「電気スタンド」 【前編・心霊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


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名前: wF1pnJN. 01/08/30 22:07 ID:7MbWhP3w

テーブル 

 

A君という男の子が小学生の時に体験したというお話。

 

A君は明治時代からあるという古い旅館の子供だったんだ。 A君のお母さんの生まれ育った家でもあった。 つまり、A君のお父さんはお婿さんに来たんだね。

 

A君は、子供だったから、古い家は何だか怖かったんだって。 自分の家なのに。

 

それで、 A君は小学1年の時から自分の部屋を与えられて 両親とは別に寝るようになったんだけど、 夜、真っ暗になるのがどうしても怖くて

 

でも、暗いのが怖いというのが恥ずかしかったんで、 家にある古い大きな倉庫から、とっても古い電気スタンドを探してきて それを自分の枕元に置いたんだ。 怖くなったら電気を付けられるように。

 

ところが、ある晩、電気スタンドの灯りを付けて絵本を読んでいたら 何だか、女の子のささやくような声がしたんだって。

 

「・・・・うん、・・・・大丈夫・・・早く寝て・・・・」

 

とか、誰かと話しているような声だったんだ。

 

怖がりなはずのA君だったんだけと、不思議とその時は怖くなくて、 その後、何だか眠くなってきて、灯りを消して眠ったそうだよ。


花
 

 

それから、女の子の声は、毎晩のように聞こえたんだって。 不思議だったけど、A君は両親にもそのことを話さなかった。 電気スタンドを勝手に倉庫から持ってきたことがばれちゃうから。

 

毎晩、聞いているうちに、 女の子の声は、どうやらその女の子の母親と話をしているらしいことが分かった。 でも、聞こえるのは女の子の声ばかりで、 相手になっているはずの母親の声は全然聞こえなかった。 

そのうち、A君はどうしてもその女の子と話をしてみたくなったんだ。 それで、ある晩、とうとう声をかけてみたんだって。

「こんばんは、君は誰?どこにいるの?」ってね。

 

そうしたら 女の子から、驚いたような声で、 「君の方こそ誰?声しか聞こえないよ?」という返事があったんだ。

 

しばらく、いろいろと話しているうちに 女の子の方も電気スタンドが枕元にあってそこからA君の声が聞こえてきていることが分かったんだって。 それで 

 

「僕のスタンドは家にあったすごく古い奴なんだけど・・・君のは?」

 

ってA君が聞いたら、 女の子の声は

 

「友達からもらったの。私が病気だから、仲のいい友達がプレゼントしてくれたんだ。」

 

って答えたんだって。 その女の子は入院中だった、そうなんだ。  

 

  

(記事が字数オーバーのため2回に分け、解説は次回になります)