マルチタスク能力とは同時に複数の作業を行う能力のことをいいます。


この能力は飛行機を操縦する時に必ず必要になります。

例えば、操縦しながら到着予定時間や残燃料の計算、最新の気象状況の入手、パイロットリポート、無線機操作・交信などなど。


しかも、飛行機は止まることができませんので、その作業をスピーディーに行う必要があります。また、間違えると事故を引き起こす可能性もありますので正確に行うことが求められます。



そこで自分にそのマルチタスク能力があるかどうか興味がありませんか ?



今日はあなたのマルチタスク能力を試してみることができるサイトを紹介します。 ↓



http://old.latestpilotjobs.com/joyStickProject2WidthChanges-backup.swf



上のサイトをクリックすると説明書きのページが現れます。

英語のサイトなので、そのやり方を下記に翻訳しました。



やる事が 2つあります。


1. 数字のパターン変化


   数字が音声で流れれてきます。

   例えば、550, 545, 540,

   数字が "5" づつ決まったパターンで減って

   いるのがわかります。

   次に、550, 545, 540, 538,

540 から 538 の時にパターンが変わりました。

   パターンに変化があった時、スペースキー を

   押してください。

   次のパターンは "2" になります。

   そして、引き続き同じ要領で行います。


2. カードの種類と数字


   一番最初にカードの種類と数が音声で流れます。

   例えば、"KING of Clubs" 。 

   次に数秒毎にいろんな種類(ハートダイヤクラブスペード)の

   絵札と 数字 (KING, QUEEN, JACK) の組み合わ

   せたカードが次々現れます。

   KING の Clubs が現れたら "K" を押し、

   すぐにカードの中心に書かれている数字 "5" を

   押します。

QUEEN だったら "Q"、JACK だったら "J" を

   押します。



紙に書きながらやっても構いません。



最後にスコアーが表示されます。

残念ながら結果判定がありませんのでゲーム感覚で楽しみながらやってください。



やり方を理解したら、スクリーン右下の青矢印をクリックしてください。

ページが変わってテストが始まります。


間違えたりお手付きをするとさらに減点になりますので、よ~く注意してやってください。



以上です。





今日もありがとうございました。


Have a wonderful day !!! 飛行機


毎年、夏の気温が上昇していて、今年の日本はものすごい暑いようですね。

この暑さは飛行機にとっても飛行性能を低下させる大敵でもあります。また、同じように高度が高くなると飛行性能は低下してしまいます。

パイロットは飛行前に飛行計画を作ります。その時に、飛行機の性能と地形・気象条件を考慮してその飛行計画が安全を満たしているか検討しなければなりません。



下にあるビデオをご覧になって下さい。

これはパイロットが現在の気象条件(温度、湿度、気圧、風)、飛行場の標高、滑走路の状態、飛行機の離陸時重量及び離陸・上昇性能をしっかり検討せずにテイクオフしてしまった結果、事故につながった例です。






このビデオの説明によると
時期 6月30日、 回りに山で囲まれた盆地なので気温は高いと思われます。
飛行場の実際の標高は 6370 feet、約2100m ですが、
高気温と気圧の影響から 9167 feet、約3000m の高さに相当するとのことです。この高さの事をDensity Altitude (密度高度)と言います。


密度高度が高い、つまり高度が高くなることで空気が薄くなり

1. エンジンの性能が低下 ※1
2. プロペラが空気を押し出す推力の低下
3. 翼が作る揚力の低下

が起こり、飛行機の性能が低下します。


なので、

・飛行機が性能表に書かれている距離を離陸滑走しても離陸できない。→ オーバーラン
・離陸したけれど上昇することができない。
  ( 1:05 当たりでリフトオフしたけど、下降し地面にバウンドしています。)
・上昇できてもゆっくりとしか昇れない。→ 山や障害物に衝突

などのことが起こります。



飛行計画作成時、これで行けるかどうかの GO / NO GO の判断をします。
その基準は、

1. 飛行機の離陸性能表、上昇性能表から滑走路内で離陸できるか。 
2. 上昇中のフライトパスが障害物より十分上にあるか。

を確認し、OK ならば GO です。


そして、離陸滑走時にも GO / NO GO 判断を行います。

計算から出された、Ground roll (停止時から離陸滑走し飛行機が浮き上がるまでの距離)の半分の距離に達した時に、リフトオフスピードの70% に達していたら GO、達していなかったらNO GOです。


