これから政局の焦点は6月25日告示、7月4日に投開票される東京都議会議員選挙、23日に開幕する東京五輪・パラリンピックに移る。都議選は秋にも行われる衆院解散・総選挙の前哨戦とされるだけに「関ケ原の合戦」と各党の鼻息は荒い。自民党が先週末、東京都内の全選挙区で行った世論調査データをAERAdot.編集部は独自入手した。(中略)その結果によると、前回は55議席を獲得して圧勝した小池百合子・東京都知事が率いる都民ファーストの会(以下は都民ファ)が、今回は6~19議席と厳しい予測となっていた。前回は23議席とかつてない惨敗となった自民党は今回、48~55議席という予測で勢いを盛り返している。-AERA dot.
もう4年前になるので覚えている人ももしかしたら少ないかもしれないが「都民ファースト」は小池百合子が率いていた地域政党である。小池百合子は総裁選で安倍さんを裏切ったので党内で干され、憤慨した小池百合子は都知事選に出馬し、自民都連を悪役にしたて、都民ファーストを立ち上げて劇場型の選挙で自民都連に大打撃を与えた。「希望の党」を結党して国政にも挑んだが、「排除発言」をきっかけに大失速した。ここらへんのいきさつは政治に興味ない人は忘れただろう。東京の選挙の特徴は選挙権者の流動性の高さだ。学生の間だけとか、転勤で一時的に東京にいる人も多く、東京の選挙は非常に流動的で風に流されやすい。1年前「小池は人気だが、都民ファーストは次の選挙で滅亡する。」の記事を書いたが、予想通りである。都民ファーストは、議席の大半を失い主導権を失う。今回の選挙で生き残っても4年後には消滅しているだろう。
党名:(現議席)(予測)
自民党:25議席・48~55議席
公明党:23議席・14~23議席
都ファ:46議席・6~19議席
立民党:8議席・20~26議席
共産党:18議席・17~23議席
維新党:1議席・1議席
無所属:5議席・2~3議席
※出典
上記、予測はだいぶ幅があるが、おそらく公明は組織票があるので、そこまで議席を減らさず現状維持だろう。問題は都民ファーストで支持率11%(読売新聞調査)だから単純計算で13~14議席にとどまるだろう。ただ波にのっただけの議員も多いので、地盤が弱く、また小池旋風がやんだことも踏まえると10議席を割る可能性も高いと思う。今回は前回選挙と違って、都民ファーストが与党で自民都連という悪役がいないからだ。小池百合子の得意な劇場型の選挙戦術は悪役がいないと成立しないが、今回は残念ながら悪役がいない。なんならコロナ対策で右往左往の小池都政こそが悪役である。小池百合子がどのような選挙戦術を描くのは未知数だが、正直、彼女としては都政にも飽きたので、時期をみて国政復帰だろう。
こんな小池旋風に乗っかったお間抜けな議員がいる。福田峰之(元副大臣)である。安倍内閣で内閣府副大臣(麻生派)だったが、選挙間際に副大臣を持して「希望の党」に移って選挙を戦い落選した。もともと横浜市議から国政に転じたが小選挙区では勝ったことがない。内閣府副大臣のポストで箔付けしてもらったのに裏切ったわけだから、自民党中枢の怒りは相当なものだっただろう。
そんな福田氏は横浜市長選への出馬を表明したが、自民党はなんと現閣僚の小此木八郎(国家公安委員長)を擁立。おまけに自民党としては珍しくIR反対派。野党はIR反対で自民と戦うつもりが、自民党からIR反対派が出てしまってIRが争点にならなくなった。自民は是とするIRを置いておいて、保守票とIR反対票を吸い上げるために小此木を擁立したのだろう。福田氏はIR中立派だが、彼は自民の裏切り者で保守層の表も見込めず、中立派ゆえIR賛成派からの票も反対派からの票も見込めない。そのうえで現閣僚と戦うのは絶望的だ。自民党は重鎮を横浜市長選に大勢送り込むだろう。内閣府副大臣という重要ポストをほっぽり出した裏切り者への制裁選挙の様相を呈すると個人的には思う。




