「傾聴」のすすめ | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


赤い実 


 「傾聴」って聞いたことがありますか?人の話を真摯に聞き、相手への理解を深めるカウンセリング技法の一つです。

 

 この技法はカウンセリングや介護・看護などの現場で活用されていますが、日常生活の中でも大いに活用できます。

 

会話が続かない、話が下手と思われている方にぜひお勧めです。本当は学校で授業に取り入れてほしいんですけどね。人生でも一生にわたって役に立つ有用なスキルだと思います。

 

 対面のコミュニケーションでは「話す」と「聞く」がありますが、実は「話す」より「聞く」方が、高度なテクニックが必要なのです。

 

会話の中でも流れの主導権を握るのも「話す」ではなく、実は「聞く」方ですし、優秀なセールスパーソンは話すより、クライアントの話をよく聞く傾聴力に秀でていると言われます。

 

 傾聴講座は自治体によっては無料で開催されている所もあります。地域の広報等に募集が載っている場合もありますので、もし目にした場合は参加してみてはいかがでしょうか。

  また図書館などにも「傾聴」で検索すれば、何らかの関連本が置いてあると思います。

 

 私自身は以前ロジャース派と呼ばれる傾聴講座を受講したのですが、ご参考までにその傾聴技法3つをご紹介しておきます。


シャボン玉 

 

 

 

■「傾聴の基本的態度と心構え」より引用

http://p.tl/o2LB

 

 

1)自己一致

 

誠実で正直であること。一致とは、こころに感じたことと言動にずれがないことである。

 

「こころ」と「言動」が一致する例として、まずいカレーライスを上司の課長からご馳走になった場合どうするか、というのが養成講座での課題であった。

 

 「美味しいカレーライスですね」というのは、明らかに「こころ」と「言動」が一致していない。では、「不味いカレーですね」と言えるだろうか。折角、上司からご馳走になっているのに、このような言葉は口がさけても言えまい。

 

そこで、「課長は、このような味が好きなのですね」と答えることで、上司の顔を立てることもでき、あなたの素直な感情も表現できる、というのである。

 

 

(2)相手を受容する

 

相手をそのまま受け入れること。どんな相手であっても、あるいはその人の考え方や行動が容認できなくても、(その人の存在そのものを)選択したり、評価することなく、すべて受け入れる。

 

 

(3)相手に共感を示す

 

相手の見方、感じ方、考え方を、その人の身になり立場に立って、見たり、感じたり、考えたりすること。

 

 

梅と雪 

 

 次はどのように傾聴するかの具体例です。以下のリンクは有料サイトからの引用ですが、ここの団体を特にお勧めしているわけではありません。

 

 

■カウンセリングの基本技法②受容(共感・傾聴)

http://www.0874-service.com/receptivemind.html

 

 

(例1)妻と旦那の夕食の場での会話

 

  妻「ねえ、あなた!!今あなたが食べているサンマ、いくらだったと思う?びっくりしないでよ?一匹68円だったのよ!!(いつもは98円)。安いわよねえ!!」

 

  旦那(心の中で「そんな30円くらいどうでもいいことだろが!!」と思いながらも、妻の感激の感情をそのまま受け)

 

  「おお、そうだね。確かに安いねえ!!すごいじゃないか!」

  

 

 (例2)非常に返事に困るメール

 

 あなたの友達に最近うつ気味の人がいたとします。

 

  ある日、その友人からこんなメールが届きました。

 

  ”死にたい”

 

 かなり物騒で、非常に返事に困るメールですが、さてこのメールに対してどう応えるのが受容的な態度と言えるのでしょうか?

 

  「何言ってるの!そんな簡単に死にたいなんて言ってはダメよ!!」

 

  相手を激励しているわけですが、これは受容的な態度とは少し違うようです。

 

  「いいんじゃない?生きてても大変なら死ねば?」

 

  言うまでもなく、これも全然受容的な態度とは言えないです。

 

  受容とはYESでもNOでもなく、相手の気持ち・おもいを汲んでそれを受け入れる、いわば第三の道です。

 

  この場合ですと、その友人の死にたいくらいに辛く、悲しく、孤独な気持ち、そしてあなたに自分の気持ちを聞いて欲しい(メールを送ってくるというのは、助けて欲しいというサイン)という思いが、このシンプル極まりないメールから汲み取れます。

 

  ですので、「どうしたの?何かあった?」と相手に質問をしてみるのが、このケースの受容的な態度の一例と言えるかもしれません。(もちろんケースバイケースではあります。)