海上自衛隊のP1哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けた問題で、韓国国防省報道官室は2日、声明を出し、哨戒機が「人道的な救助活動中だったわが国の艦艇に対し、威嚇的な低空飛行をした」として、謝罪を要求、実務協議の開催を呼び掛けた。-- 時事通信

 

年末に起きた韓国による日本への火器管制レーダー照射問題で、被害者である日本側に韓国が謝罪要求している。最初は照射がなかったという主張だったが、そのあと二転三転して、いつの間にか日本が威嚇的な低空飛行をしたという話になっている。明らかな論点のすり替えである。安倍首相は徴用工問題に加えてこの問題が起き、相当頭にきていたらしく、首相のトップダウンで日本側は照射されたときの動画を公開したが、韓国は開き直りどころか逆切れして論点をすり替えており、まともな国の対応ではない。

 

しかし、これは韓国の政権の定番コースで、韓国では大統領の支持率が落ちると政権の人気取りのために反日的になり、謝罪しろと大騒ぎを始め、結局、支持率は回復しないで、そのまま政権は倒れて、大統領は刑務所送りになる。前大統領の朴槿恵は二審でも実刑判決が出ており、その前の李明博も実刑判決で、その前の盧武鉉は弾劾訴追で大統領権限停止されたのち、収賄疑惑を受けて自殺した。年末に文大統領の支持率は過去最低を更新し、今年に入り謝罪要求してきたので、また定番コースにのってきたというだけである。

 

文大統領は、国際世論を無視して親北朝鮮政策に邁進しており、対北経済援助の再開に動こうとした際にはトランプ大統領が、「韓国は米国の承認なしに何事もできない」と3回も発言し話題になっていた(出典)。 おまけに韓国に駐在するハリス米国大使が「米韓同盟がいつまでもあると思うな」と韓国に警告したことも報道されている(出典)。日本も新しい防衛大綱で、安保協力国としての韓国の順位を一気に3つも下げて東南アジア諸国未満と位置付けた(出典)。もはや日米ともに暴走する韓国に付き合ってられないというのが本音である。

今まではアジア諸国で相対的に韓国は経済力があったので、韓国を重視してきたが、これからはインドや東南アジア諸国の方が安保・経済パートナーとしても有望である。ベトナムは2026年にも1億人を超え、フィリピンは2050年頃に1.5億人を超え、インドネシアは2035年にも人口3億人を超え、インドは2024年にも中国を追い抜き世界最大の人口大国になる。韓国の2018年の出生率は1人を割ると予測されており、この驚異的な出生率の低さのため、韓国の人口減少は2023年頃にもはじまるのでマーケットとしての魅力に乏しい。2017年の韓国のGDPは、世界銀行の統計では、世界12位であるが前年から1ランク落ちている。予測では2030年までにインドネシアにも追い抜かれ13位に落ちる。

インドや東南アジア諸国は対日感情も良いので、対韓外交に時間を無駄にするよりも、インドや東南アジア諸国との親密な関係をつくることが将来的にも望ましいだろう。インドでは、大日本帝国の台頭はアジア復活の序章だったと位置づけられており、インドが独立できたのは日本の軍事支援も一助だったと考えられており、極めて対日感情が良い。パール判事は東京裁判で日本を無罪とし、インドは日本に対する賠償をすべて放棄している。2013年の天皇皇后両陛下が訪印した際は、文字通り前例がないほどの厚遇だった。インドや東南アジア諸国の対日感情の良さは日本の自虐史観では到底説明がつかない。

韓国は、同じく日本の支配下だった台湾と比較しても、その反日ぶりは異常である。慰安婦問題・徴用工問題などが重なり、忘れている人が多いかもしれないが、李明博大統領は、天皇訪韓を当初は求めていたが、政権末期には天皇陛下の御言葉も引用して批判した挙句に「(日王が)韓国に来たければ独立運動家に跪いて謝罪せよ」と発言して、日韓関係を一気に冷却化させた。天皇はこれまで訪韓したことがないが、訪韓する必要性もなければ、するべきでもない。

 

