
「板ガムでも粒ガムでもない」というキャッチが興味深くて買ってしまった
ロッテのガム「Fit's」
。これはムース(泡)だったり半固形のゼリー状だったりするのか、はたまた予想を遥かに超える奇怪な状態を期待したのはとんだ勘違い。開けてみればがっくり、形だけでみれば新鮮味はなく、デンティーンガム同様の短い長方形短冊型。なんだと思い、改めてパッケージの内側にあった説明をみてみる。どうやら、包装形態に工夫がある。
通常のガムであれば、包装紙を両手で開いてから口に運ぶ。一方、このFit'sの構造では箱から引き抜いた瞬間に包装紙の一部が引き裂かれる構造になっており、顔をだしたガムを口にそのままくわえ込む方式。イラストが示すとおりの食べ方によればPick→Get→Pullの3ステップ。その場で食べるかどうかわからない他人に奨める場合には不向きだが、1人運転中に食べるには便利だ。
ところで「板でも粒でもない」というキャッチは何を伝えたかったのか?
メーカーのWEBサイト
によれば、食感とサイズ、それに味の持続性とボリュームの両面においての真新しさを訴求しているようで、大きさや形、構造上の工夫を目玉にしているわけではないようだ。
柔らかいのは確か。「ガム噛むのってアゴが疲れるぅ~♪」という人がいたらまさにオススメでターゲット層だ。その柔らかさは例えるならばバブルガムを食べながら熱いドリンクを口にしたときの蕩けそうな気持ち悪さ。やっと粉っぽさと表面のカリカリ感と同時に味が消えて硬さばかりが口に残る粒ガムと対極的で、板ガムにバブルガムの滑らかな食感が加わった感じ・・・。
せんべいが堅焼きからソフト化しているように、現代人の嗜好変化にあわせて進化したガムの今風のあり方とも捉えられる。そして将来、この柔らかさ・食感が主流になれば、今あるフツーの板ガムや粒ガムを懐かしみ、見直し、レトロ回帰する時代がくるかもしれない。しかしそれ以前に、記憶にすら残らず市場から消滅する可能性もある。くれぐれも年寄りや子どもが勢い余って飲み込む事件が起きませぬよう。
PS.ペパーミントについていえば、味は普通なバランス。悪くもないが新鮮味もなし。甘さも刺激も中立的。