ついに世界中で話題のポケモンGoがリリースされた。サーバー負荷の問題で日本ではリリースが他国より遅れたが、今週金曜日にリリースされ、早速ダウンロード数で首位に躍り出た。いつも閑散としている会社近くの公園では早速ポケモンをゲットするために多くの人が押し寄せていた。今日も自宅近くの、普段なら人通りの少ない道を歩く人が多数見受けられ、おそらくポケモンGoをやっているものと思われる。ただのゲームが我々の日常生活にまで影響を及ぼすのは興味深い。実体経済への影響も無視できない。任天堂の株価はなんと2倍にまで暴騰し、関連株価も軒並み上昇した(株を買っておけばよかったと思ったが後悔先に立たずである)。いままで家で遊んでいた人たちが外に出れば、飲食店への波及効果も考えられ、「ポケノミクス」と言われるのもうなずける。こうした現実とリンクしたアプリ・ゲームは、人々の行動範囲の拡大につながり、今後こうしたアプリなどが次々と登場するだろう。一方で、禁止区域への侵入、歩きスマホや、ポケモンGoに夢中になっていて事故に遭うなどのトラブルも報告されている。一部区域では使用不可にするなど緩やかな規制は必要となってくるだろう。政府などが注意喚起などを出しているが、政府は直接に規制をかけず、あくまで市場の自主的な裁量を尊重すべきだろう。私も童心に帰りポケモンGoをやっているが、移動距離に応じてポケモンの卵がかえるので、街の中を散策したりと、良い運動になる。普段いかなりエリアに行ったりと、こんな場所にこんなものがあったのかと新しい発見がある。ネットと現実世界は別物と考えられてきたが、これらのリンクは今後も進むだろう。今後のネットビジネスの行方が楽しみである。
本日は会社で推奨のビジネス法務検定2級を受験してきました。だいたい合格率は3-4割の試験。70点 / 100点で合格。会場は明治学院大。お金持ちが多いイメージの大学ですが、さすが白金にあるとかリッチです。正直、先月は株主総会対応で忙殺されてたので、ノー勉に近かったのですが、ユーキャンの解答速報で自己採点したところ、ケアレスミスで何問か落としたものの、余裕で合格点を超えてたので合格でした。普段接している法律もあったので、さほど難しくはなかったかな。
問題集は、公式問題集がメジャーですが、正直、問題数とか解説が微妙。精選問題集の方をオススメします。問題数も多く、解説が丁寧です。テキストはあるに越したことはないにせよ、無くても問題はない ー 法律初心者は必須かも。常識問題もあるのですが、民訴・破産法とかは知らないと解けない問題が多いので要注意。重要ポイントを抑えて、問題集を3-4回やれば合格点に達するのは容易かと。次回は一級に挑みますが、筆記なので対策が面倒臭いですね。
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「Brexit」は、 British+exitの造語である。今月23日、国民投票によって英国はEU離脱が決定した。英国は、EUの貧しいルーマニアなどの国からの移民が増加し、学校も病院もパンク状態で、文化摩擦等も生じていた。離脱派には、低学歴層・低所得層・高齢者が多いという。低学歴層・低所得層は単純労働者が多いので、移民に取って代わられる可能性が高いので、その不安感から離脱に動くのは極めて自然である。高齢者が離脱派なのは、かつての大英帝国の復活という物語が訴求したためだろう。ところで、なぜEUから英国が離脱するのがなぜここまで騒がれるのだろう。
これには、第一にヨーロッパの統合の潮流において初めて退行が起きたという国際政治的な問題、第二に英国は米国のEU外交の窓口だったためその窓口を失うことによる外交的な問題、第三に巨大経済圏のEUから英国が離脱することによるEU及び英国双方の国際的な影響力及び地位の低下の問題、第四に、英国は今後EU諸国との貿易で関税がかかるため経済面での影響もあり経済大国としての地位低下という経済問題、第五に、スコットランドはEU残留が主流でありこれを機にスコットランド独立問題が再燃するという英国分裂問題、などが絡んでいるからである。
今でこそ欧州は平和な地域であるが、もともとは戦争が途絶えることがない戦乱の地域であった。歴史的な教訓から、欧州は対立から協調協働へと舵を切り、統合へと向かっていったのである。EUの誕生は極めて国際政治的な理由である。しかし、当初は上手くいっていたEUであるが、ルーマニア等が加盟しEUの東欧拡大が進むにつれ、貧しい地域から豊かな地域への人口移動が始まり混乱を生むこととなってしまった。もし英国に続き、他の国もEU離脱し、離脱ドミノが起きれば、欧州はパワーバランスが崩れ、再び戦乱の地域に舞い戻る危険性がある。英国はこれからEU諸国との関税交渉に莫大な労力を割かれる。関税の復活により、貿易は不活発化し、英国は経済的な指導力を失うと同時に、世界三大金融市場としての地位も失うだろう。
EU離脱に対して、フランス・ドイツなどは事前交渉には応じない姿勢を示しているが、これは離脱ドミノを抑制するためである。EUの公用語として、現状は英語が採用されているが、英国離脱によってEU公用語から英語が外される可能性がある。ヨーロッパにおいて英語の地位が低下する可能性は否めない。EU研究者にはドイツ語・フランス語が出来ない人も珍しくはないため、EU資料から英語版が消えれば学術研究等への影響も懸念されよう。英国のEU離脱は全くもって予断を許さない状態である。今日付けのニュースだと、スコットランド首相はEU残留を決定し、英国の分裂が現実味を帯びてきた。今回の英国のEU離脱は、かつて栄華を誇った英国の崩壊の序章に過ぎないだろう。
