月初来アジア通貨騰落(対ドル)

1位 韓国ウォン+0.16(1位)
2位 インド・ルピー+0.03(4位)
3位 香港ドル+0.00(3位)
4位 中国元-0.04(5位)
5位 台湾ドル-0.05(6位)

※ 出典(LINK

 

出典:LINK (2022/7/5. 23:11時点)

 

韓国の「ウォン安」がかなり危機的な状況」「韓国通貨危機へまっしぐら?1ドル1265ウォンを突破」「通貨危機の足音・・・。韓国ウォンが対ドルで13年ぶりの安値。」の記事も書いている通り、ウォン安傾向が止まらない。為替介入もあり、1290ウォンに戻す場面もあったが、結局じりじりと上昇し、いよいよ1ドル=1315ウォンを突破した。もともとの防衛ラインが1ドル=1200ウォンだったのが懐かしい。日米がコウモリ外交の韓国に愛想を尽かして、北朝鮮への防波堤としてしか価値を見出さなくなっており、通貨スワップも望めない。韓国側の報道では、通貨スワップすべきだという論もあるが、相手国の同意がなければ実施できない。ここらへんの韓国側の都合に日米が付き合わうべきという幼稚な発想は、日米が散々甘やかしてきたツケだろう。

 

韓国では期待インフレ率が過去最大を記録している(LINK)。金融通貨委員会で史上初めて基準金利を0.5%引き上げる可能性も報道されているが(LINK)、借り入れ負担の増加を受けた企業は設備投資を控えるようになり景気は冷え込む。韓国は出生率も世界最低水準で労働人口も激減し、ただでさえ日本の4割程度の規模のマーケットも、これから日本を上回る勢いでシュリンクしていく。おまけに労働組合が強くストライキも頻発し、さらに中国にも技術的にキャッチアップされてきている。正直、投資先としての魅力には乏しい。投資マネーはあっという間に韓国から引くだろう。

 

よく日韓を比較する報道もあるが、一人当たりGDPが3万ドルを超えて人口1憶を超える国は世界に米国と日本しかない。さらに日本は30年以上にわたり世界最大の純債権国である。世界第2位の経済大国だった貯金が豊富にあるので一気には傾かないが(徐々に衰退はするが)、韓国は半世紀前は世界最貧国で、いまだに金融が脆弱である。1997年には通貨危機を起こしているし、リーマンショックのときも通貨危機を起こしかけて、日米に助けられた(そして助けてもらった日本へのお返しとして竹島に大統領は上陸し、天皇陛下を縛り上げて土下座させると侮辱した(参考);宗主国は助けるのが当たり前だから感謝しないし、格下に助けられると侮辱されたと捉える精神性である)。

 

こうした恩を仇で返す韓国に、日本は何度も譲歩してきて、韓国側をつけあがらせてた。しかし、韓国も経済的に成長しており、国家として自立すべきであり、これ以上、甘やかす必要はない。今回の通貨危機まっしぐらの状況をどのようにハンドリングするのか見ものであろう。

 

子供の取り違えを描いた「そして父になる」、犯罪で繋がった家族を描いた「万引き家族」に続く擬似的家族がテーマの作品。名匠是枝監督による韓国映画だ。赤ちゃんの売買から社会の暗部を描く作品かと思ったが全然違った。犯罪を犯す者・犯罪を負う者、赤ちゃんを捨てる者・仲介する者・買う者、それぞれの視点からある”赤ちゃん売買”を描く。しかし、とても人間的で血が通った人たちの異色のロードムービーだった。観終わった時は、そんなだったが、観終わって暫くして思い出すと、とてもほっこりさせてくれる。善と悪という二分論の浅ましいこと。真っ白も真っ黒もない。社会はグレーの濃淡だと思う。

また、さすが是枝監督だけあって、ほんとにじんわりと響く台詞が多い。また、”雨”が非常に重要な意味を持っているので、これから観る方は注目して観てもらいたい。赤ちゃんを捨てるシーンは土砂降りの雨だ。その後、雨の後の孤児院での台詞が印象的だった。「雨が過去を洗い流してくれるのかなって、でも、実際はそうじゃない。」とソヨンはいうが、ドンスは「だったら傘をさせばいいんだよ。」という。雨は過去を洗い流すのか?それとも過去の罪を責め立てるように打ちつけてくるのだろうか?自首のシーンでは雨脚が強かった。

