映画の備忘録的感想と星取りです(☆5が満点) 鑑賞本数が多かったので製作年度と脚本家名は省略し一口メモになりました。順に作品名、監督、主な出演者(俳優名は製作当時のもの)。作品評価は内容、テーマ、出演者、演出、共感度等を総合した個人的満足度を基準にしています。皆様の評価と異なる際はご容赦ください。

 

「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、浅丘ルリ子)浅丘ルリ子がシリーズ初登場。ドサ回りの歌手リリーが北海道で寅さんと意気投合。☆☆☆☆★  

 

「男はつらいよ 私の寅さん」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、岸恵子、前田武彦)絵を画く女にろくな女はいないと言っていた寅さんだったが・・・。☆☆☆☆  

 

「男はつらいよ 寅次郎子守唄」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、十朱幸代、上條恒彦)下町のコーラスグループのリーダー(上條恒彦)と看護師(十朱幸代)が結ばれ、旅立つ寅さん。☆☆☆☆  

 

「男はつらいよ 葛飾立志篇」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、樫山文枝、桜田淳子、小林桂樹)学問に目覚めた寅さんの先生をとらやに下宿中の大学の考古学助手の先生(樫山文枝)が買って出て・・・。☆☆☆☆★  

 

「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、京マチ子、檀ふみ)娘(檀ふみ)ではなく、母親に惚れるのならとさくらに言われた寅さんだったが・・・。☆☆☆☆  

 

「男はつらいよ 寅次郎と殿様」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、真野響子、嵐寛寿郎)岡山の殿様(嵐寛寿郎)に気に入られ、行方の分からない長男の嫁を探すことになった寅さん。☆☆☆☆★  

 

「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、大竹しのぶ、藤村志保、中村雅俊)食堂の娘(大竹しのぶ)に惚れた青年(中村雅俊)の恋愛指南役を買って出る寅次郎。☆☆☆☆  

 

「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、桃井かおり、布施明、湯原昌幸)結婚式会場から逃げ出した花嫁(桃井かおり)がウエディングドレス姿でとらやに駆け込んで・・・。☆☆☆☆★  

 

「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」(山田洋次監督・渥美清、倍賞千恵子、伊藤蘭、村田雄浩)寅のテキヤ仲間の娘(伊藤蘭)が北海道江差から上京し定時制高校に通うことになり。☆☆☆☆★  

 

「日本侠客伝」(マキノ雅弘監督・高倉健、中村錦之助、藤純子、三田佳子)シリーズ第一作。錦之助の存在感。☆☆☆☆☆  

 

「日本侠客伝 決斗神田祭り」(マキノ雅弘監督・高倉健、藤純子、藤山寛美、鶴田浩二、野際陽子)野際陽子が薄幸のヒロイン。☆☆☆☆  

 

「日本侠客伝 花と龍」(マキノ雅弘監督・高倉健、藤純子、星由里子、二谷英明、山本麟一、三島ゆり子、津川雅彦、若山富三郎)健さんの恋女房マン(星由里子)と兄夫婦(山本麟一、三島ゆり子)に泣けて。☆☆☆☆☆  

 

「日本侠客伝 刃(ドス)」(小沢茂弘監督・高倉健、十朱幸代、池部良、辰巳柳太郎)長髪の健さんの郵便車夫、芸者・十朱幸代の想いが交錯する。北陸金沢にドスの雨。☆☆☆☆☆  

 

「地獄の掟に明日はない」(降旗康男監督・高倉健、十朱幸代、三国連太郎、佐藤慶、今井健二)茶髪の弁護士・三国連太郎、地方紙記者・今井健二。健さん十朱幸代の長崎に散るはかない恋。☆☆☆☆  

 

「小さいおうち」(山田洋次監督・黒木華、松たか子・倍賞千恵子、妻夫木聡)松たか子、吉岡秀隆が不倫の愛。そっと見守る黒木華。☆☆☆☆  

 

「長いお別れ」(中野量太監督・山崎努、松原智恵子、蒼井優、竹内結子)認知症が徐々に進行する元教師の父(山崎努)と家族の絆。☆☆☆★  

 

「堕靡泥の星 美少女狩り」(鈴木則文監督・波乃ひろみ、飛鳥裕子、小川亜佐美、土門峻、山本昌平、八城夏子、名和宏)

己の出生の秘密を知った大学生(土門峻)が背徳の血に目覚める。冒頭、山本昌平の十八番。文太さんがトラック野郎に扮して友情出演。☆☆☆☆★  

 

「肉体の門」(鈴木清順監督・野川由美子・宍戸錠、富永美沙子、松尾嘉代、石井富子)野川由美子の体当たりの演技。野呂圭介がこんな役で。☆☆☆☆★  

 

「あゝひめゆりの塔」(舛田利雄監督・吉永小百合、浜田光夫、太田雅子、和泉雅子、浜川智子、青木義朗)

日活青春スター総出演。出演していないのは松原智恵子くらい(「無頼シリーズの関係?)☆☆☆☆☆  

 

「キツツキと雨」(沖田修一監督・小栗旬、役所広司、神戸浩)田舎にやってきた映画のロケ隊に魅せられた木こり(役所広司)のお話し。☆☆☆☆  

 