朝鮮は、長らく中国という強国に蹂躙され、民衆は儒教の教えのもとで救済もなく抑圧され苦しみ続け、文化の深層まで”恨”がしみついてしまった。悲惨で惨めな朝鮮の歴史は同情に値するが、これは朝鮮の地政学的な宿痾であり、日本人には到底理解できない。今回の徴用工判決およびレーダー照射問題で、韓国は常識の通用する国ではないということが改めて明確になったことはいい機会かもしれない。安保や経済の重要パートナーから「どうでもいい国」へと、対韓外交を転換する良い機会であろう。

あけましておめでとうございます。

 

日本時間だと2日になっていると思いますが、カナダで書いているのでまだこちらは元旦です。元旦といっても、海外ではあまり新年は祝わないわけですが。新年を重要視するのは、日本伝統的な風習のようで、歳神様を迎えるからのようです。

 

とりあえず、去年は変化の年だったので「変」の年だった。今年は飛躍・飛翔する「飛」の年にしたい。

 

1.今年の目標としてはまずは職を見つけること ← 切実。

2.そして帰国しても英語力を維持し続けたい。

3.あと、もし落ち着いたら今年中に中国語の勉強も開始したい。

4.通訳案内士の資格もパスしたいところだ。

5.映画鑑賞・読書も続けていきたい。

 

それにしても日本への関心が高まっているので、今年は日本について勉強していきたい。特に神道や民俗学について少し勉強していきたい。日本人とは何かという問について探求して日本民俗学を牽引したのは柳田國男であるが、彼の書籍についても読んでみたい。日本の近現代の理解には丸山眞男の研究も不可欠だろう。また、高校の倫理で少しかじった日本思想についても再度勉強しなおしたい。学部・大学院時代は、社会科学への関心が主だったが、最近は人文科学への関心が強い。人間の興味関心は移り変わるものである。

 

当面は無理だが、しっかりと勉強するために、通信制の大学で文学の学士号も取ってみたい。慶應大・法政大などでは文学の通信制の課程があるので、仕事や生活が落ち着いたら考えてみたい(たぶん30代半ば)。いつか自分の関心について研究をまとめて博士号を取得したいという思いが強い。しかし、仕事に直結するわけでもないので、ただの願望なのであるが。

 

それにしても不思議なのが、実益もないのに学びたいという欲求である。人間の脳はサバンナで生きていた狩猟採集時代に完成されたので、住居を転々とし新しい刺激に晒されるように最適化されている。サバンナにおいては、”この草は毒がある”とか”狩りのとき風下にいると危険だ”等、様々な物事を知ることで、自身の生存確率を上げることができたが、現代社会ではそこまでの切迫した必要性はない。これはおそらく、農耕社会で定住するようになり暇な時間が出来ると、刺激が少なくなり、人体の最大のエネルギー消費器官である脳はエネルギーを持て余した。そこで神話をつくったり、芸術をつくる等して刺激を生み出して脳のエネルギーを消費し、また同時に暇をつぶした(それが徐々に体系化され「思想」「芸術」「文化」となっていった ; 日本では徳川幕府が天下泰平を実現したので、暇が過剰になり、その暇を消費するべく、町民文化が隆盛したので日本には多様な文化があり、また現在でも文化水準が異常に高い)。神がいると信じられていた時代は、人生に意味を見いだせたが、神を喪失した現代社会において、人生は無意味であると多くの人が気が付いてしまった。現代人にとって暇をどう潰すかは重大なテーマだ。映画をみたり、読書をしたり、旅行してみたりというのは、人生は無意味であるということを忘れる気晴らしに過ぎない。社会問題が深刻だった時代は、若者は有り余るエネルギーを政治活動に費やして浪費したが、平和で経済力もある先進国ではやそんな必要もない。先進諸国ではソーシャルメディアやスマホゲームなどが人気だが、どれも暇つぶしの道具である。20世紀後半に、利益追求を是とする資本主義が宗教の代替をして、生活に意味を与えたが、それなりに豊かになり、また資本主義の歪みが出てくると、その説得力も弱くなる。21世紀の先進諸国で求められるのは、この暇をいかに正当化する思想と、暇を潰し技術だろう。私にとっては、”学び”というものが、暇つぶしなのだ。

日本時間だとすでに年明けのようだが、カナダだとまだ31日の14時である。

 

もう1年が終わるということで今年を振り返ってみると、3年半勤めた会社を退社し、カナダに来たので、変化の多い1年だった。

 