観覧車を怖がる孤児院の子供のシーンも印象的だった。あれだけ楽しみにしていたのになぜ?社会の下位にいる存在にとって、高い場所は違和感を感じる怖い場所、という比喩なんだと思う。その子供は、洗車場に行きたいという。一番みんなの屈託のない笑いが観れたのは洗車のシーンだが、洗車場は、過去の過ちも綺麗に洗浄される場を比喩しているのだ。孤児院の子供が洗車場に行きたいというのは必然なのだ。

ソヨンは出所後はガソリンスタンドで働いているが、ガソリンスタンドにはまさに洗車機がある。過去を清算したことを比喩する。ラストの明るい日の光のシーンに、「ああ、雨は罪人に打ち付けるが、償うことで過去は清算されるのだ」と安堵できた。

子供に重要なのは温かな人間関係と環境なのだと思う。疑似家族の形成から解散という点で「万引き家族」に似ているが、ラストの疑似家族の再度の形成で「そして父になる」に似ている。本作は“生きること”へのあくなき肯定と賛美が、本作品の通奏低音となっている。温かなフィナーレだった。示唆に富む希望に満ちた名作だと思う。どうでもいいが、韓国のゴスペルの「君は愛されるため生まれた」という曲が観終わった後に脳裏に浮かんだ。


ただ欲を言えば、もうちょっと韓国映画的なエグい救われない要素があっても良かったようにも思う。出てくる人がみんな良い人が多く、もうちょっと強めのスパイスがあればなお良かったかな。日本よろしく楽観的な結末過ぎた感がないわけではない。しかし、コロナ・ウクライナと悲しいニュースが多い中では、こうした明るい希望こそ必要なのかもしれない。

 

★ 4.0 / 5.0

 

 

ユダヤ人社会の根幹をなす口伝律法である「タルムード」由来の説話を紹介した本である。著者は、元官僚で国際弁護士で自らユダヤ教に改宗したそうだ。ユダヤ人の思想の一部を垣間見るにはちょうど良いが、全体的に日本批判が鼻につく。揶揄するようだが、ユダヤの思想が本当に貴いものであれば、世界各地で迫害もされまい。こうしたユダヤの思想の素晴らしさを説くほどに現実の歴史とのギャップを垣間見せるのも事実である。

 

一方で、現実問題、ユダヤ人が金融業界で成功をおさめ、また学術界やクラシック界でも活躍は顕著なものがある。ユダヤ人の思考法や教育への態度が有益であるのも事実だろう。ノーベル賞受賞者の1割はユダヤ人と言われ、また、預言を実現するようにイスラエルも建国している。一方、日本のような官民尊卑の思想は経済縮小を招き、学業を苦行として捉える姿勢は反発を招くもので、日本もユダヤの思想を取り入れることは有益だと思う。

 

本書で参考になった考えを抜粋。※当方による一部意訳あり。

・ノーペン・ノーゲイン(犠牲無くして成功無し)

・七匹の太った牛と痩せた七匹の牛(豊かさの次には貧困が訪れる)

・恵むなかれ、貸付よ(施しは惨めにさせる、貸し付けるのは同等の関係だ)

・権力は移り行く、小さな儲けでも満足せよ

・財産の見せびらかしは破滅を招く(金の冠をかぶった雀のたとえ話)

・神とも交渉せよ、権力者に臆するな

・適正なリスクなら取れ(難破船の三人のたとえ話)

・明日に種をまけ

・最悪のことはさらなる最悪からの救済かもしれない(最悪は最良の災難かもしれない)

 

読んでいるとハッとさせられる内容が多い。日本では教育が受験に直結しており、答えのある問いに対する感度の高さが良しとされる。しかし、これは愚かしい。社会は答えのない問題だらけであるからだ。日本人の一定の枠内で回答を見出すには長けているが、枠外の問題にはからっきし弱い。結局、破壊的イノベーションの波に異常に弱い。既存の枠組みに囚われて、枠外の問いが生じると思考が停止し、そうした問い自体を排除しようとする。これが日本の発展を阻害している。皆平等の優しい社会は縮小均衡し国全体が貧しくなる。

