巡 邏 (じゅんら) | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
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腕章を巻いている下士官 

巡邏(じゅんら)兵ではないかもしれませんが、下士官が左腕に腕章を巻いているので参考まで。



 巡邏(じゅんら)とは、上陸中の海軍軍人の軍紀を維持、取り締まるために市内を巡回している海軍兵です。

  艦隊の当番艦や海兵団、陸上部隊から選出されますが、取り締まりだけで、陸軍の憲兵のような警察権は持っていませんでした。

 

 巡邏兵は下士官が引率する屈強な兵数名から構成されており、ゲートルを付け、胴乱(弾薬入れ)をはずし、帯剣で銃剣を付けた服装で、左腕に腕章を巻いていました。



胴乱 

赤い矢印の左側にあるケースが胴乱(弾薬盒)


 横須賀の巡邏は海兵団から出していましたが、進級が遅い者や、札付きの猛者ぞろいが揃っていて、荒くれ集団だったようです。

 

 そのせいか巡邏は兵隊たちに恐れられており、「巡邏が来た!」という声を聞くと、クモの子を散らすように逃げ出しました。

 

 巡邏は取り締まりだけが任務でしたが、やはり海軍兵にとっても怖いのは憲兵でした。

  憲兵は陸軍軍人でしたが、職務の執行は陸軍大臣と海軍大臣の双方から命令を受けていました。つまり憲兵は司法警察権を行使し、海軍軍人でも捜査や逮捕することが可能だったのです。
 


憲兵