Walk around の時、Flaps を 出したり戻したりする作動点検中、フラップケーブルから異音がしないか、作動がスムースかもチェックしてください。
というのは、友人の整備士が定期点検中、切れかかっているフラップワイヤーを発見したことがあるそうです。
ちなみにその飛行機のオーナーはその整備後、バンクーバーからウィニぺグまでの往復の旅に出かけたのですが、もし整備士が発見していなかったら大変な事故に遭っていたかもしれません。
訓練でよく使われているセスナ機の場合。
右翼のフラップは電気モーターとギアで直接つながっています。
左翼のフラップはワイヤーケーブルを介して作動する仕組みです。
整備で使われる図面です。 ↓
左右のフラップの全体図です。
右翼の中にあるモーターと右フラップの作動部分です。
この図が解りやすいのでこれを使って仕組みを簡単に説明します。
モーターが回転するとセットスクリューという棒がプーリーを押したり引いたりします。プーリーに付いているプッシュ・プルロッドがフラップを押し出したり引き入れたりします。
その右翼のプーリーから伸びているワイヤーケーブルが左翼のフラッププーリーに接続しています。
右翼プーリが回転すると左翼プーリーも連動して回転し左フラップを出し入れします。
もし、図の赤矢印のフラップケーブルが切れた場合。左のフラップは出たままの状態になり、引き込めることができません。
例えば、フラップを出して着陸するためにアプローチ中。ゴーアラウンド(着陸を中止して再上昇)することになり, フラップレバーをUPの位置にしても、右フラップのみ上がり、左フラップは下がった状態のままです。↓
この状態では左右の翼の揚力と抵抗が不均一になり、機体は右へロールし、機首は左へヨーイングします。
左翼の揚力と抵抗がが右翼より大きくなるためです。↓
この状態では直進飛行をすることができません。
ある小型機を使用している物資輸送の会社がパイロットの訓練でシュミレーターを使いこの状態を作り出し訓練しいるそうです。
何もしないと機体は最終的にスピンに入り操縦不能となって墜落するそうです。
もしこうなった場合は、
まず、エルロンでロールを止め。ラダーでヨーを止めます。可能なら減速してロールとヨー運動を最小限に抑えます。
それと同時に目視で左右のフラップ角度をチェックし、右のフラップを左のフラップと同じ位置まで出します。これで左右の揚力と抵抗が同じになるのでロールとヨーが止まり直進飛行ができます。
ただし、左フラップは固定されていませんので不安定な飛行状態になると思われます。
そして、できるだけ速やかに着陸します。
ちなみに、飛行中フラップの出し入れをした時は目視で左右のフラップ角をチェックするといいと思います。万が一、このような状態になった時に対処が早く的確にできます。
以上です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
Have a wonderful day everyone !!! 