
ここでは『シルバーバーチの霊訓』など霊界通信の考えをベースにして、病気を考えていきます。
地上世界での不幸な出来事は、霊界ではしばしば幸運な出来事として捉えられます。
例えば貧困は地上では不幸な境遇であると言えますが、これを霊界視点で見るとより霊性が磨かれ、カルマを返上できる幸運な環境に置かれていると言い換えられます。
実は地上では忌み嫌われる病気も、これと同様の意味を持ちます。病も霊界の視点で見ると、以下のように捉えられるのではないでしょうか。
●病気という苦難が来ることにより、当人が蓄積していたカルマ(前世や現世で作った人生の負債)が解消できる。
●病気の進行が速いということは、それだけ苦しむ期間が少なくて済むということ。少ない苦難で迅速に霊界へ旅立てるということは、実は恵まれた境遇にいるということである。
なお、高級霊の霊界通信では、霊界は美しく素晴らしい世界であるのに比べ、弱肉強食の地上界は重く、陰鬱な世界であるという対比が指摘されている。
高級霊のシルバーバーチは、地上界に生きることを「島流し状態」にも例えている。
●平均寿命に届かず若くして死ぬということは、一見不幸にも見えるが、白髪、シワ、入れ歯、年金で暮らしていけるか、など老年期の心配をする必要がなくなる。
これを霊界視点で見れば、老年期という厳しい人生の冬は免除されたということである。霊界通信によると、人間の寿命はあらかじめ誕生時に決められている。
努力すれば数年ほど余命が延びる可能性もあるが、いくら頑張っても10年も20年も、本来持って生まれた寿命が長くなることはない。
人生半ばで地上生活が終わる理由は、人によって様々な理由が考えられるため、内容も一様ではない。
早逝とは地上視点で見れば不幸な出来事であるが、霊界視点では「島流し」状態を短期間で解かれ、早々と素晴らしい霊界に帰還できる幸運な状況にあると言える。
●人間が地上世界に生まれる理由の一つとして、霊性の向上が挙げられる。霊性は人のためになる行為を行う事によっても向上するが、病気などの苦難によってもまた人間性が磨かれる。
例えば自分が病気になることにより、病気の立場の人たちの気持ちが理解できるようになる。それによって結果的に、自分自身の霊性が向上する。
このように霊界視点で捉えると、「苦」というものは自分自身を向上させるために、人生に必要不可欠なイベントということになる。
以上のように、地上視点と霊界視点では価値観が正反対、180度も違って見えることが多いのです。
文中半ばで、「老人にならずに済む」という事を書きましたが、高齢者の方、もしお気に障りましたら申し訳ございません。m(_ _ )m
内容も「病気は幸運」など、健常者が書いたら噴飯ものかもしれませんが、書き手もまた病人ですので、ご容赦くださいね。(;^_^A
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