3月のこと。思い出せる限り。 | ぞうに憧れたやどかりの話。

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切り取って、切り取って、いつか唯一無二のパズルが完成することを願って。
10代で始めたブログ。気がついたら20代半ば。


ひとり暮らしのときは、「寂しい」に苛まれることなんて半年に1回あるかないか。誰とも口を交わさない、LINEを交わさない日がひと息つける瞬間で、こういう日が混ざるから、普段"社会"という外にでていけるなぁと感じていた。


ふたり暮らしになってから寂しいのかな。「孤独」について定期的に思いを馳せるようになった。思春期か。


帰ってきてもいい時間なのに、残業で帰ってこないKくんを待ってるとき。待ってると言ったって忠犬のように玄関で待ってるわけじゃなく(人でそんな人なかなかいないか)何かしてるはずだけど、心に、頭に、「まだかな?」と後ろ髪を引かれるような思いが滞留する。
帰ってきても、話しかけちゃいけないくらい相手が疲れてるなと感じたら、ごはんだけ用意して、お風呂や自分の部屋にいく。なんだか、こういうときに孤独、違和感、息詰まりを感じる。




3月が遠い前のことのように思える。


3年近く勤めていた仕事を変える決断をした。


メンタルが冗談でも強いとは言えないから、何かちょっと嫌なことがある度に「やめたいな…」と思ったし、「いざとなったらやめたらいいんだから」をお守りに乗り切れた日もあった。


今回はそういう刹那的な感情からではなく、業態変更などもあり、クリスマス頃から逡巡。


1日のなかで辞めると続けるがコロコロする日も何度もあって、ほんとうに疲れる日々だった。でも仕事しなきゃ生きていけないから、見て見ぬふり気づかぬふりできる案件ではなくて、「放棄」できないという事実にも追い込まれていたような気がする。



前の会社のトラウマがあったから新天地にいくのがこわかった。人間関係はすごくいい。何ならこの職場のおかげで元気を取り戻せたというか、人生で今がいちばん明るいという自負があるから、そんな職場を自分からでていくことにとても葛藤した。



辞めさせていただきますと話してからは案外、穏やかだった。幸い接客業だから、これからは同僚としてではなく、お客さんとして通えばいいのだと、そうする気満々だから、寂しいと言われても、もう出勤被るのラストだよと言われても、あっそうだったんだ…!となるくらいだった。
お世辞でも寂しいと言ってもらえるのは本当に、本当に、ありがたいこと……。


過ぎたことだから忘れがちになるけど、頑張ったことだからこれも書いとこ。
転職活動がんばった!前は休職中だったから、転職活動にだけフォーカスすればよかったけど、仕事をしながらは結構しんどくて。
応募する段階で経歴や志望動機を伝える必要があったから、面接前、履歴書、面接と3ヶ所に対して考えと思いを起こす必要があったけど、仕事と家事をしていると転職活動に着手していない自分を肯定できちゃって。


わかりやすく、ゲームやテレビをみてたら現実逃避してる!あかん!って思うところを、仕事と家事だとそれらもやるべきことなので危機感が薄れちゃう。その塩梅に苦戦した。
キャパが大きくないから疲れも大きく感じる期間だったけど、わくわくが混ざっていることに気づけていたことは成長かも。


面接はうまくやった自信はなかったけど、採用していただけて本当にうれしかったなぁ。HSP気質の極度の緊張からか。自分の奥底から考えや思いを吐露していたからか。声が震えてしまう程度に泣く寸前な面接になってしまったけど、ほんとによかった…





職場から見える桜。

2月から咲いていたから河津桜という品種なのかな。




これは3月14日に撮ったものだけど、写ってないところはすっかり葉桜になっていた。






面接あとの休日にウィリアム・モリスの展覧にいって、そこで撮った写真。引きで撮るのもいいかもと思えた1枚。




仕事のことでいちばん相談に乗ってくれた友だちと京都に行けたのもすごく幸せな時間だった。




京都感ないけど、リーズナブルでおしゃべりしやすいお店だったので、大満足でした。

そのとき、自分が何を求めて(おいしさなのか、金額なのか、居心地の良さなのか)外でごはんをたべるのか優先順位を明確にするのって大事だな。(まじめか)(3月まで飲食業だったので考えちゃう)




京都タワーが、京都のイメージにない前衛的なライトアップにみえた。



こんなかんじー。

3月はまだ3月なんだと何度も確認しては小さく驚いてしまうくらい、とっても長く感じた1ヶ月でした。