今日は飛行訓練を始める生徒さんに伝えている話  その 2 です。



初めて自動車やオートバイを教習所で習った時、両手両足を同時に別々の操作を行い、目は外を見て安全確認し次にスピード計を見てと、やる事が多く忙しくて大変だったのではないでしょうか。


飛行機の操縦は三次元の動きをコントロールして、たくさんの計器やスイッチ類を見たり操作し、決められたプロシージャを行わなければいけないこともあり、さらに忙しく複雑になります。


ましてや私達人間は地上の動物なので、それが一旦空に飛び上がると平常心を保てなくなり、頭の能力が 30 % まで低下すると言われています。


そのような環境の中でレッスンをスムースに進めていくには訓練終了後、習ったエキササイズを必ず復習することです。


昨日、お話した飛行日誌をまとめると共に イメージトレーニング を勧めています。



具体的には、椅子に座り自分がコクピットの中にいるとイメージします。( または、飛行機の動きに合わせて歩きながら行っても構いません )

目の前には計器パネルが有り、計器パネルの上にはウインドシールドを通して空、水平線及び地上が見えている。左手に操縦桿、右手にスロットル、そして両足にはラダーペダル。


そして、今日習ったエキササイズを練習です。


例えば、初期段階で習う基本操作 「水平直線飛行から上昇」 なら


1. 進行方向にあるランドマークをチェック

2. 上方、左右の安全確認

3. コントロールをゆっくり引いて機首上げ

4. スロットルをクライムパワー

5. 右ラダーを踏み込み左へのヨーイングを止める、

  ターンコーディネーターをチェック

6. 外を見てランドマークに向かっているか、機体は

  水平か、針路計を見てずれていないか、

7. 機首上げ角度を調整して希望する上昇速度に

  合わせる

8. トリムホイールを操作し機首上げ角度を維持

9. 外と計器を継続的にクロスチェック



こんな感じで実際に自分の体を動かし、頭の中で自分の機体、外の景色そして計器類が動いているのをイメージしながら体が覚えるまで何度も繰り返してください。


次のフライトではかなり余裕を持ってできますし、習熟速度も早くなります。


このイメージトレーニングはエキササイズだけではなく、クロスカントリーフライトやエマージェンシー訓練など全ての訓練に使うことができます。


特に双発機の訓練と計器飛行訓練では効果抜群です。



どうか訓練生の方には、努力を惜しまず万全の準備をして毎回のフライトに臨んでください。




今日も読んでいただいてありがとうございました。


Have a nice flight !!!! (´▽`)



新しい飛行訓練生を受け持った時は、まず初めにイントロダクションとして、学校の説明や免許取得までの流れを説明しています。


その時に、私はどのように勉強したらいいかも話しています。



それはフライトレッスンが終わったら必ず 

フライト日誌 を書く事を強く勧めています。


その内容は今日


  1. 何のレッスンをしたのか

2. なぜそのレッスンを行うのか

3. そのレッスンの目的は何

4. どのようにするのか

    ( 具体的にやり方やプロシージャなど )

5. 今日実際に訓練した時、自分の出来具合は

    どうだったのか

6. 教官からの指摘やアドバイス

7. どうすれば向上するか ( 具体的要領、考え方、

    心構え、行動、モチベーションなど精神面も含め

    てどう改善すべきか )


などです。



訓練終了後、必ず振り返り


  どうすれば上手にできるのか。


  どうすれば自分が目指すパイロットに

なれるのか。


自分の中で しっかり考えてください。 



これをやるのとやらないのでは将来大きな差が生まれます。


ましてや、訓練費用は決して安くはないので、時間とお金の節約にもつながります。



昔、野球の大投手だった江夏豊さんがこんな事をおっしゃってました。


「ほとんどのピッチャーは負けた時しか反省しない。それじゃダメだ。勝った時も反省しないと」



まったくその通りだと思います。


このフライト日誌を書く時、なぜできなかったを書くだけではなく。なぜ上手く出来たのかも、必ず記録しておいてください。



今まで、何十人という生徒さんを教えてきて、全員必ず何かのエクササイズにつまずいたり、スランプに陥ったりしています。私もそうでした。


その時に、このフライト日誌を読み返し、ヒントを与えてくれ問題を克服できた事もよくありました。



よく 「いいパイロットはグランドで育つ」 という言葉を航空業界で聞きます。


飛ぶ前にどれだけ準備をしていたかで、そのフライトの成果が決まります。



これから免許を取ろうとしている方やいま勉強中の方も是非これを習慣にしてみてください。





次回は 訓練を開始する生徒さんに話す内容 その 2 をお届けします。


最後まで読んでいただきありがとうございました。




Have a wonderful day !!! ヽ(*´∀`)ノ




カナダに戻ってきて、会社のオーナーから「 Class 2 フライトインストラクターの資格を取っておいて欲しい」と言われました。



カナダのフライトインストラクターの資格は 4 つに区分され、一番上の等級から Class 1, 2, 3, 4 の順になっています。


簡単に説明すると、


Class 1 はチーフフライトインストラクターとして他のインストラクターの監督ができ、インストラクター養成コースを教える資格があります。


Class 2 はチーフフライトインストラクターとして他のインストラクターの監督ができる。


Class 3 は規定の経験を積むと Class 4 から Class 3 に自動的に上がれます。チーフインストラクターとして他のインストラクターを監督することはできませんが、一人でフライトスクールを運営する場合だけチーフインストラクターとして働けます。


Class 4 は見習いフライトインストラクター。


となります。



Class 3 → 2 → 1 へ昇進するには規定の経験を積み、筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。


先週、無事筆記試験に合格してきました。Class 1と 2 は共通の試験でClass 2 の合格点が 70 点、Class 1の合格点が 80 点です。


結果は 90 点でした。 Class 2 を取得後 Class 1 のフライトテストの受験資格もあります。受けるかどうかはその後の状況次第です。



今週から先輩の Class 1 インストラクターの方から実技試験対策のレッスンを受けています。


Class 2 の合格基準はかなり高く、た~くさんダメ出しをもらっています。(TOT)

レッスン後は何度も何度もレッスン内容に修正・変更を加え、教えた内容がいかに生徒の心と頭に  スーット 入ってもらえるようなレッスンの構成ができるか試行錯誤の連続です。


また、家ではレクチャーの練習をしています。生徒は目の前にいないので完全に一人芝居です。



正直大変ですが、さらに勉強したり、どんどんと掘り下げていくうちに楽しくなっているのも事実です。(*^▽^*)


何はともあれ、一度やると決めたからには必ずやり遂げます。




最後まで読んでいただいてありがとうございます。


Have a nice day !!! ニコニコ