唐突だけれど書いていくことにする。
僕は以前、ぼくらのの作中に登場する全てのぬいぐるみを検証して、というか全てのぬいぐるみを総当たりで戦わせて、どのぬいぐるみが一番強いのかという事をやろうとした。
やろうとしたのだけれど、なんというか15体も総当たりでやったら日が暮れちまうということに気付いて辞めた。
もっと正確に言えば、いざ書き始めようと記事の表題を書いて、一文字目の時点で飽きた。
しょうがないね。
やり方はそんなもんパイロット次第でぬいぐるみの強弱は変わるのだから客観的に判断しようはないけれど、それでも相性の善し悪しはある。
ヒト型は基本的にゴンタ型に弱い。
けれども、ゴンタ型はバヨネット型やアイドル型に弱い。
なので、そういう風に相性の話をしようと思ったけれど、やる気が出なかった。
仕方ないね♂。
でも、その時の諦めが実は良い判断だったということが分かった。
一昨日、分かったことがあった。
その日あのサイトにこんなコメントが来た。
とおりすがり;無題
僕はそれに対して、確かにキャンサー型は不利だけれど、やっぱりドラムが一番弱い。
けれどドラムはあの回転があるから、アイドル型に対してはめっぽう強いし、おそらくはハムハグ型にも強いはずだ、と書こうとした。
けれども、本当にドラム型は弱いのか…?ということが疑問に上がった。
そして、考えた結果、ドラム型は決して弱くないという判断が下された。
何故なら、ドラムは空を飛べるから。
いや、ドラム空飛べるんですよ。
それは作中の描写で分かる。
(鬼頭莫宏『ぼくらの』2巻pp.92-93)
この時点で空間に対して回転できるということは、そもそも最初から空間に対して回転することは出来る。
空間に対して回転できるとはどういうことだろう。
車輪というものは地面に対して回転することで前に進む。
…ここでしっかり説明しようとしたけれど、物理履修してなかったからできなかった。
しょうがないね。
とにかく、車輪は地面に対して回転するから前に進める以上、任意の空間に対して回転すれば、空も飛べる。
なのだけれど、『ぼくらの』を読んだ人は全てドラムが飛べないと判断した。
何故だろう。
(同上pp.85-86)
当然、このシーンを見たからドラムは飛べないと判断した。
飛べないで、このように地面をする形でしか動くことが出来ないからまず寝ころんだと判断した。
けれども、考えなければならないのは、果たして本当に飛ぶことが出来ないから転がってきたのかということ。
つまり、転がってきた理由が他に存在するならば、このことはドラムが飛べない理由にはならない。
そもそもにドラムは空間に対して回転できるのだから、飛ぶことが出来る。
では、ドラムはどうしてこのような行動に出たのだろうか。
それはこれがドラムにとって最適の戦法だから。
ドラムの確認されている攻撃方法だと、敵に接近して初めて攻撃することが出来る。
近接戦がドラムの導くべき理想であって、反面ぬいぐるみには遠距離攻撃型が存在する。
(8巻pp.192-193)
ジャベリンとかね。
そのような遠距離攻撃に対して、おそらくドラムは反撃方法を持っていない。
何故なら、ジアースに回転を封じられた時に、死に体になっているというのに攻撃行動を起こさなかったから。
(2巻pp.95-96)
このように、ドラムは回転するしか基本的に攻撃方法を持っていない。
となると、ジャベリン型のようなぬいぐるみに距離を取られるということは避けなければならない。
そして、ぬいぐるみに距離を取らせないで、敵に自分たちの方へと接近させる方法が、殊アウェー戦では存在している。
(2巻pp.86-89)
町を破壊すれば、それを阻止するために敵はドラムの動きを封じようとする。
そうすれば敵に距離を取られることはない。
だから、ドラムがまず初めに倒れて見せて、そのまま町を破壊し始めたのはそれしか移動方法がないからではなくて、ドラムにとって町を壊して相手を接近させることが最適解だからに過ぎない。
よって、僕らが判断してきたより遥かにずっとドラムは強い。
ただ…結局とどめとかどうするんですかね?
分かんないけど。
とりあえず、空に飛ぶことは出来るから、普通にどのタイプのぬいぐるみとも戦える。
ジアースの時はたまたまパイロットの若さの問題で負けたけれど、接近戦が実現すれば基本的に勝機はある。
アイドル型にはすこぶる有利だし、ハムバグ型にも有利。
キャンサー型、ジアース型、エニグマ型とは別に戦える。
ヒト型の場合は足をつぶした時点で勝利。
アイドル型は撃ち落とした時点で勝ち、ハムハグ型もドラムに触手出しても回転されてたら取り付けない。
他に飛行型が存在していても、そもそもにドラムは飛行型なので空中戦も可能。
よって、普通にドラムは相応に強いということ。
半面、ジャベリン型にはすこぶる不利。
そして、バヨネット型については…これもうわかんねぇな?
矛盾の説話ではないけれど、実際ぶつけて見なきゃ分かんないよ僕だって。
この時のドラム型とバヨネット型みたいに総当たり戦を想定しても、もう判断を中止するしかないような瞬間が多い。
なので、総当たり戦の検証は止めた。
まぁ、リクエストがあればやるけれど、多分これ読んでいる人が想像するのと内容のレベルは変わらないと思うよ。
だからあんまりそんなことをしても独自性はないなぁと思ってやめた。
全く正しい判断だと思う。
そんな感じの『ぼくらの』の解説。
何でこっちに書くの?って話だけれど、なんか癪だから。
何が癪なのか自分でもわからないけどね。
そんな感じ。
では。