 

ユダヤ人は苦難の民だ。祖国は滅亡し、奴隷と連行され、ディアスポラした。各地で迫害され忌み嫌われたが、民族的アイデンティティを維持し、世界的な影響力を持つ民族となった。日本人は平和で豊かな国家であるが、一方で国際的には存在感が薄いし、日本自体がそうした意欲に薄い。日本はあまりにも国内が文化的に経済的に、十分に豊かであり、ガラパゴスに甘んじる。こうした文明の交差点で辛酸をなめたユダヤ人の感覚は日本人には到底理解できない。本書などを通してユダヤ人の価値観に触れるのは良い刺激になるだろう。

 

その他、次の新書もおススメしたい。

 

 

 

あと、300万部以上を売り上げた山本七平の本もおススメしたい(関連記事:イザヤ・ベンダサン「日本人とユダヤ人」)。

 

 

 


本日は健康診断で西新宿へ。

暑くて溶けそう(T ^ T)


夜は六本木で友達と久しぶりの焼肉(´∀`)


最近、夏バテがすごいですが、頑張るぞ😤

エクシブ箱根離宮の朝食は洋風のブレックファストをチョイス。とても美味でした。

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朝食後は箱根初の美術館であり、強羅にある「箱根美術館」を訪問。絶景なり。

梅雨とは思えない青空で箱根の山々が美しい。

陶磁器がメインで、そこまで展示数も多くないが、この景色は訪問の価値がある。

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箱根美術館は庭園が大変見事だった。すごい新緑。

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さて、帰京しようかと思っていたが、ふと考えると箱根から東京に戻る間に、そういえば古都 鎌倉があることに気が付き、急遽、鎌倉にも寄ることに。箱根湯本から小田原へいって乗り換えて大船へ、大船から鎌倉に移動して、さらに江ノ電。電車の旅も悪くはない。

 

さて、鎌倉の最初の訪問地は、前から来てみたかった「鎌倉文学館」。鎌倉ゆかりの文学者・作家などは三島由紀夫や川端康成など300人以上いるとされるが、彼らの手書き原稿や愛用品などが展示されている。ちなみに、お目当てはどちらかというと、建築のほうである。もともと前田侯爵家別邸だったが(前田家は加賀百万石の元加賀藩主。目黒区に壮麗な前田侯爵家邸も残されている)、1983年に市に寄贈され、その2年後に文学館として開館した。国の登録有形文化財である。ハーフティンバー様式とスパニッシュ様式を基調としつつ、和風テイストやアールデコ様式のデザインなども取り入られている瀟洒な建築だ。ベランダからは鎌倉の海も望める。

 

バラ園もある庭は広大で前田侯爵家のかつての栄華を偲ばせる。鎌倉は洋館が結構あり、旧華頂宮邸(宮邸ではないので実は旧華頂侯爵家邸の方が正しい)も有名だが、こちらは施設公開を中止しており、外観しか見れないとのことで今回は断念。

 

鎌倉文学館から歩いていったのは長谷寺。奈良時代に開創された歴史あるお寺である。浄土宗系だが、江戸時代に独立し単立になっているそうな。アジサイが見事で多くの観光客が訪れていたが、アジサイが大量にあるエリアはチケットは定員制で入れず・・・。しかし、そこ以外にもアジサイは咲き乱れていて満足できた。それにしてもふらっと寄ってしまったが、まぁ、すごい人。この時期はアジサイ目当ての観光客でごった返しているので、有休取って平日の訪問をおすすめしたい。

 

大混雑の江ノ電で移動して鎌倉駅へ。鎌倉といえば鶴岡八幡宮。それにしても広い。おみくじを引いたところ大吉でした。ちなみに、鶴岡八幡宮あたりは再開発計画もあったそうだが、 地域住民や文化人が反対し、再開発を免れ、古い景観が保存されることとなった(御谷騒動)。再開発反対派の文化人には川端康成なども名を連ねているがまさにさきの鎌倉文学館に所蔵されている作家たちである。こうした点と点の観光地も歴史などを通して時空を超えて線としてつながっており、この線と線が重なり、織りなされるのが各地域の文化である。近視眼的な経済合理性をはねのけるのは、まさに人文科学の知見であろう。