というわけで、私の今年の1文字は変化の「変」である。

 

あと1.5か月いるが、そこそこ英語も上達したと思う。帰国したら転職活動が待っている。

 

来年は飛躍の年にしたいところである。

日本や豪州など11か国が参加する環太平洋経済連携協定(TPP)が、30日午前0時に発効した。関税の撤廃・削減や投資の自由化、知的財産権の保護などを含む「21世紀型の新ルール」を掲げる経済圏が誕生する。今後の国際標準となることが期待される。11か国は域内人口約5億人、国内総生産(GDP)は約10兆ドル(約1100兆円)で、世界の約13%を占める。-- 毎日新聞

 

過去の記事「TPPはいつ締結されるのか?」でも書いていたように、TPPについては興味があった。そんなTPPがついに日本時間で発効した。関税が段階的に引き下げられるため輸出企業には朗報である。また、投資などに関するルールが明確になって海外での事業展開においてもメリットがある。農業単体ではGDPの1%にも満たず、もはや風俗産業の方が大きい。農業関係者はTPPに反対だったが、こんな極少数のための利益のために圧倒的多数の利益を放棄するのは愚の骨頂である。TPPに反対だったのは自己保身の農協であるが、日本の農業従事者の半数は70歳以上であるが、シルバー民主主義につきあっていたら国がどんどん貧しくなってしまう。

 

アメリカの陰謀だという噴飯ものの説まで登場したが、アメリカはトランプ大統領になりさっさと離脱してしまったので、アメリカ陰謀論者説は嘘だとバレてしまった。「TPP亡国論」なる本まで出して大騒ぎしていた中野剛志とかいう元官僚の評論家はメディアからも消えた。彼によるとTPPは日本市場をアメリカに差し出すためのだったそうだが、それならアメリカはなぜ脱退したのだろうか。ISD条項も危険だと大騒ぎしていた人もいるが、1978年以降の日埃投資協定以降に締結された投資協定は25本あるが、日本からの要望もあり、日比EPA以外の24本でISD条項が盛り込まれている。TPPの陰謀論まで出して大騒ぎしていた人たちには説明責任があろう。自由貿易反対派が一時期活気づいていたが、米国トランプ大統領の昨今の保護主義を讃美する声は聞かれないのはなぜだろう。

 

いままで下にみていた韓国も日本メーカー等と伍するまでに成長しているが(日本は韓国に一人当たりGDPで近い将来追い抜かされる可能性すらある)、日本はTPP不参加の韓国と相対的な有利に立場に立つことができる。海外では日本食・日本製品の評価は極めて高く、関税引き下げで輸出は増えるだろうが、紛れもなくこれは日本のメリットである。もはや日本は経済大国で居続けることは出来ない以上、経済力以外の面でのプレゼンスを高めていく必要がある。TPPは太平洋という巨大な経済圏において、日本のプレゼンスを高める良い足がかりになるだろう。

再来年4月から実施される高等教育の無償化についても法整備に向けた方針が固まり、所得が低い世帯を対象に、入学金と授業料のほとんどを減免するほか、返済の必要のない給付型奨学金も大幅に拡充するとしています。-- NHK

 

低所得世帯の定義だが、文科省資料によると、「具体的には、年収 300 万円未満の世帯については住民税非課税世帯の学生に対する授業料等減免及び給付型奨学金の3分の2、年収 300 万円から年収 380 万円未満の世帯については3分の1の額の支援を行い、支援額の段差をなだらかにする。」とのこと。

 

これは良い傾向だと思う。現在は低所得世帯が高等教育から排除されているような状況であり、社会階層の固定化につながっている。高等教育の機会均等の観点からは高等教育の無償化は望ましい。また、いままでは低所得層は国立大・私立大と合格した場合、学費の安い国立大を選択せざるを得なかったが、高等教育の減免により、経営主体に関わらずに選択が可能になる。また、これにより大学市場の活性化に寄与するだろう。

 

