
シルバーバーチなど高級霊の語った霊界通信をもとに、死んだらどうなるのかを解説していきます。
人間は通常、死が近づくと意識不明に陥り、眠った状態で地上世界から霊界へと次元移動が行われます。
以下、その睡眠状態についての解説を『シルバーバーチの霊訓』(高級霊の霊界通信)から抜粋しました。(赤字がシルバーバーチの言葉)
――死んで霊界へ至る過程はどんなものでしょうか。
「死とは物的身体から抜け出して霊的身体をまとう過程のことです。少しも苦痛を伴いません。ただ、病気または何らかの異状による死にはいろいろと反応が伴うことがあります。それがもし簡単にいかない場合には霊界の医師が付き添います。
そして、先に他界している縁者たちがその人の”玉の緒”(コード)が自然に切れて肉体との分離がスムーズに行われるように世話をしているのを、すぐそばに付き添って援助します。
次に考慮しなければならないのは意識の回復の問題ですが、これは新参者各自の真理の理解度に掛かっています。
死後にも生活があるという事実をまったく知らない場合、あるいは間違った来世観が染み込んでいて理解力の芽生えに時間を要する場合は、睡眠に似た休息の過程を経ることになります。
その状態は自覚が自然に芽生えるまで続きます。長くかかる場合もあれば短い場合もあります。
人によって異なります。知識を携えた人には問題はありません。物質の世界から霊の世界へすんなりと入り、環境への順応もスピーディです。
意識が回復した一瞬は歓喜の一瞬となります。なぜなら、さきに他界している縁のある人たちが迎えに来てくれているからです」
【解説】いよいよ死期に入ると、普通の人間は睡眠状態となります。その際に肉体と幽体(魂)を結んでいるシルバーコード(玉の緒)が徐々に分離していき、ついに完全に切れると人間は死亡し、霊界に移行します。
シルバーコードの分離は、本人の他界した親類縁者などが周りに集まって手伝います。死期が近づくと、既に死んだ近親者を身辺で見かける「お迎え現象」が報告されることがあります。これは他界した縁者が近親者の死期を察知して、援助のために集まってくるからです。
こうして死亡者は霊界に移行すると間もなく目を覚ましますが、眠っている期間は人によって違ってきます。「死ねばどうなるか」という霊界の正確な知識を持っていた方が、より目覚めが早くなります。
また誤った死後の世界の知識を持った人は、より長い眠りが必要になる場合が多いようです。「誤った死後の世界観」とは、例えば「死後の世界はない(死んだら真っ暗)」や、誤った宗教観などです。
元キリスト教徒だった霊の中には「最後の審判のラッパが鳴るまで墓の中で死者は眠っている」という固定観念があまりにも生前強く染み付いたため、霊界で長らく眠ったままという状態の霊も本当に存在するそうです。

――呼吸が止まった直後にどんなことが起きるのですか。
「魂に意識のある場合(高級霊)は、エーテル体が肉体から抜け出るのがわかります。そして抜け出ると目が開きます。まわりに自分を迎えに来てくれた人たちが見えます。そしてすぐそのまま新しい生活が始まります。
魂に意識が無い場合、は看護に来た霊に助けられて適当な場所――病院なり、休息所なり――に連れて行かれ、そこで新しい環境に慣れるまで看護されます」
【解説】霊格が高い高級霊の場合は、死亡の際にも睡眠状態からすぐさま目覚めるか、又は意識不明の状態を経ないで覚醒したまま地上世界から霊界へ移行すると言われます。
高級霊は死後の世界の知識がなくとも、死後の目覚めは早いようです。これは霊格が高い、すなわち霊界により近い波長を発しており、地上より霊界の雰囲気に馴染みやすいためでしょう。
反対に死後の知識もなく、「死にたくない」と地上世界に執着しながら亡くなった場合、意識が地上に向いており、霊界よりも地上の雰囲気に馴染みやすい状態になっているわけです。
そのため霊界の雰囲気に合わず、調整のための睡眠時間がより長引くという現象が起きるのでしょう。霊界とは思念の世界であり、思ったことがそのまま実現しますから、やはり当人の心境がそのまま睡眠期間の長さとなって現れるのです。

【まとめ】死亡時の睡眠期間が短くなるケース
(地上⇒霊界への移行時)
●霊格が高い場合(高級霊)。
●正確な死後の世界の知識を持っている場合。
『シルバーバーチの霊訓』(4)、5章 死んだらどうなるか
『シルバーバーチの霊訓』(8)、4章 質問に答える(二)-死後の生活