映画には空母が時折登場しますが、これには空母「鳳翔」(ほうしょう)と「瑞鶴」(ずいかく)が使われました。空母の外観は瑞鶴、内部は恐らく機密ということで古い鳳翔内部で撮影されたようです。
空母から飛び立った飛行機より。これは瑞鶴。
日本には現在正規空母は無いですが、海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦などに技術が生かされているのでしょうか。
映画は昭和19年12月に公開されましたが、この時すでに瑞鶴は、同年10月のレイテ沖海戦で米軍の攻撃を受け沈没していました。公開時にはこの世に存在しない、幻の空母というのも悲しいです。
鳳翔と思われる空母内部。士官室のように見えます。背後に明り取りの窓。
前線での娯楽の場面が幾つか出てきました。
トランプ(カード)でブリッジをしている最中。確か麻雀は禁止されていたと思います。
「ストライク」と平気で言っていますが、海軍では敵性用語は気にしなかったのかもしれません。
反対に陸軍映画「加藤隼戦闘隊」では、加藤隊長が「チャンス」と適性用語をうっかり使ったため、部下から「罰金だ」とからかわれています。
今のようにテレビ、インターネットなどない時代なので、時間を持て余して困ったことも多かったのかもしれませんね。