
シルバーバーチなど高級霊の語った霊界通信をもとに、死んだらどうなるのかを解説しています。
人間が死亡する時には肉体と幽体(魂)に分離しますが、肉体から離れた幽体は生前の最盛期の時の姿を保ち、霊界に入ります。ところが霊界には時間が存在しないので年も取ることがなく、青年期の姿のままで過ごすことになります。
ただ地上での外見は美醜で判断されることも多いですが、霊界での外見は霊性レベルを表す光輝(輝きが増すほど霊格が高い)で量られます。
(赤字はシルバーバーチの言葉)
「地球と接している幽質の界層を超えてしまうと、あなた方が理解しておられるような時間は存在しなくなります。
こちらの世界は地球の自転とは何の関係もありません。昼もなく夜もなく、季節の変化もありません。地上世界で使用されている意味での時間はありません。
太陽は見たところ昇ったり沈んだりしていますが、こちらにはそういうものがないのです」
【解説】霊界には時間がありません。ただし地上界と接している幽界の下層部では、死んだことに気付かない地縛霊が自分自身で昼夜の存在する地上界のような疑似環境を創造し、そこに住まわっていることもあります。
日本で行われた交霊会でも、戦国時代の武将が自分が創り上げた環境の中で、地縛霊として本を読んだりして過ごすうちに、地上時間で400年も時がたっていたという話もあります。
質問「(霊界には)この世と同じように、明るさと暗さを伴った時間があるのでしょうか。それとも、まったく別の時の流れがあるのでしょうか。
何をして過すのでしょうか。やはり働くのでしょうか。勉強もするのですか。楽しみがあるのでしょうか」
こうした質問にシルバーバーチが次のように答えた。
「それについては何度も何度もお答えしてまいりました。時間の問題は地上の時間とは関係ありませんので、むしろその意味で興味ある課題です。
地上の時間は便利さを目的として刻んであります。つまり地球の自転と太陽との関係にもとづいて、秒、時間、日を刻んであるわけです。
私どもの世界には夜と昼の区別がありません。光の源が地上とは違うのです。したがって地上と同じ意味での時間はないことになります。
こちらでは霊的状態で時間の流れを計ります。言いかえれば、経験していく過程の中で時の流れを感じ取ります。一種の精神的体験です。
霊界の下層界では生活に面白味が乏しいですから、時間が永く感じられます。上層界では―― むろん比較上の問題ですが―― 快い活動が多くなりますから短く感じられます。次々と新しい体験があるという意味です。別に時間とか月とか年とかの分け方はありません」
【解説】地上世界では地球の自転に合わせて、便宜上時間を刻んでいます。一方霊界には時間がないため、時間の流れは各自の主観により感じ取ります。
例えば地上でも、楽しい事をして過ごしていれば、時間は速く過ぎ去っていくように感じます。
ところが退屈な事や嫌な出来事を体験している時には、時間の流れは間延びしたように長く感じられます。
霊界での時間の流れもこのように主観的に感知されます。霊界の下層部では界層の構造が上界に比べ稚拙で粗いため、活動内容も当然それなりの充実度になります。それで時間の流れも長い退屈めいたものに感じられるのでしょう。
反対に霊界の上層界では全てのものが素晴らしく、楽しみが多いため、時間は矢のように飛び去って行くということです。
『シルバーバーチの霊訓』(7)、六章 わが子に先立たれた二組の夫婦と語る
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