飛行機あけましておめでとうございます。


昨年の秋頃、家族の事情と会社の事情により翼を下ろすことになり日本に戻ってきました。

自分自身、まだ飛べる健康状態でありながら飛ぶことを断念するのは苦渋の選択だったのですが、自分の思い通りにいかないのも人生と思い納得しています。


しかし、また飛べる日が来ることを願いあれこれと模索しています。そして、飛べる日に向かい飛行機や英語の勉強を続けていこうと思っています。


日本での生活が落ち着き、インターネットもようやく繋がったので

これからも、カナダで 9年間フライトした時のさまざまな思い出など書いていこうと思います。




皆様にとって今年が良い年になりますよう心よりお祈り申し上げます。


Happy new year 2014 !! 飛行機



エンジンをスタートさせるには、イグニッションキーを START の位置に回すことでスターターモーターが回転しエンジン・クランクシャフト (とプロペラ) を回転させ、同時にスパークプラグを点火してエンジンを始動させます。


その時、エンジンがなかなかスタートしないので何十秒間もスターターモーターを延々と回し続ける人がいます。



これをやるとスターターモーター自体が高熱を持ち故障したり、スターターモーターを ON/OFF するリレースイッチが高熱で溶けてしまい、そのリレースイッチの接点が継ったままとなります。


すると、イグニッションキーを START の位置から BOTH や OFF にしてもスターターモーターは回り続けます。もちろん、プロペラもグルグル回り続けます。(エンジンは始動しないのに)


↑もし、こうなったら MASTER SWITCH を OFF にすれば止まります。



パイロットとして知っておくべきなのに意外と知らない人が多い、スターターモーターのメーカーが推奨する DUTY CYCLE というのがあります。↓




カナダの大空で・・・・・


これはスターターのメーカーのインストラクションタグです。


下半分に DUTY SYCLE の詳細が書かれています。



スターターを 10 秒以上クランク(回転)させないこと !

その後 20 秒間スターターモーターを冷やす。

これを 1サイクルとして、6 サイクルまで行ってもよい。

その後は 30 分間スターターモーターを冷やす。



とあります。



以前、これを知らない生徒さんがクロスカントリー先の空港でスターターモーターを壊してしまい。半泣きでスクールまで電話してきたことがあります。


すぐに別の飛行機で駆けつけて、ベテランインストラクターが手回しでエンジンを始動させ帰ってきました。



この自分の飛行機の DUTY CYCLE は POH (PILOT OPERATION HANDBOOK) に書かれていないので、インストラクターやメカニックの人に聞いて メモしておいたほうがいいと思います。




次回もエンジンスタートについて書きたいと思います。






最後まで読んでいただきありがとうございました。



Have a nice day !!!




Walk around の時、Flaps を 出したり戻したりする作動点検中、フラップケーブルから異音がしないか、作動がスムースかもチェックしてください。


というのは、友人の整備士が定期点検中、切れかかっているフラップワイヤーを発見したことがあるそうです。

ちなみにその飛行機のオーナーはその整備後、バンクーバーからウィニぺグまでの往復の旅に出かけたのですが、もし整備士が発見していなかったら大変な事故に遭っていたかもしれません。


訓練でよく使われているセスナ機の場合。

右翼のフラップは電気モーターとギアで直接つながっています。

左翼のフラップはワイヤーケーブルを介して作動する仕組みです。



整備で使われる図面です。 ↓




カナダの大空で・・・・・

        左右のフラップの全体図です。





カナダの大空で・・・・・


右翼の中にあるモーターと右フラップの作動部分です。




カナダの大空で・・・・・


この図が解りやすいのでこれを使って仕組みを簡単に説明します。


モーターが回転するとセットスクリューという棒がプーリーを押したり引いたりします。プーリーに付いているプッシュ・プルロッドがフラップを押し出したり引き入れたりします。

その右翼のプーリーから伸びているワイヤーケーブルが左翼のフラッププーリーに接続しています。

右翼プーリが回転すると左翼プーリーも連動して回転し左フラップを出し入れします。



もし、図の赤矢印のフラップケーブルが切れた場合。左のフラップは出たままの状態になり、引き込めることができません。

例えば、フラップを出して着陸するためにアプローチ中。ゴーアラウンド(着陸を中止して再上昇)することになり, フラップレバーをUPの位置にしても、右フラップのみ上がり、左フラップは下がった状態のままです。↓



カナダの大空で・・・・・



この状態では左右の翼の揚力と抵抗が不均一になり、機体は右へロールし、機首は左へヨーイングします。

左翼の揚力と抵抗がが右翼より大きくなるためです。↓



カナダの大空で・・・・・



この状態では直進飛行をすることができません。


ある小型機を使用している物資輸送の会社がパイロットの訓練でシュミレーターを使いこの状態を作り出し訓練しいるそうです。


何もしないと機体は最終的にスピンに入り操縦不能となって墜落するそうです。



もしこうなった場合は、

まず、エルロンでロールを止め。ラダーでヨーを止めます。可能なら減速してロールとヨー運動を最小限に抑えます。

それと同時に目視で左右のフラップ角度をチェックし、右のフラップを左のフラップと同じ位置まで出します。これで左右の揚力と抵抗が同じになるのでロールとヨーが止まり直進飛行ができます。

ただし、左フラップは固定されていませんので不安定な飛行状態になると思われます。

そして、できるだけ速やかに着陸します。



ちなみに、飛行中フラップの出し入れをした時は目視で左右のフラップ角をチェックするといいと思います。万が一、このような状態になった時に対処が早く的確にできます。





以上です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。



Have a wonderful day everyone !!! 飛行機