
シルバーバーチとはかつて3000年前に地上生活を送り、地球を霊的に浄化するため、人間に霊的真理を届けようと地上に降りてきた高級霊です。
今回は霊格の高さと責任・因果律の関係について述べます。霊格が高い、というと一見うらやましいと思ってしまいがちですが、代わりにその行為に対する責任もより重くなっていきます。
霊格の程度を計る指標の一つとして、シルバーバーチは高級霊が説く「自然の摂理」などの内容をどれくらい理解しているかを挙げています。そのレベルは例として以下を目安にされてください。
レベルA:『シルバーバーチの霊訓』など、高級霊の霊界通信に非常に興味を示し、内容を実践したいと思う。あるいは既に実践している。
レベルB:『シルバーバーチの霊訓』など、高級霊の霊界通信は良い事を言っていると思うが、内容を読むほどの意欲が湧かない。あるいは中身が少々難しくてとっつきにくい。
レベルC:『シルバーバーチの霊訓』など高級霊の霊界通信を見ても、全然興味が湧かず退屈な内容である。
以上が大まかな指標です。しかし常に
BならBの同じ状況にとどまっているわけではありません。
人生体験を積むうちにまた心境が変わってくる可能性もありますし、『シルバーバーチの霊訓』を理解しているからといって、「自分は悟った」など大上段に構えることは、自分のレベルを下げることにもつながります。
以下はシルバーバーチの言葉です。
「知識には必ず責任が伴うことも忘れてはなりません。知った以上は、知らなかった時のあなたとは違うからです。
知っていながら霊力を無視した生き方をする人は、知らないために霊的真理にもとる生き方をする人よりも大きな罪を犯していることになります」。
【解説】「知識」とはシルバーバーチの講釈する「自然の摂理」(自然界の中にある目に見えない法則。水は100度で沸騰するなどの科学知識を同じ)や、霊界のしくみなどを指しています。
これを理解し受け入れた者は、未知の知識を他の人間よりも多く身に付けたことになるため、責任もその分重くなるという意味です。
「知識」を知らない人、又は理解を示さない人は霊格的にはより低いレベルにとどまりますが、その代わり責任の大きさもその分だけ小さくなります。
霊格というものはこの世で生活していく上では、ほとんど全く役に立たないものであります。霊格が高くても収入が増すわけでもなく、社会的地位が高くなるわけでもありません。
対して霊界では霊格が霊界での絶対的な地位を表します。霊界での住み分けも霊格で分類され、霊格が高いほど上の階へ行き(高級霊)、霊格が低いほど低層界に留まります。
一例として、Aさん、Bさんという2人の人物がいるとして、霊格の高さはAさん > Bさんになるとします。
2人はある時、道でそれぞれ100万円を拾いますが、出来心でそのお金を届けず、懐へしまいこんでしまいます。その際にやってくる因果律(カルマ)の重さは以下の図の通り、霊格がより高いAさんは、より霊格が低いBさんより重いカルマを担うことになります。
もう一例挙げますが、Aさん、Bさんが全く同じ状況下で、かつ全く同じ動機から殺人を犯したとしても、霊格の高いAさんは低いBさんよりも、より大きなカルマを作ってしまったことになります。
殺人を犯した場合のカルマの重さ(殺人の動機・状況などの条件はAさん・Bさんとも同じとする)
このように、「知識」という秘密を知り、受け入れたということは責任もそれに比例し大きくなっていきます。霊格自体は上がれば以後、その地点より下がることはありませんが、代わりに責任が増してくるということです。
これは人間の大人と子供を比較しても同様ですが、未成年が罪を犯してもまだ未熟なんだからと、刑は酌量され加減されます。しかし成人した大人になると、成熟度相応の責任を取らされることになりますので、霊的成熟度と責任の大きさは比例する、ということが分かりやすいと思います。
『シルバーバーチの霊訓』(5)、4章 軽蔑と嘲笑の中で
キーワード:因果律(カルマ)、責任、霊格の高さ