埋葬はなぜ火葬がよいのか 【シルバーバーチ】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


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シルバーバーチなど高級霊の語った霊界通信をもとに、死んだらどうなるのかを解説しています。

 

 本日は遺体の埋葬法は土葬よりも、火葬が良いという話です。一般的にあまり縁起の良い話題ではありませんが、ある点について最近書籍よりヒントを得た部分があったため、それを私自身の推察として加えてみたいと思います。

 

 

 

――死体は火葬にした方がいいでしょうか。

 

 

(シルバーバーチ)

 

 「ぜったい火葬がよろしい。理由はいろいろありますが、根本的には、肉体への執着を消す上で効果があります。霊の道具としての役割を終えた以上、その用のなくなった肉体のまわりに在世中の所有物や装飾品を並べてみたところで何になりましょう。

 

本人を慰めるどころか、逆に、いたずらに悲しみや寂しさを誘うだだけです。人間は、生命の灯の消えたただの物質となった死体に対してあまりに執着しすぎます。用事は終わったのです。そしてその肉体を使用していた霊は次のより自由な世界へ行ってしまったのです。

 

 死体を火葬にするとこは、道具として働いてくれたことへの最後の儀礼として、清めの炎という意味からも非常に結構なことです。

 

同時に又、心霊知識も持たずに霊界へ来た者が地上の肉親縁者の想いに引かれて、いつまでも墓地をうろつきまわるのを止めさせる上でも効果があります。衛生上から言っても火葬の方がいいと言えますが、この種の問題は私が扱う必要はないでしょう。

 

それよりもぜひ知っていただきたいことは、火葬までに最低三日間は置いてほしいということです。

 

というのは未熟な霊は肉体から完全に離脱するのにそれくらい掛かることがあるからです。離脱しきっていないうちに火葬にするとエーテル体にショックを与えかねません」

 

 

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【解説】埋葬法は火葬がベストということです。理由を箇条書きにしました。

 

(1)霊界の知識のない死者の場合、遺体に執着しやすい。

 

死者が遺体にこだわるため、いつまでも形が残る土葬より、火葬して視覚的に消し去ってしまったほうがよいということです。これは現代社会を見てもわかりますが、土葬は日本では禁止されたものの、残された遺骨には依然として執着が大きいと思います。

 

シルバーバーチは遺体や遺骨は死者の抜け殻であり、単なる物質なのだから価値を持たない、という立場です。

 

しかし遺体、遺骨を特別視する社会では、死者も死んでもなお、生前の自分の亡骸に執着しやすくなってくるのでしょう。本人の習慣や考えというものは、死んでも突然変わるわけではありませんから。

 

 

(2)衛生上の観点からも火葬がよい。

 

 他の霊界通信、『インペレーターの霊訓』によると、霊性が発達した人間は土葬した墓地から漂うガスや臭気により、悪影響を受けるそうです。以下のようにも書かれています。

 

 「肉体が腐敗する際に強烈な臭気を発散する。それが生者の呼吸する空気に混入し、それに惹かれて地縛霊がうろつきます。どこからどう見ても感心しないものですが、霊的感受性が敏感な人間にとっては尚のこと有害です」


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  それよりもぜひ知っていただきたいことは、火葬までに最低三日間は置いてほしいということです。

 

 

 なぜ火葬までに三日間置かなければならないかという理由ですが、以下は私自身の推察です。実は人間の身体は心臓が停止してからも、依然として活動を続けている器官があるのです。

 

 以下は中村仁一医師が著した『医者に命を預けるな』からの引用です。

 

 「心臓死でも、身体中の細胞が一挙に死んでしまうわけではありません。たとえば、骨髄は心臓が停止してから72時間(3日間)は生きつづけると言われるので、死後でも移植は可能です。爪や皮膚は48時間(2日間)ぐらい生きています。

 

だから、棺桶の中で爪や髭(ひげ)が伸びたりしても、少しも不思議はありません。火葬の最中でも、まだ生きている組織・細胞が存在することになります」

 

 つまり人間の身体は心臓が停止してからも、3日間活動を続けているということになります。最後に骨髄が活動停止して、初めて身体全体の活動が止まります。

 

これはシルバーバーチの述べた「火葬まで最低3日間は置きなさい」というアドバイスと一致します。霊界視点で言うと、肉体と幽体(エーテル体)が完全に分離した瞬間が「死」と定義されています。

 

従って肉体の全活動が完全停止しないと、それまでは肉体と幽体(エーテル体)の分離も上手くいかない、つまり死ねないのかもしれません。

 

最もこれは霊界の知識のない人の場合です。知識を既に持つ人は、地上世界から霊界への移行は迅速に行われる場合が多いです。

 

 

『シルバーバーチの霊訓』(9)、第十二章 自殺についての二つの投書

『医者に命を預けるな』、中村仁一、PHP文庫、2013