クーリエジャポンの記事で「「朝食を食べたほうが体にいい」という定説は、食品会社が作り出した迷信だった!?」が面白かった。朝食が良いというのは企業宣伝がつくりだしたものだという。私は、会社のある日は朝食は食べないので、朝食を食べるべきだ!という記事をみかけるたびに怪訝に思ってきた。
*https://courrier.jp/news/archives/52908/
英国バース大のベッツ教授の実験では、被験者を無作為に朝食を食べるグループと、食べないグループに分けて、代謝などを比較したところ、差はなかったという。むしろ、朝食をとったグループは最終的に1食分多いため、1日の推奨摂取カロリーを超過する人が多く、それほど新陳代謝が上がってもいなかったという。摂食行動を促す空腹ホルモン「グレリン」も、朝食を食べないグループの方が昼食後は低下したという。
朝食をとる子供のほうがとらない子供より、学業でよい結果を出すという説もある。しかし、これは単純に、朝食をとる子供の方が良い家庭であることが多く、朝食を子供に与えない家庭より学力水準が高いとしても何ら不思議はない。充分に栄養を摂取している家庭の子供に、無理やり朝食をとらせた場合も同じ結果が得られるとは限らないという。朝食を食べるか否かという点に着目して、社会経済的な背景を見落としている研究が多いのだという:「脱落変数バイアス」の典型である。
朝食で日本でも食べられるシリアル。これは敬虔なキリスト教徒が、肉食は性欲を生じさせるとして、シンプルな食事をも開発されたのだという。朝食にベーコンを出すのも、健康的な朝食メニューとして食品会社が広告して広まったという。健康的な朝食というのは、企業戦略が生み出した産物なのだという。
朝食を食べないことを推奨することもおかしいが、朝食を食べるべきだと過剰に推奨するのもいかがだろうか。東北大学加齢医学研究所が出した2010年の調査(*)によると、朝食を食べる人は経済的な満足度が高い一方で、朝食を食べない人は、休日は寝て過ごす人が多いという。だから、朝食を食べよう、というのである。東北大といえば日本でも指折りの名門校だが、脱落変数バイアスへの配慮も同時性バイアス(逆の因果)等への配慮が一切ない。こんな調査結果をよく発表できるものである。例えば、朝食を食べる人は経済的な満足度が高いというが、これは経済的に余裕がある人だから朝食を食べるという逆の因果ではないのか。また、朝食を食べない人は、休日寝ている人が多いというが、生来的な性格・体質的に活動的ではない人はそれだけ消費するカロリーが低く、それゆえに朝食を食べないのではないか。性格・体質的に活動的ではない人に無理に朝食を食べさせたら、単に摂取カロリーを増やすだけだろう。諸変数が何らコントロールされていないので、全くもって無意味な調査である。こんな杜撰な調査で朝食を食べるべきだと熱心に主張するのは、もはやカルトである。
*http://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/fbi_docs/public/100916_asagohan.pdf
重要なのは、一定のライフスタイルを押し付けるのではなく、一人一人の体質に合ったライフスタイルを取捨選択できる判断力を身につけることだろう。一人一人体質が異なるのに、こういう食生活をすべきだとはいえない。個体差を無視して、画一を求めるとすればそれは全体主義である。
銀座にある東劇で、オペラのライブビューイングを観てきた。ライブビューイングというのは、オペラやライブを録画し、映画館で放映するというサービス。観てきたのは、NYのメトロポリタン歌劇場(MET)のオペラ「エレクトラ」。2015年10月~2016年6月にかけて、シリーズで10作品を公開しており、エレクトラはそのラストの作品。チケット代金はちょっとお高く3600円。連続で観ると安くなるらしい。「エレクトラ」はリヒャルト・シュトラウス作曲のオペラで、オペラにしては短く2時間弱の作品。シュトラウスとはいっても、ウィーンのヨハン・シュトラウスとは何ら関係ない。
ストーリーは、ギリシャ悲劇が原作だという。父を殺された娘の復讐劇。初めから終わりまで緩急があまりなく疾走していく。舞台は非常に簡素で、グレーの壁に四方を囲まれており、主人公の閉塞感を感じさせる。音楽も、不協和音の多様や無調音楽一歩手前の曲調で、とても聴きざわりが良いとはいえないが、しかし、それが緊迫感を生み出し、主人公エレクトラの苦悩と焦燥を上手く表現している。
もともと「蝶々夫人」などの有名な作品を観るはずが、予定が合わず、今回の「エレクトラ」鑑賞に至ったわけであるが、オペラ初心者にはちょっとレベルが高かった。ライブビューイングは今年も10月から来年の6月にかけて新しいシリーズをやるらしく「トリスタンとイゾルデ」「ドン・ジョヴァンニ」「ロメオとジュリエット」「椿姫」など有名どころが多い。今度は取っつきやすいやつを観に行こうかと思う。


