戦時下のジョーク集(14)【終】-「第一線」 | 太平洋戦争史と心霊世界

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自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


木 



昭和の戦時中に出版されたジョーク集です。

 

 

●「第一線」

 

 南方の基地にて。

 

兵士一「おい第一線のおじいさんから手紙が来たぜ」

 

兵士二「エヘーお前のおじいさん第一線にいるのかい。いくつだい」

 

兵士一「いやね、今は東京も第一線だからね」

 

 

(『新太陽』新太陽社、昭和20年1月新年号)

 

【解説】このジョークは昭和201月のまだ東京大空襲前のものです。しかし前年の昭和19年、サイパン島陥落で米軍機が空襲のため日本本土へ飛来するようになり、以後は東京も第一線とも言えるような情勢に陥ってしまいました。

 

 

●「逆 襲」

 

「私はピヤノと油絵と乗馬が得意よ。あなたは何が?」

 

「僕は料理と裁縫と掃除が出来る」

 

 

(『富士』大日本雄弁会講談社、昭和20年1月新年号)

 

 

●「捕 虜」

 

先生「南方ではどんなものがとれますか」

 

生徒一「ハイッ、ゴムです」

 

生徒二「ハイッ、パインアップル」

 

先生「成程、ほかに?」

 

生徒三「ハイッ、アメリカ兵です」

 

 

(『新太陽』新太陽社、昭和20年1月新年号)

 

 

●「弁護士気質」

 

依頼人「質問だけなら、別に料金はいらないでしょうね」

 

弁護士「左様、質問はいくらしても無料ですが、返答には料金が要りますぞ」

 

 

(『富士』大日本雄弁会講談社、昭和20年4月号)

 

 

【解説】これ何だかTPPでのアメリカと日本の化かし合い問答みたいです。