幽界での生活(3)-肉体器官・言語は必要か【シルバーバーチ】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


アカシア 


シルバーバーチなど高級霊の語った霊界通信をもとに、死んだらどうなるのかを解説していきます。



霊界一覧図  臨終から霊界へ行くまでの行程


 

 人間は臨終の際には睡眠状態に入り、気が付くと霊界の「中間層」と呼ばれる場所に移動しています。その中間層で一生を振り返りレビューするという作業を経て、幽界という霊界に上がるまでの一時滞在的な場所に向かいます。

 

 幽界は地上そっくりな世界でもありますが、地球上の生活とは違う面もあります。その差異を以下に取り上げました。


海と雲 


 赤字が高級霊・シルバーバーチの回答です。

 

 

――幽界ではたとえば心臓なども残っていてやはり鼓動するのでしょうか。

 

 

「肉体器官が残っているか否かはその霊の自覚の問題です。もし地上生活のあとにも生活があることを知らず、霊の世界など思いも寄らない人であれば、地上で具えていた肉体器官がそっくりそのまま残っていて、肉体的機能を続けています――あらゆる機能です」

 

 

――では霊の世界についての理解をもった人の場合はどうなりますか。

 

 

「幽体の精妙化の過程がスムーズに進行します。ある器官が霊の生活に不要となったことを自覚すると、その器官が退化しはじめ、そのうち消滅してしまいます」

 

 

 

【解説】幽界を含む霊界は想念が現実化する世界です。つまり思ったことが現実に表出します。

 

 車を要望すれば、想像通りの機能やデザインを装備した車が目の前に現れます。霊界の実情を知らず、死んでもなお内臓器官は必要だと思い込めば心臓がそのまま残され、生前同様に鼓動を続けます。

 

 幽界の世界に馴染み始め、やがて内臓などは必要不可欠な機能ではないと気付き始めた時、肉体器官は消滅し始めます。

 

ただし人間の形自体はそのまま残されます。アイデンティティも生前のように容姿基準ではなく、霊体から発する光輝で霊性レベルを判断されることになります。

 

シルバーバーチのように相当な高級霊になると人間としての形態も失せ、ただ輝く光を発する存在として認められるようになります。


桜 

 

 

 

――他界直後には言語上の問題がありますか。

 

 

「あります。いわゆる“幽界”、つまり地球にもっとも近い界層においてはあります。そこには霊的自覚がほとんど芽生えていない者が住んでおります。まだ言葉が必要だと思い込んでいるので言葉を用いております」

 

 

―― 一方が英語で話し相手がフランス語で話しても、実際は思念で通じ合っているわけでしょうか。

 

 

「もちろんです。もともと思念には言葉はないのです。言語というのは思念を単語に移しかえるための道具にすぎません。

  私たちの世界では思念に実体があり、物質は影のようにしか見えないことをよく理解してくださらないといけません」

 

 

 

【解説】地上では思念は目に見えませんので、考えを言葉という物理的に相手に伝わる形に乗せて、互いに思念のやりとりを行います。

 

 言葉も人間が築いた物理的な形体を成していますから、当然思念を100%忠実に再現することはできません。例えどんなに緊密なコミュニケーションを行っても、誤解や曲解などのすれ違いが生じます。

 

 地上ではこのようなコミュニケーションギャップが生れるため、100%お互い理解し合うといった関係は成立しないのです。

 

 しかし霊界では霊性レベルが同一である場合、お互いに直接思念のやり取り、つまりテレパシーで考えを交換するため、言語なしでも理解しあえるのです。

 

 

『シルバーバーチの霊訓』(4)、5章 死んだらどうなるか

『シルバーバーチの霊訓』(8)、4章 質問に答える(二)――死後の生活