シルバーバーチとはかつて3000年前に地上生活を送り、地球を霊的に浄化するため、人間に霊的真理を届けようと地上に降りてきた高級霊です。
今回は人生を奮闘している方の、励みになるようなシルバーバーチの言葉をご紹介します。
「偉大な霊ほど困難な地上生活を耐え忍ばねばなりません。魂の偉大さは試練と洗練の過程をへずしては達成されません。つまり霊性の強度が見せかけのものでないことを、その美と光輝と雄大さの中で示せるようでないといけないのです。
困難は魂にとって薬です。身体にとっても薬になることがあります。内部の潜在力を表面に呼び出すための挑戦課題です。かくしてその人は成長し発達し開眼して神性が発揮されるようになります」
【解説】シルバーバーチは苦難なしには成長はありえないと、困難と対峙することを非常に重視しています。反対に成功体験は、成長の上で大した意味がないと言いきっています。
「挫折もまた人生の一コマです。抑止と照合の作用を抜きにした人生はありえません。思いきり前進できる時期があるかと思えば、進もうにも進めない時期があります。摂理は完ぺきで、必ず作用し、各自がそれ相当のものを受けるようになっているのです」
【解説】「摂理」とは自然界に存在する見えない規則で、因果応報の法則も含まれます。(「万有引力」などの科学の法則も同様)
因果応報の法則により、苦難を乗り越えれば人間的な成長という形での報酬がやって来ます。霊界での第一の価値観は金銭などの物質ではなく、霊的成長であるからです。
「勇気をもって進みなさい。落胆や失敗がないというのではありません。これからも数多くの失敗と落胆があることでしょう。
しかし、いかなる事態にあってもあなたの背後には、困難に際しては情熱を、疲れた時には元気を、落胆しそうな時には励ましを与えてくれる霊が控えてくれていることを忘れてはなりません。
一人ぼっちということは決してないということです。大霊が使者を派遣してくださっております。私もその中の一人です」
【解説】人間の背後には目に見えませんが、実は守護霊・背後霊といった霊たちが控えており、付いている人間に色々アドバイスや援助を送っています。
「大霊」とは人間のいう神のことで、地上では一人ぼっちと思われても、目に見えない世界では一人の人間に複数の霊たちが付き添い、地上の人間と二人三脚かそれ以上で一緒に活動していることになります。
「困難(タフ)な仕事は頑健(タフ)な人間に当てがわれます。タフな人間にやさしい仕事を与えるのは無駄というものです。
厳しい命令が与えられるということは、その人が霊的に有能であることの指標です。無知と迷信との闘いに臨む将軍は厳しい教練によって鍛えられていなければなりません。さもないとその任に耐えられません。
ですから、矛盾しているように思えるかも知れませんが、仕事が困難であればあるほど、それだけ成就されるものも大きいということになります」
「人間は地上生活の間に何度か暗い陰の時代を送らねばならないようになっているのです。その陰の中に入ったら、それは人生の一部であって全部ではないことを自分に言い聞かせなさい。陰は太陽の光があるからこそできるのです。あなたの目には見えなくとも太陽は輝いているのです」
「時には思い切り涙を流すことも大切です。感情を発散させることになり、すっきりとして気分が和らぎます。意地を張って感情を押し込めたままにしておくより、涙とともにその感情を流し出した方がよいこともあるのです」
「悲しみは魂に悟りを開かせる数ある体験の中でもとくに深甚なる意味をもつものです。それが魂の琴線にふれた時、いちばんよく魂の目を覚まさせるものです。
魂は物的身体の奥深く埋もれているために、それを目覚めさせるためにはよほどの体験を必要とします。悲しみ、病気、不幸等は地上の人間にとって教訓を学ぶための大切な手段なのです。もしもその教訓が簡単に学べるものであれば、それはたいした価値のないものということになります。
悲しみの極み、苦しみの極みにおいてのみ学べるものだからこそ、それを学べる段階にまで来ている魂にとって深甚なる価値があると言えるのです」
『シルバーバーチの霊訓』(12)、5章 向上進化の原理
『シルバーバーチの霊訓』(12)、11章 力強く生きるための叡智
『シルバーバーチの霊訓』(12)、12章 落ち穂集