「浪華悲歌」(溝口健二監督・山田五十鈴、梅村容子、進藤英太郎)世間がなんぼのもんや。☆☆☆☆☆  

 

「祇園の姉妹」(溝口健二監督・山田五十鈴、梅村蓉子、進藤英太郎)祇園なんかなくてもええんや。☆☆☆☆☆  

 

「洲崎パラダイス 赤信号」(川島雄三監督・新珠三千代、三橋達也、芦川いづみ、轟夕起子、河津清三郎)

川島雄三が自身一番気に入っているという作品。☆☆☆☆☆  

 

「風船」(川島雄三監督・芦川いづみ、森雅之、三橋達也、北原三枝、新珠三千代、左幸子)芦川いづみは可愛いし、北原三枝も魅力的だが・・・。☆☆☆★  

 

「還って来た男」(川島雄三監督・佐野周二、田中絹代、三浦光子)川島雄三のデビュー作。織田作「木の都」が原作?☆☆☆☆☆  

 

「裸女と殺人迷路」(小野田嘉幹監督・和田桂之助、丹波哲郎、清水将夫、三ツ矢歌子)東京球場で試合中に現金強奪!☆☆☆★  

 

「現代人」(渋谷実監督・池部良、山田五十鈴、山村聰、小林トシ子、多々良純)色々な意味で凄い演出と演技。☆☆☆☆  

 

「宵闇せまれば」(実相寺昭雄監督・三留由美子、清水紘治、斎藤憐、樋浦勉)マッチ1本、一触即発爆発ガール。☆☆☆☆☆  

 

「薄化粧」(五社英雄監督・緒形拳、藤真利子、浅野温子、松本伊代、川谷拓三、大村崑、竹中直人、宮下順子)

松本伊代の太ももにもえる緒形拳。☆☆☆☆  

 

「切腹」(小林正樹監督・仲代達矢、三国連太郎、丹波哲郎、岩下志麻、石浜朗、青木義朗)武家社会への痛烈な皮肉。☆☆☆☆  

 

「からみ合い」(小林正樹監督・岸恵子、渡辺美佐子、山村聰、千秋実、仲代達矢、芳村真理)真面目な社長秘書から悪に目覚める岸恵子。☆☆☆☆  

 

「ユンボギの日記」(大島渚監督・イ・ユンボギ、小松方正(ナレーション)韓国の少年ユンボギのフォト記録。☆☆☆☆★  

 

「絞死刑」(大島渚監督・尹隆道、小山明子、佐藤慶、渡辺文雄、石堂淑朗、足立正生、松田政男、戸浦六宏)

大島渚一党総出演。☆☆☆☆★  

 

「少年」(大島渚監督・渡辺文雄、小山明子、阿部哲夫、木下剛志)「行った・・・・・北海道には行ったよ」☆☆☆☆☆  

 

「地獄の曲り角」(蔵原惟繕監督・葉山良二、南田洋子、稲垣美穂子)葉山良二主演。金欲と情欲は地獄の曲がり角?。☆☆☆☆  

 

「日本の悪霊」(黒木和雄監督・佐藤慶、観世栄夫)

佐藤慶がヤクザと刑事の二役。突然岡林信康の歌。☆☆☆☆  

 

「煉獄エロイカ」(吉田喜重監督・岡田茉莉子、岩崎加根子)

凡人には超難解なATG作品。☆☆☆★  

 

「鶴八鶴次郎」(成瀬巳喜男監督・長谷川一夫、山田五十鈴)

長谷川一夫の色気。☆☆☆☆  

 

「エンタツ アチャコの人生は六十一から」(齋藤寅次郎監督・横山エンタツ、花菱アチャコ)これが浪速男の人生や。☆☆☆☆★  

 

「エノケンのホームラン王」(渡辺邦男監督・榎本健一、清川虹子)エノケンと巨人ファンの方はどうぞ。☆☆☆  

 

「海炭市叙景」(熊切和嘉監督・竹原ピストル、谷村美月、加瀬亮、小林薫、南果歩)海炭市(函館)の寒さが身に沁みる。佐藤泰志函館三部作の第一作。☆☆☆☆☆  

 

「砂の女」(勅使河原宏監督・岡田英次、岸田今日子、三井弘次、伊藤弘子)鳥取砂丘にこんな部落があったら恐怖。☆☆☆☆☆  

 

「他人の顔」(勅使河原宏監督・仲代達矢、京マチ子、岸田今日子、市原悦子、平幹二朗)仲代達矢、京マチ子の奇妙な夫婦関係。☆☆☆☆☆  

 

「喜劇・急行列車」(瀬川昌治監督・渥美清、佐久間良子、西村晃)寅さんが定職に就いたなら。☆☆☆☆  

 

「喜劇・大安旅行」(瀬川昌治監督・フランキー堺、新珠三千代、倍賞千恵子、伴淳三郎)フランキー堺と伴淳三郎が親子で新珠三千代争奪戦。☆☆☆☆★  

 

「ブーべの恋人」(ルイジ・コメンチーニ監督・クラウディア・カルディナーレ、ジョージ・チャキリス)カルディナーレでこの一本と言われれば、やはりこの作品。☆☆☆☆☆