駆逐艦「雷」(いかづち)の工藤元艦長が見た正夢 【心霊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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工藤俊作艦長 

工藤俊作艦長(19011979)、享年78

 

 

 昭和期の戦争が続いた時期は、心霊現象が頻発したことでも知られていますが、それが夢の中に啓示として現れることもありました。ここでは正夢として捉えられた例をご紹介します。

 

 駆逐艦「雷」(いかづち)の艦長であった、海軍の工藤俊作中佐1942(昭和173月、英国将兵422名を救助した人物として有名です。英国軍はインドネシアのスラバヤ沖海戦で日本軍に艦艇を撃沈され、離艦者漂流の途上を哨戒中の雷に発見されました

 

 その後工藤艦長が「雷」を降りて地上勤務をしていた1944(昭和19413日、船団の護衛としてサイパン島からメレヨン島へ向けて航行中の雷は、米潜水艦との激戦の末、撃沈されました。一瞬のうちの沈没だったため、乗組員200人余りの全員が戦死したと伝えられています。

 

 その夜、工藤元艦長は、雷に乗組んでいた元部下たちの夢を見ました。

 

「工藤は『雷』沈没の情報は知らなかったが、夜、『雷』に残った部下の夢を見ている。

 

 兵たちが『艦長』『艦長』と駈け寄り、工藤を中心に輪を作るように集まってきて静かに消えて行った。

 

 工藤は、はっと飛び起きるが、その時、『雷』に異変が起きたことを察知したという」。


                                  


【解説】夢の中(霊界)で戦死者と出会う

 

 工藤艦長は部下思いで温厚な性格のゆえ、部下からも慕われていたというエピソードが残されています。そのため元部下の兵たちは、最期に工藤元艦長に別れを告げに来たのかもしれません。

 

 最近、睡眠中の人間は誰でも霊界を訪問しているという記事を何度か掲載しましたが、これもまた、その該当例です。

 

工藤元艦長は眠っている間に霊界を訪れ、そこで戦死して霊界に移動した直後の、元部下たちの霊と出会ったのでした。



睡眠中の出来事 

  は起床後も霊界での出来事を覚えていたため、これが正夢となりました。 



『敵兵を救助せよ!』-英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長-、惠隆之介、草思社、2006