
シルバーバーチとはかつて3000年前に地上生活を送り、地球を霊的に浄化するため、人間に霊的真理を届けようと地上に降りてきた高級霊です。
戦争とは地上で行われる争いであり、霊界には普通存在しないものですが、実はその戦争には見えない世界でも霊たちが参加しています。以下、『霊の書』で著者、アラン・カルデックが高級霊に質問している問答をご紹介します。
――戦争が行われている時は霊界でも敵と味方がいるのでしょうか。
「当然います。そして戦闘意欲をかき立てています」
――戦争はどちらかの側に非があると思うのですが、なぜ非のある側に味方する霊がいるのでしょうか。
「改めて申すまでもないことですが、霊の中には混乱と破壊だけを楽しみにしている邪霊集団がいます。そういう連中にとっては戦争のための戦争であって、正当とか不当とかはどうでも良いことなのです」
【解説】戦争を煽るのは地縛霊で、様々な理由から霊界入りできない人たちです。地縛霊全員が悪質な霊とは限りませんが、彼らの何割かは地上を徘徊し、自分と似た人間を見つけては争いや騒ぎを大きくします。
これは戦争の場合ばかりでなく、ケンカをけしかけたり、賭け事にのめり込ませるなど生活の様々な場面で、何かと言うと心の中につけ入ってくる厄介な存在とされています。
――司令官が作戦を練るに当たって霊団から指示が与えられるでしょうか。
「当然です。他の生活面と同様に、作戦にも参加します」
――敵方の霊がまずい作戦を吹き込むことも有り得ますか。
「有り得ます。しかし司令官にも自由意志があります。守護霊団が吹き込む作戦と敵方の霊団が吹き込む作戦のどちらに決断するかに迷い、結果的に作戦に失敗した時は、その責任は自分が負わねばなりません」
【解説】これは背後霊と地縛霊の綱引きですね。人間に付く霊には守護霊と背後霊があります。
人間一人に一霊だけ付く守護霊は、保護している人間のアドバイザーとして、一生の間人生の面倒を見ます。
一方背後霊は、付く者の仕事や性格・個性などにより、ある一定面で専門的なサポートを務め、役目が終われば引き上げたり、別の背後霊と変わったりします。背後霊の数は人間一人につき複数から人によっては0人ということもあります。
背後霊は付く人間が軍人で司令官であれば、作戦など軍事面でのスペシャリストとして助言をするといった具合です。
――司令官の中には予知能力のある人がいて作戦の行方を予見することがあるそうですが……
「天才的な軍人によくあることです。いわゆるインスピレーションを的確に受け取れる人で、それを受けた時は自信をもって命令を発します。霊団から送られてくるもので、それを天賦の霊能で受け取ります」
秋山真之参謀
【解説】これには日露戦争での日本海海戦にて、秋山真之参謀がバルチック艦隊の日本海に侵入してくる予知夢を見て、ロシア軍の侵入経路を正確に言い当てた例があります。
シルバーバーチは睡眠中、人間は霊界へ行っていると述べています。秋山参謀は寝ている最中に霊界へ行き、彼の背後霊団に会って与えられた助言をしっかり夢として記憶していたというのが真相だと思います。彼も或いは、霊感が強い人だったのかもしれません。
『霊の書』、第2部 霊の世界、8章 霊の物質界への関与〈戦争と霊〉
キーワード:戦争、守護霊・背後霊、地縛霊、予知夢