ただ、一方で地方の国立大は、学生集めで苦慮する可能性も出てくる。学費格差の少ない文系の場合、東北大法学部と早稲田大法学部の双方に合格した場合は100%が早稲田大を、大阪大法学部と慶応大商学部の双方に合格した場合は67%が慶応大を選んでいる(出典、サンプルに偏りがある可能性はある)。横浜市立大国際(33%)・中央大経済(67%)の場合、7割が中央大を選んでおり、他にも、埼玉大経済(67%)・中央商学(33%)、首都大法(70%)・明治法(30%)というように私立大を選ぶ人も少なくない。尚、北海道大法学部と中央大法学部においても、10%は中央大を選んでいる。

 

学費格差の大きい理系は国公立大の優先度が高いが、学費格差が小さい文系については私立大の優先度もそれなりに高い。いままでは国公立大は学費が安いから学生を集めることが出来ていたが、それでもすでに倍率が2倍を切っている大学も多く、今回の学費の減免により低所得層が私立大に流出することが予想される。特に影響が大きいのは、平均的な所得水準が低い地方にある大学である。また、文科省は大都市部への学生集中を防ぐために定員以上の学生を入学させないように定員厳格化を求めているが、その結果、合格者の数を減らしたため、大都市部の大学の難易度が跳ね上がっている。低所得層も学費減免により、私立大進学や地元を離れるというオプションが出てきたことで、今後、私立大や大都市部の大学の人気がますます高まるだろう。

 

話は変わるが、日本・中国・韓国のアジア諸国では大学受験が熾烈だが、科挙の影響だろう。アメリカはピューリタン(新プロテスタントの国)の国であり、政治的支配者からの自立を求め、自発的結社であることを志向するゆえに、入学が難しい私立大が尊ばれる。一方で、パブリックの大学はもともと退役軍人等がセカンドライフのために実学を学ぶ機関だったため、広く門が開かれ、たくさんの学生を受け入れるために基本的に大規模である。大陸ヨーロッパは、平等主義の観点から学費無償の国が多く、ドイツ・フランス・イタリア等は大学入試すらなく、米国同様にパブリックの大学は大規模校(学生数4~6万人規模)がほとんどである。イギリスの植民地だったオーストラリア・カナダはヨーロッパ型で大規模なパブリックの大学が主で、大学の選考にテストはなく書類提出だけである。

 

日本は人口増加したものの国立大の定員は増えず、一部大学を除き小規模に留まり、高等教育の需要は私立大が吸収して成長した。国立大も、エリート層の養成のために設置された旧帝国大と、戦後にGHQの改革により大衆に高等教育を開放する意図で設置された大学(もともとは師範学校等)とで性質がことなる。私立大も皇族・華族の教育機関であった学習院大(戦前は宮内庁の管轄)、皇学の普及のために明治政府が設置した皇典講究所により設置された國學院を起源とする国学院大、キリスト教の布教のために宣教師が創立した青山学院大・立教大・関西学院大、ローマカトリックの上智大・南山大、一方で明治十四年の政変で伊藤博文・井上薫に政府を追い出され下野した大隈重信が設置した早稲田大(慶應義塾の門下も追い出されるが彼らは財界に進出)、、法律学校が前身の明治大・法政大・中央大・関西大等、非常にバラエティに富んでいる。中学・高校まで裾野を広げれば、独自の教育理念の教育機関は膨大にある。

 

日本で私立大が栄えているのを奇異に感じる人もいるかもしれないが、これには理由がある。ヨーロッパは教会や貴族が教養を独占し、下々の識字率は低く、フランス革命後に平等主義の観点から上から公教育が進められた。だから平民から偉大な教育者が出るわけもなく、パブリックスクールが強い。米国は私立大が多いが、ピューリタンは知識人であり、建国当初から教育水準が高かったからである - はじめにつくったのが小学校でもなくハーバード大学というから驚かされる。日本の江戸時代は寺子屋等があり当時としては異常に識字率が高く、またパクス・トクガワーナとも言われるが、300年近く平和だったので民衆文化が栄え豊かだった。人々は自主的に学び、知識を深めようとしていた。教育水準がもともと高かったゆえに、豊富な教育需要があったため、これだけ豊富な私立校が生まれたのだ。

 

今回の低所得世帯の学費減免により、日本の教育水準は底上げされるだろう。また、低所得世帯が私立校も選べるようになることは、多様な教育機関を育てる観点からも望ましい。しかし、この政策効果がどうでるのか、数年を待つ必要がある。