兵籍番号 | 太平洋戦争史と心霊世界

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  海軍では認識番号として、兵籍番号と呼ばれるものが各軍人に付与されていました。

 

 まず海兵団に入団すると、以下のような番号が各人に与えられます。

 

例1)  横徴水一二三四五  山田一郎

 

⇒ 横須賀が所属で徴兵の水兵

 

例2)  佐志水六七八九一  佐藤太郎

 

⇒ 佐世保が所属で志願の水兵

 

 

 「横」横須賀佐」佐世保を表し、徴」徴兵志」志願で、水」は兵科の水兵を表します。そして将来飛行・整備・機関などを希望し、学科試験と適性試験にパスすると、兵籍番号が変わります。

 

 兵籍番号は支給された帽子やすべての被服に、盗難防止のために記しておかねばなりませんでした。しかしそれでも盗難はなくならなかったそうで、集団制裁の原因ともなりました。


軍帽と中着襟 

兵の軍帽と中着襟。襟の名札に兵籍番号を記入する。



 徴兵された者が各術学校を卒業した場合、徴兵期間が過ぎると志願となるため、「横徴水」から「横志整」(整備に志願)、「横志空」(飛行に志願)に代わり、新しい兵籍番号が交付されます。

 

 「空」には左腕にウイングマークを付けてカッコいい、進級が早い、給料が良いとの理由で転科した人も多かったそうです。しかしそのまま兵科では生き残ったであろうに、危険な空で生きて帰った者はほとんどおりませんでした。


ウイングマーク  左腕にウイングマークを付けた海軍下士官