一例をあげますと、

Ground roll : 2000 feet
リフトオフスピード : 60 ノット の場合。※2

離陸滑走を開始し、1000 feet(2000feet÷2) に達した時に速度計をチェック、
42 ノット (60ノット×0.7)以上だったら GO となり離陸を続行します。達していなかったら、NO GO 離陸を中止します。

このようにして、計画時と実際の運行時にチェックを行い安全を確保します。計算によって出された数値と実際のパフォーマンスが必ずしも一致しないからです。


空港の滑走路の横には滑走路全長を10等分した番号の表示があるので、今何フィート離陸滑走したのかがわかるのですが、ビデオのような草地滑走路にはありません。なので、飛行前に歩いて距離を計測し何かで表示をしておきます。

ちなみに自分の歩幅だと 100feet を 20.5 歩で歩きます。※3.


加えて、もし自分がこのパイロットだったら、飛行機が離陸しきれずバウンドした時に離陸中止の判断をします。

そして、この滑走路は 5000feet と小型機にしては十分な長さがあるので、乗客を二人にして離陸できるか実験してみます。もし、ダメなら乗客一人で再度実験。と石橋を叩きながら可能性を探ります。

それでもダメなら、気温が下がるまで待つか、もっとパワーのある飛行機に救助に来てもらうしかないでしょう。



山岳飛行にはたくさんの知識と経験が必要です。この他にも山岳風や山地特有の気象の変化、ナビゲーションなど知っておくことがたくさんあります。
インストラクターからしっかり学び、最初は安全な天候の時に易しいルートで飛行してください。

また、機会があったら続きを書きたいと思います。




それでは Have a nice flight !!!






※1. ビデオにあるようなノーマルピストンエンジンの場合です。ターボチャージャーエンジンや旅客機のターボプロップやジェットエンジンは高高度でも低高度と同じ性能を維持します。

※2. リフトオフスピード : 飛行機が Vr (引き起こし速度)に達した後、滑走路から浮き上がる速度

※3. 右左で1歩と数えた場合。片足しか数えません。


Walk Around (運行前点検) でやってもらいたい項目があります。

というのは、あまりやっている人がいないので。



それは主翼、水平尾翼と垂直尾翼の取り付けにガタや緩みがないか手で軽く上下や左右に力を加えてチェックすることです。



こんな感じて ↓





カナダの大空で・・・・・


カナダの大空で・・・・・




カナダの大空で・・・・・





なぜ、これを勧めるのかと言うと、もう十年ぐらい前の話なのですが。


あるパイロットが主翼に緩みがあるのを気づいたにもかかわらず、大丈夫だろうと高をくくって飛んでいってしまいました。



結果は、、、、、、、、











主翼が根元から外れ墜落しました。




ボルトがしっかりと締まってない状態で荷重が係ると、締まっている状態に比べ衝撃やテコの原理が働き何倍もの荷重が掛かり、機体が破損してしまいます。





訓練でよく使われているセスナ C-172 の場合、何本のボルトで主翼が取り付けられているかご存知でしょうか ?








答えは、たったの 4本です。



C-172 は高翼機で Wing Strut というつっかえ棒みたいなのが胴体下部から主翼を支えています。 ↓




カナダの大空で・・・・・



これが左主翼を外した状態です。2箇所ある赤い矢印の所で主翼と結合されます。それぞれボルト 1本で固定されます。 ↓




カナダの大空で・・・・・




Wing Strut の上部、主翼と結合される箇所。ボルト 1本で固定。 ↓




カナダの大空で・・・・・



写真にはないのですが、Wing Strut の下部と胴体がボルト 1本で固定され、合計 4本です。


耐荷重で考えるとボルト 3本分の力で支えています。




飛行機は軽く作ることに主眼が置かれているため、必要最低限の強度設計で作られています。





整備士の方が 50 時間毎に機体の整備点検で見てくれますが、念のため飛行前に自らチェックしてください。







以上です。今日もありがとうございました。



Have a wonderful day ビックリマーク