Flight Instructor の実地テストを受けてきました。
今回は、これまで飛行教官としてたくさん経験も積んできたので、ひとつ上のクラス Class 2 へのUp Grade に挑戦しました。
Class 2 になるとチーフインストラクターとして、他のインストラクターをスーパーバイズすることができます。
試験当日は朝早くから学校に行き、試験に必要なものなどを準備して試験官が到着されるのを待ちました。
試験開始時間から遅れること30分、やっと試験官が到着。
ちょっと世間話をして、免許書などの書類のチェック、受験料の支払い、テストの説明が終わり、いよいよフライトテストのグランドポーションからスタート。
先ずはチーフインストラクターの業務内容、関連する法律などについての質問を無難にこなし無事クリア。
次に各フライトレッスン前に必ず行う グランドインストラクション を生徒役に扮した試験管の前でデモンストレーションを行いました。
いままで、インストラクターのフライトテストは有効期限が切れるたびに何回か受けてきて、いつも試験官は受験生が力を発揮しやすいようにいいムードで対応してくれたのですが、Class 2 のテストにもなるとそれまでとは違いガラっと態度が変わり、かなり出来の悪い難儀な生徒役をやってくれました。
例えば、生徒役の試験官からの質問を私が回答すると、 「う~ん、よくわかりませ~ん。」という反応が何度も帰ってきて、私の知識を確認してると共に、教えるテクニックもチェックしてきます。
苦労しましたが、なんとかこれも乗り切り、次は In Flight のテストです。
飛行中も生徒役の試験官は、色々とやってくれるのですが、その度に的確にアドバイスやデモなどをしてスムースに試験が進み、最後に スティープターン ( 45°バンクで高度、速度、バンク角を維持して 360°一周ターンする課目 ) のレッスンをやってみてとリクエストされたので、私が一通り説明とデモンストレーションをして、生徒役の試験官に「ではやってみて下さい」と言い、コントロールを渡しました。
すると、飛行機のノーズを上げたり下げたり、バンクを深くしたり浅くしたりと無茶苦茶な動きをするではないですか。
なので今度は、高度、バンク、速度を維持できるマル秘テクニックを教え再度やってもらったら、「う~ん、難しくてできない~」ときました。
いままでこの方法で教えてきて、習熟の早い遅いの差はあるものの皆できるようになったのに、これでできないとなると困ったなー。もう引き出しの中が何も無いぞ。っと思うも、この状況をなんとか打破しなければならないし、試験管の顔色がだんだん険しくなってきてるし。そこで、出来の悪いアタマをフル活用して出した答えが・・・
「45度バンクが難しいなら、初期の訓練に戻って 30度バンクでやってみましょう。 慣れてきたら少しづつバンクを深くして、最終的に45度に挑戦しましょう」でした。
そして、生徒役の試験官が再度実施すると 「あ~、少しずつ分かってきたみたい」とニッコリし始めるではないですか。
そこで気づいたのが、教範にも書いてある教授法で
易しい事から難しい事へ
知っている事から知らない事へ
できる事から難しい事へ
という Learning Factor をレッスンに取り込んでいるのかをチェックしていたのでした。
後半で挽回したものの、大きな失敗をしたので「これはもうだめだな」と
思いつつも、フライト中は引きずってはダメなので気を取り直して次へ。
時間も1時間経ったので、試験官がじゃあ帰ろう言うので自分の操縦で空港へ。
着陸は試験官がプライベートパイロットの生徒に扮して横風着陸をするのでフライトテストだったら何点か採点するようにとのこと。
採点は 4点が 優
3点が 良
2点が 可
1点が 不合格
試験官、約5~10ノットの横風で教科書どうりの見事な着陸で 4点。
あまりに簡単な採点でちょっとびっくりでした。
通常は 3点にするか、2点にするかどちらを取るか微妙なフライトをされるのですが、今回ははっきりしていてあっさり終わりました。
全部が終わり教室にて講評の時間です。
約20分にわたり、ここはこうしたらダメ、こういう説明の仕方の方が分かりやすいなどたくさんの指摘とアドバイスをもらい。聞きながら「これは不合格だな」と心の中では ガックリモード _| ̄|○ です。
しかし、全般的に大事なポイントをおさえた簡潔でわかり易い説明ができ、生徒がより理解しやすいよう資料や教材などを使って工夫して教えていること。 また、生徒に理解して欲しい、上達して欲しいという熱意が伝わってくるレッスンでよかったこと。
これまで自分がフライトテストに送り出した約30人の生徒さんの成績も良く、これからもいいパイロットを育てて欲しいから、
「今日のフライトテストは 合格 です。 これからも頑張ってね。」
と言われて、めでたく Flight Instructor Class 2 になりました。
次は、インストラクターとして、またはパイロットとして働けるために Job Hunting です。
こちらもなかなか手ごわいです。カナダ人の中に入って競り勝たなければ採用されませんから。
英語ではネイティブスピーカーには敵わないので、知識、技量そして人間性で勝るしかありません。
そのためにも日々、勉強と精進です。
今回、フライトテストにあたり、たくさんの先輩や仲間から試験対策の練習や勉強を見てもらい合格することができました。心から感謝しています。本当にありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Have a nice weekend !!!