 
こちらも実は「鎌倉文華館」(旧神奈川県立近代美術館 鎌倉)が目当てだったが、間に合わず閉館していた ( ̄▽ ̄;)。坂倉準三の設計。モダンで新しそうな風体だが、1951年建設。日本の戦後モダニズム建築のはしりともなった名建築である - 終戦から6年でこの建築が出来たという点に驚きを禁じ得ない。写真だと分かりにくいが、池に張り出しており、その部分を柱(ピロティ)で支えているユニークな外観である。

 

さて、翌日は北鎌倉駅周辺の寺院を散策。まずは、駅の目の前の円覚寺。臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山第二位とのこと(臨済宗の寺院の寺格であり鎌倉にある五つの禅宗の寺院のランクである)。夏目漱石「門」の舞台にもなっている。禅寺で有名で、坐禅体験もできるそうだ。

 

次は明月院。臨済宗建長寺派の寺院。「紫陽花寺」でも有名らしく、アジサイが見事に咲き乱れていた。アジサイ目当てで来たわけでもないのだが、アジサイが非常に綺麗で良かったのだが、いかんせん混雑がすごい。明月院は丸窓から見える庭園が有名らしいが、長蛇の列なので断念。

 

明月院の竹林。

 

さらにそこから10分ほど歩いてたどり着いたのが建長寺。鎌倉五山第一位だそうだ。寺格が第一位というだけあって立派なお寺である。それにしても北鎌倉ってハイキングコースなんですね。もっと観光地化されているかと思いきや駅前も飲食店はほとんどなく、寺と寺の間もほとんど住宅街で道も狭い。これだと大型観光バスとかは入れない。こんなに素晴らしい寺院が密集しているのにもったいない気もするが、一方でだからこそ落ち着いて訪れられるメリットもある。

 

次の写真は建長寺の唐門。重要文化財だそうだ。お寺にしてはずいぶんと豪奢だなと思ったが、もともと徳川家の菩提寺である増上寺の崇源院御霊屋の中門だったのものを移築したそうだ。二条城にある唐門を思い出したが、そちらのほうがより豪華である。

 

もう梅雨とは思えぬ灼熱の中で疲れたのでバスに揺られて北鎌倉駅へ。最後に東慶寺へ。臨済宗円覚寺派の寺院。なお、マナーの悪さから、スマートフォンを含む全ての撮影が今月6月7日から全面的に禁止されている!しかし、おかげもあってか、境内は観光客も少なくて静かだった。本来的に寺というのは仏僧の修行の場、祈りの場所であって、写真撮影の場所ではないのだ!と諭された気分でした。こちらは幕府寺社奉行も公認の縁切寺だったそうだ。東慶寺は文学などに造詣が深い人にはおすすめしたいお寺で、そうというのも、西田幾多郎、和辻哲郎、岩波茂雄、小林秀雄、鈴木大拙などが葬られているのだ(岩波茂雄は岩波書店の創業者である)。西田幾多郎さんって京都学派の哲学者なのでてっきり京都にお墓があると思いきや、鎌倉と京都を行き来していて、鎌倉で亡くなったので東慶寺に葬られたそうだ。こうした思わぬ歴史に触れることができるのも旅行の醍醐味である。静かになったお寺で安らかにお眠りください。

 

いやー、箱根で静養旅行のはずが、結果的に鎌倉で動きまくって疲れました笑。修学旅行含めてこれで3回目(!?)の訪問だけど、鎌倉は奥深い。鎌倉は自然も豊で海も近いので環境が素晴らしい。多くの文化人に愛された理由がよく分かる。

 

だが、こんな鎌倉だが、歴史もあるのに世界遺産に落選しているのが意外だった。これは「武家の古都・鎌倉」として申請したが、それにしては武家政権それ自体や、武家の暮らしぶりを示すような建造物もないためのようだ。つまるところ、鎌倉に現存する歴史的建造物と、申請したコンセプトが合致していないということらしい。また将来的に再申請を目指すようなのでぜひ頑張ってもらいたい。

 

次回は、今回いけなかった鎌倉五山の寿福寺、浄智寺、浄妙寺と、旧華頂宮家邸、あと、金運アップすると言われる銭洗弁財天宇賀福神社を訪れたいと思う。