
こちらではシルバーバーチをはじめとする、高級霊が語った自然の摂理(この世の目に見えない法則)や、霊界(死後の世界)についてご紹介しています。
寿命とは一体どういうものか?これには興味ある方も多いのではないでしょうか。実は霊界通信によると、人間の寿命は生前から大体の長さが決められているということです。
――人間の寿命は前もって決められているのでしょうか。それとも肉体の強健さ、そのほかの要因の問題でしょうか。
(シルバーバーチ)
「肉体の強健さなども寿命を決定づける要因の中に入っております。物的身体構造すなわち肉体は、霊が成長するための地上的体験を得る上で無くてはならないものです。霊と肉体とは一体不離です。
そして地上生活の期間、いわゆる寿命が切れる時期は大方の場合あらかじめ分かっております」
【解説】人間はあらかじめ生前に人生計画を立てて地上へ誕生してきますが、その計画の中には地上で生きる期間も大まかに決められています。
長く生きられるかどうかの条件として、肉体の健康状態が挙げられます。
もし短い寿命で行くと決定した場合、病気が発生しやすい肉体、又は欠陥のある身体を選んで誕生する可能性が大きくなります。反対に長く生きる場合は、それだけ健康状態を維持しやすい肉体に宿ることになるかもしれません。
地上での体験期間がどれだけ必要になるかは、人によって千差万別になりますので、各自の計画によって寿命の長さもまた決定されることになります。
(シルバーバーチ)
「寿命についてですが、寿命は本来、魂そのものが決定するものです。しかし個人には自由意志があり、また、もろもろの事情によって寿命を伸び縮みさせることも不可能ではありません」
【解説】寿命は、自分自身が生前あらかじめ決めて地上へ誕生してきます。しかし所定の寿命よりどうしても長く生きたい場合は、自分の意志の力で死亡する予定期間を延ばすことができます。
しかし寿命を延長するといっても、報告されている事例を見ると、せいぜい数か月ほどの期間であり、何年も延ばすのは難しいようです。
また寿命を縮めることもできますが、これには自殺や安楽死が挙げられます。このように自ら生前決めた計画を自分で放棄した場合、死後それ相応の責任を取らされることになりますので、くれぐれもご注意ください。
――医師にも寿命を永びかせる力があるでしょうか。
(シルバーバーチ):以下、赤字はシルバーバーチの言葉
「医師が肉体を生き続けさせようと努力なさる――それは結構です。が、霊にはその肉体を去るべき時というものがあり、その時が至れば地上の医師には為すべき手段はありません」
――ということは、生命を維持させようといくら医師が努力しても無駄ということになるのでしょうか。
「そういうことです。もしもあなたのおっしゃる通り医師に生命を維持させる力があるとすれば、なぜ最後はみんな死んで行くのでしょう」
――でも少しの間だけでも永生きさせてあげることはできます。
「患者がその処置に反応すればの話です。たとえば酸素吸入ができます。しかしそれもある程度までのことでしょう。霊が私たちの世界へ来るべき準備が整ったら最期、医師には為す術(すべ)がありません」
【解説】定められた寿命に到達した際は、医師でさえも逝く本人を地上に留められなくなります。
また現代医療による延命処置を患者に施すこと自体は問題ありません。しかし別の場面でシルバーバーチは、命を絶つような安楽死はまずい、医師でも人間の寿命を絶つ権利はないと警告しています。
『シルバーバーチの霊訓』(8)、3章 質問に答える(一)-地上の生活
『シルバーバーチの霊訓』(4)、2章 苦の哲学 / 3章 再生の原理
キーワード:寿命は決まっている、寿命は延び縮みさせることが可能、医師も死亡時期を延ばせない
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