
猿島での軍史跡見学の後編です。行く手にトンネルが見えてきました。 明治中期に建造。
このトンネルはフランドル積み(フランス積み)という、珍しいレンガの積み方で組んだトンネルで、この種の積み方は日本で計4件しかないそうです。他にはイギリス積みという建て方があります。(下図参照)
トンネル内部のレンガ。確かにフランドル積みのようです。長いレンガと短いレンガが交互に挟まっています。
ここは「愛のトンネル」とも呼ばれています。カップルがここに来ると暗いので、自然に手をつないで通るようになるからだそうですが、ロマンチックな名前で薄気味悪さをカバーしている印象が無きにしもあらずです。
私は出没しそうな所へ来ても、どうせ見えないので平気ですけどね。かえって人間がいた方が怖い。
暗いトンネル内にある、司令所や照明所につながる連絡通路。中に階段が見えます。
この辺は一人静かに散策できて気分の良い場所でしたが
、本格的な夏になると混み合うのかもしれないですね。
日蓮洞窟へ向かいます。
急な階段を下りると海が迫ってきて、 サイパンのバンザイ絶壁には及ばないけれど、こんな感じだったのでしょうか。(←すぐ戦争に例えてしまう)
日蓮洞窟と呼ばれる、縄文土器が発見された古代人の住居跡。中央に赤いよだれ掛けをしたお地蔵様が鎮座しているんですが、カメラでは暗くてよく見えません。
猿島の由来は、1253(建長5)年5月、日蓮上人が房総から鎌倉へ渡る途中に嵐に遭い、船の進行方向が分からなくなった時、どこからともなく一匹の白猿が現れ、船の先案内をしたという言い伝えから島名が付けられました。
この建物は、何と仮面ライダーのショッカーの基地として使われたそうです。しかし窓もドアもない開けっ放しの廃墟が秘密基地とは・・・ショッカーの組織は相当に貧乏だったのかもしれません。
■無人島 猿島