ここで『シルバーバーチの霊訓』についての概要を述べておきます。
シルバーバーチとは霊界でもかなり高い界層出身の高級霊とされ、イギリス人モーリス・バーバーネル(1902-1981)を霊媒として約60年間、地上世界や霊界の様相を語ってきました。
シルバーバーチが降霊会で語ったことは「宗教」ではなく、「知識」と言われています。
例えば地上世界や霊界には、「自然の摂理」と呼ばれる目に見えない法則が存在します。
「自然の摂理」の中には「氷は0度で溶ける」などの科学的知識も含まれますが、人間に事実として認知されていない「因果応報」など、未知の道徳的知識もあります。
この「自然の摂理」に従って生きれば、より早く、合理的に、人間が目指す究極の目的へと到達できる、というものです。
では人間の「究極の目的」とは何でしょうか?それは自分自身の霊性を高めることです。霊性を高める手段として、利他的行為(他人に思いやりを持って親切にする行為)や生活の節制が奨励されています。
一方で「自然の摂理」に反した行為、つまり利己的な行為などを行ったために、負債を作ってしまう事があります。この負債は「カルマ」、又は「因果律」と呼ばれます。
人間は利他的行為によって霊性を高められますが、反面自分が作ったカルマは自分で解消せねばなりません。
そこでカルマとして、病気、悩み事、トラブルなど、様々なイベントが人生で形を変えて発生します。「自然の摂理」には以上のような、道徳的法則も含まれています。
シルバーバーチは、本来のメインとなる環境は霊界であると述べています。地上世界とは実は、単なる僻地のトレーニングセンターに過ぎません。
ですから本来の最も大切な人生の価値観は、地上世界のようにお金持ちになったり、社会的地位を築く事ではなく、自己の霊性を高める事なのです。
ではなぜ人間は僻地にも例えられる地上に誕生するのかというと、一つは霊界ではできない色々な体験を積むためです。
例えば霊界では霊性レベルが同じ霊がグループを作って住んでいるため、様々な霊性レベルの霊に会う機会はあまりありません。しかし地上世界では様々な霊性レベルの人間が一緒に住んでいるため、霊界ではできない体験が持てます。
人間が地上で生活するもう一つの目的は、先にも挙げましたが自己の前世などで作ったカルマを、地上世界で解消するためです。カルマを除くことにより、一段と霊性の向上が望めます。
そして人間はある一定の修業期間が終わると、死という形で地上を去り、霊界へ戻っていきます。霊界は地上より遥かに素晴らしい世界で、一度霊界に戻った人間は二度と地上世界へ戻りたくなくなると言われています。
しかし地上世界でしかできない仕事やトレーニングが存在するため、一個の霊は何度か地上に誕生し、そこで修行を行わねばなりません。地上に繰り返し誕生することは「再生」と呼ばれます。いわゆる「生まれ変わり」、「転生」です。
こうして数回再生した霊は霊性が向上し、もはや再生せずとも霊界での修業だけで事足りる時期が来ます。(再生は何十回、何百回も行われることはありません)
こうなると地上での生活は終了し、あとは霊界のみで生活を続けることになります。シルバーバーチもまた、3,000年前に地上生活にピリオドを打った高級霊でした。
以上がシルバーバーチの述べた概要ですが、他にも語りきれない部分が数多く残されています。
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