セカンドオピニオン 【病気】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


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 自分の病気についての話です。ガンと判明し、「ガーン」ときた状況から、診断で手術はなしと言われ、抗がん剤治療を勧められたものの、納得いかずそのまま放置しようかと考えたところまで書きました。

 

 で、放置と言っても治療方針を以降、具体的にどうするかわからないので、「放置療法」で有名な近藤誠医師のセカンドオピニオンを聞くことにしました。 

 

 ところが親族はガンを放置したまま何もしないとは、自殺行為だと反対します。近藤誠氏は抗がん剤に延命効果はない、ガンは放置したほうが長く生きられると主張する医師ですから、セカンドオピニオンを私が聞けば、当然放置療法に走るに決まっています。

 

 ただしガンの「放置療法」というのは、何もかも放置するのではなく、抗がん剤をせずに転移で痛みが出たら、その都度痛み止めなど対処する、という方法です。また近藤氏は抗がん剤が全てのガンに無効なわけではなく、白血病など血液のガンには有効としています。

 

 親兄弟に治療法をもっとよく考えてくれと請われたので、彼らの心情を考慮し、もう1件のセカンドオピニオン先を加えることにしました。これは身内の希望でがんセンターになりました。

 

 最初に近藤誠氏のセカンドオピニオンを、親と一緒に聞きに行こうとしました。近藤氏の医療機関は東京なので、親が上京して東京のある地点で私と合流することになっていました。

 

ところが途中の列車事故で、親が予約時間にとても間に合わず、セカンドオピニオンを自分一人で聞きに行く羽目になってしまいました。親はこれまで何十回も東京へ遊びに来ていますが、未だかつてこんなハプニングに遭遇したことはありません。

 

なぜ「抗がん剤か何かの治療を受けた方がいい」と主張する親が、放置療法を勧める近藤医師のセカンドオピニオンに来られず、自分一人だけが行くことになったのか?何か天啓ともいえる作用が働いているのではないかとも感じました。

 

シルバーバーチの霊界通信には「世の中には偶然はない」とも述べられています。だったらこの出来事が、抗がん剤を投与しない方が結果として上手くいく、ということを暗示しているのではないか?

 

私は物事を決めるにあたり、結構このようなハプニングも決定のための考慮の対象に加えたりします。この事件は私にとって重要な意味を持ちました。


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近藤誠氏のセカンドオピニオンに伺った後、がんセンターにもセカンドオピニオンを受けに行きました。

 

がんセンターは想像した通りで、やはり手術はなし、抗がん剤治療を行うとの治療方針を示しました。

 

「何たらがんセンター」と名のつく機関は、典型的な標準治療を行っていますから奇抜な治療方針など取りません。必ず手術や抗がん剤治療がセットとなっています。

 

がんセンターへ行って「放置療法を行ってくれ」と依頼しても、実績がないのでできないのです。

 

しかし放置療法の近藤誠氏と、がんセンターの担当医師を比較してみると、近藤氏の方が医師として患者に真摯に向き合っている印象を持ちました。

 

近藤氏はセカンドオピニオンに加え診察も行いましたが、がんセンターの医師はオピニオンのみで、診察して実際の病状を確認しようとしませんでしたから。

 

放置療法の近藤誠氏は、数々の反対論者を負かしてきた論客だけあって、物事は直截に話します。また患者の自主性を尊重するので、こうしろ、ああしろとは指示しません。

 

近藤氏のセカンドオピニオンは自主性があって、覚悟ができている患者さんでないとキツイかもしれませんね。

 

結局私は近藤氏の放置療法を試すことにしましたが、身内がこの結果に失望したので、以後は妥協できるところは妥協して、彼らの要望は満たすべきだと思っています。

 

身内の要望を忖度せず、自分の希望ばかりを押し通せば、彼らのストレスになってきますから。ただ、治療より「生活の質」(QOL)を維持したいという最低限の要望は墨守したいですね。