
日本の大学の史学科は、専攻が4つくらいに分かれている所が多いようです。日本史、東洋史、西洋史、考古学ですね。私は日本史が専攻だったのかというと、そうじゃなくて、実は西洋史でありました。
日本史専攻じゃないのに興味本位で古文書の授業を取って、江戸時代のミミズののたくったような史料を読まされて参りました。(←自分が悪いんですが・・・)江戸後期でもよくわからないのに、それ以前になると、ますます迷宮入りしてきます。(・Θ・;)
古文書。今では戦前の軍事郵便読むのも難儀しています。
歴史学と考古学は研究の仕方が違います。日本史・東洋史・西洋史などの歴史学は、集めた史料を基盤として実証的に研究していく学問です。
一方考古学は、縄文人が史料 なんか残すわけありませんから、掘っくり返した遺跡や遺物をもとに、当時の人間はどんな生活をしていたのかを推察しながら研究していきます。
貝塚とか、当時の汚いごみ溜めを発見しては喜んでいる現代人は、縄文人から見たら奇態な存在でしょうね~。(^_^;)うんちなどの排泄物も宝物のように扱っていますし。

ゴミの山は宝の山、燃えないゴミ満載の貝塚
日本で考古学は歴史学の中に入っていますが、アメリカでは文化人類学の中に入ります。イギリスの考古学も日本と同じ歴史学に近いタイプのようです。
文化人類学は人間全般の生活様式を研究するという、ちょっと分かりにくい学問です。なぜアメリカの考古学は歴史学ではなく文化人類学に分類されるかというと、北アメリカ大陸の支配民族が、途中でネイティブ・アメリカンから西洋人に変わったからではないでしょうか。
ネイティブ・アメリカンの歴史は欧米人の歴史ではないですから、北アメリカの歴史にはトータルで見ると途中に断絶があるわけです。それで考古学は歴史学というわけにはいかないのかもしれません。
考古学は専門でなかったので詳しくはないのですが、実は日本の考古学は大変レベルが高いそうです。イギリス人も絶賛しているという話を見つけました。よろしかったらご覧ください。↓↓↓
■「日本の考古学」は大変レベルが高いという話
http://ameblo.jp/popular2/entry-11476514652.html

これを見て考古学を勉強したいと、史学科に入った人もいるのかも・・・(^▽^;)